エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

野の仏

2017年12月06日 | ポエム
野の仏は、我が家の近く・・・。
とある辻に、鎮座して居られる。



そこへゆく道すがら、カラタチの木が一本ある。
もう、刺刺だけになっている。



刺刺の中に、一つ実が黒くなって残っている。
決して獲る事は出来ない。
刺刺に護られている。

その獲る事が出来ないと云う「憾み」を抱きつつ歩いてゆく。







「左頬の欠けし野仏紅葉置く」







野仏は、朽ちかけているけれど誰かが供え物を忘れない。
ぼくも、ときどき缶珈琲などを供える事がある。

近在の方の優しさを、痛いほど感じるのである。
ついこの間も、こうした視座でブログをアップした。

優しさに弱く、涙もろくなってきた年寄りである。


      荒 野人


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