テーマは、自分の罪を認め、向き合うこと。
人は誰でも弱い心、醜い心を持っている。
たとえば、三宅樹理(石井杏奈)。
彼女の罪は、次の3つだ。
・大出俊次(清水尋也)を憎むあまり、ウソの告発状を送ったこと。
・ウソの告発状を送った樹理を責めた親友の浅井松子(富田望生)が激情に駆られ、交通事故で死んでしまったこと。
・学校裁判で、「死んだ松子が告発状を書いた」とウソの証言をしたこと。
3つの罪を背負った樹理の苦しみは相当なものだっただろう。
実際、それで声が出なくなってしまった。
では、樹理はどうやって救われたか?
それは保健室で、藤野涼子(藤野涼子)に本当のことを泣きながら話したことだった。
話したことで、樹理は自分の罪を認め、向き合うことが出来たのだ。
以後、登場人物たちはこの作業をおこなっていく。
神原和彦(板垣瑞生)は裁判で自分の罪を語り、藤野涼子もいじめられていた樹理たちを助けず、逃げた罪を語った。
いじめと暴力の大出俊次は和彦に問い詰められたことで、自分の罪を覚った。
教師たちも裁判を通して、自分の罪を認めた。
元校長の津崎(小日向文世)は、事件を曖昧に処理してしまった結果、松子を死なせ、生徒たちを苦しめたことを悔いた。
元担任の森内恵美子(黒木華)は、柏木卓也(望月歩)が苦手で、早くいなくなってくれればいいと思い、教師として生徒に向き合う覚悟がなかったことを語った。
キリスト教には<懺悔>というシステムがありますが、こうやって罪を認め、語ることは大切なんですね。
そうすることで、新しい人生を歩んでいくことが出来る。
罪を見つめることから逃げてばかりだと、心から笑えなくなるし、いずれ自分が崩壊する。
この罪を語る作業が出来たのは、涼子たちが子供で、純粋だったからだろう。
彼女たちは、自分の気持ちをうやむやにし、ごまかすことが出来なかった。
一方、大人たちはどうか?
23年後の城東第三中学校の校長(余貴美子)はこう語った。
「大人になると、自分が傷つかないように自分をごまかすことが上手くなるのよね」
「自分の見たいものしか見なくなり、自分の信じたいものしか信じなくなるのよね」
というわけで、この作品をせっかく見たのですから、僕たちも自分の心の中に押し込めている過去の罪を見つめてみますか。
生きていれば、ひとつやふたつは必ずあるはず。
自分の弱さや醜さがわかってイヤなんですけどね。
……………………………………………………………
なお、この作品の生徒たちは、全員オーディションで選ばれた子たちらしい。
主人公・藤野涼子を演じた女の子(=蒼井優・武井咲に似ている)は、そのまま<藤野涼子>が芸名になった。
以下、Wikipediaより引用。
『主人公・藤野涼子役をはじめとする1クラス分の生徒役を選ぶため、日本映画史上最大規模のオーディションが開催され、1万人のオーディションを勝ち抜いた新人女優が2014年8月8日の午前8時8分に発表された。この時点では主演女優の名は明かされず、その後10月31日に役名と同じ藤野涼子の名でデビューすることが発表された。藤野は発表当時14歳の中学3年生で、芸能事務所に所属してはいたがエキストラ以外の演技経験はなく、オーディションを受けたのも3度目であった。役名でのデビューは成島とプロデューサーの提案によるものである』
生徒たちの純粋さを表現するには、シロウトに近い子たちの方がいいという判断だったのだろう。
人は誰でも弱い心、醜い心を持っている。
たとえば、三宅樹理(石井杏奈)。
彼女の罪は、次の3つだ。
・大出俊次(清水尋也)を憎むあまり、ウソの告発状を送ったこと。
・ウソの告発状を送った樹理を責めた親友の浅井松子(富田望生)が激情に駆られ、交通事故で死んでしまったこと。
・学校裁判で、「死んだ松子が告発状を書いた」とウソの証言をしたこと。
3つの罪を背負った樹理の苦しみは相当なものだっただろう。
実際、それで声が出なくなってしまった。
では、樹理はどうやって救われたか?
それは保健室で、藤野涼子(藤野涼子)に本当のことを泣きながら話したことだった。
話したことで、樹理は自分の罪を認め、向き合うことが出来たのだ。
以後、登場人物たちはこの作業をおこなっていく。
神原和彦(板垣瑞生)は裁判で自分の罪を語り、藤野涼子もいじめられていた樹理たちを助けず、逃げた罪を語った。
いじめと暴力の大出俊次は和彦に問い詰められたことで、自分の罪を覚った。
教師たちも裁判を通して、自分の罪を認めた。
元校長の津崎(小日向文世)は、事件を曖昧に処理してしまった結果、松子を死なせ、生徒たちを苦しめたことを悔いた。
元担任の森内恵美子(黒木華)は、柏木卓也(望月歩)が苦手で、早くいなくなってくれればいいと思い、教師として生徒に向き合う覚悟がなかったことを語った。
キリスト教には<懺悔>というシステムがありますが、こうやって罪を認め、語ることは大切なんですね。
そうすることで、新しい人生を歩んでいくことが出来る。
罪を見つめることから逃げてばかりだと、心から笑えなくなるし、いずれ自分が崩壊する。
この罪を語る作業が出来たのは、涼子たちが子供で、純粋だったからだろう。
彼女たちは、自分の気持ちをうやむやにし、ごまかすことが出来なかった。
一方、大人たちはどうか?
23年後の城東第三中学校の校長(余貴美子)はこう語った。
「大人になると、自分が傷つかないように自分をごまかすことが上手くなるのよね」
「自分の見たいものしか見なくなり、自分の信じたいものしか信じなくなるのよね」
というわけで、この作品をせっかく見たのですから、僕たちも自分の心の中に押し込めている過去の罪を見つめてみますか。
生きていれば、ひとつやふたつは必ずあるはず。
自分の弱さや醜さがわかってイヤなんですけどね。
……………………………………………………………
なお、この作品の生徒たちは、全員オーディションで選ばれた子たちらしい。
主人公・藤野涼子を演じた女の子(=蒼井優・武井咲に似ている)は、そのまま<藤野涼子>が芸名になった。
以下、Wikipediaより引用。
『主人公・藤野涼子役をはじめとする1クラス分の生徒役を選ぶため、日本映画史上最大規模のオーディションが開催され、1万人のオーディションを勝ち抜いた新人女優が2014年8月8日の午前8時8分に発表された。この時点では主演女優の名は明かされず、その後10月31日に役名と同じ藤野涼子の名でデビューすることが発表された。藤野は発表当時14歳の中学3年生で、芸能事務所に所属してはいたがエキストラ以外の演技経験はなく、オーディションを受けたのも3度目であった。役名でのデビューは成島とプロデューサーの提案によるものである』
生徒たちの純粋さを表現するには、シロウトに近い子たちの方がいいという判断だったのだろう。
とりあえず、興行収入が倍くらいにはなりますから。
ドラマからそのまま映画化だと、ドラマでの視聴率で興行収入も予測つくから、2部作にしなくてもいいのでしょうけど。
でも、見る側からしたら、この映画を2部作にして2回見に来させるほどの映画では無かったです。
DVD見て、映画館で見なくても良かったと思いました。
悪い作品ではないのだけど、もう少し内容を詰めて、まとめて1作品ならまだ見応えもあったように思います。
そうか、大昔のように5時間の大作のように、途中トイレ休憩があったような、長時間映画にすればいいのですが、
やっぱり、倍の収入が欲しいのでしょうね。
今の人は、昔の長時間映画を知らない人ばかりでしょうね。たまに、懐かしの名作を上映することもありますが、
殆どマニア向けですし、結局昔見た人がもう一度見るケースが多いから、今の若い人に人気のある作品を、
商業主義に走らず4時間5時間の大作にして、1日を映画に費やすような経験をさせて欲しいです。
ただただ収入のみ考えず、収入も上がる長時間大作の制作に挑戦していただきたいものです。
いつもありがとうございます。
僕はテレビで見た口なので何にも言えませんが、確かに映画館で見た人は同じことを思うでしょうね。
特に前半を見た人は、「一番いい所で……!」と誰もが思ったことでしょう。
4、5時間の超大作。
昔はありましたよね。
おっしゃるとおり、その映画のためだけに一日を費やすことにワクワクしていました。
間の休憩も、何か贅沢な感じでしたし。
僕は最近、ほとんど映画館に行っていませんが、映画館と家でのDVD鑑賞の違いがほとんどなくなりましたよね。