平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

花燃ゆ 第9話「高杉晋作、参上」~志は誰も与えてくれません。君は何を志しますか?

2015年03月02日 | 大河ドラマ・時代劇
 高杉晋作(高良健吾)の鬱屈。
 これを松陰(伊勢谷友介)は次のように表現した。
「暴れ牛のような目」
「あふれんばかりの力が外に出ようとしてもがいておる」

 これが若者なんですね。
 歳を取ると、どうしてもパワー不足を否めない。

 それで、こうした晋作のようなエネルギー過剰な若者は、ひとつの方向を与えられると突っ走る。
 それが次のせりふ。
「俺が本気で学問したら、久坂など相手にならん」

 負けず嫌いなんですね、晋作は。
 そして、ふたりは切磋琢磨していくライバルに。

 さて、どうやら松下村塾は、くすぶっている若者に火をつける場所のようだ。
 久坂玄瑞(東出昌大)、吉田稔麿(瀬戸康史)、魚屋・松浦亀太郎(内野謙太)など、皆の目がイキイキと輝いている。
 久坂などは学問だけでなく、文(井上真央)に恋?
 そして、その火は他に引火して、どんどん大きくなっていく。
 品川弥二郎(音尾琢真)、寺島忠三郎(鈴木伸之)、梅田雲浜(きたろう)、富永有隣(本田博太郎)、伊藤利助(劇団ひとり)。
 くすぶっている若者の心に火がついて、志が生まれることは決して悪いことではない。

 文(井上真央)の弟・敏三郎(森永悠希)にも火をつけた。
 守られるだけの存在から、姉や家を守る存在へ。
 敏三郎は写本でそれをやろうとする。
 文たちはそれで仲違いするが、ラストでは文は弟の成長を認めて、
「写本売れたらお金入れるんよ」

 うん、なかなかいい話だ。

 しかし、まあ、エネルギー過剰な人間の所に、エネルギー過剰な人間が集まったら大変なことになりますよね。
 そもそも松陰自身が、国禁を犯して黒船に乗り込もうとするような途方もないエネルギーを持った人間。
 これに久坂が加わり、高杉が加われば、どうなるか?
 松陰×久坂×高杉で、大爆発!
 山火事が簡単に消せないように、大きくなった火は制御できず、鎮火できなくなる。
 組織はどんどん過激に。
 これを制御しようとするのが文になるのだろうけど、彼女ひとりの力ではとても抑えることが出来ない。

 というわけで、松下村塾の物語は今回や来週が一番楽しい時期なのかもしれません。

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醒めています (TEPO)
2015-03-02 12:51:12
ストーリーブックをお持ちの方によれば、前回の題名が「面白くない男」、前々回が「罪人の塾」だったそうですが、放送ではそれぞれ「高杉晋作、参上」!、「熱血先生、誕生」と変更になったのだそうです。そして次回は「躍動!松下村塾」(もとの題名は知りません)とのこと。
総理大臣閣下の心中を思い、やきもきしている会長さんの意向なのでしょうか。

へそ曲がりの私はこんなことを考えてしまいます。素直な人ならば「有名人が揃いこれから面白くなる」と思うところなのでしょうが。

>松下村塾の物語は今回や来週が一番楽しい時期なのかもしれません。

結局そういうことなのでしょう。
ご存知の通り私は松陰嫌い・攘夷嫌い。
また歳のせい、あるいは直近世代の学園紛争を見てきた世代のせいで「若者のエネルギー」なるものをも醒めた目でしか見られません。

松下村塾と言えば何と言っても「尊皇攘夷」。
今後、ここに集まった連中は松陰自身も含めて「攘夷」という愚行に向けて突っ走ってゆくわけです。
彼らの中から「明治維新」の立役者が出てくるのは、多くの流血の末に「攘夷」の愚かさを骨身に染みて悟った挙げ句、薩長同盟に助けられて幕府に先駆けて近代化に転じたからに過ぎません。

「攘夷」についてどのように描くのか、注目していますが、今のところ極力伏せていますね。
昨今流行の「☓×カフェ」を思わせるような松下村塾での「分かち合い」の論題は先週も今週も「身分のないアメリカ社会について」でした。
これは近代化を経た後の現代人の後知恵から見れば文句なく肯定できる「無難なテーマ」です。

こんな具合に見ているものですから、なかなか乗れません。
たとえば、「敏三郎の自立」を「晋作自身の自立」とシンクロさせるところなど、上手い技巧だな、と頭で感心しますが、書きぶりからお分かりの通り、醒めてみています。
個人的に楽しいと思ったのは、久し振りに富永有隣の顔を見たこと(高須久子は今後登場しないのでしょうか)、晋作との反目が久坂玄瑞と文とを近づけたことくらいでしょうか。

無理をなさらないで下さいね (コウジ)
2015-03-02 19:39:01
TEPOさん

いつもありがとうございます。

TEPOさんと僕とでは一世代違うんですよね。
僕は学園紛争に乗り遅れたシラケ世代でして、逆に学生たちが問題意識を持って戦った時代に憧憬があるんです。
イメージでしかないのですが、<日米安保反対>は、現在の<集団的自衛権反対>に通じるようなものを感じてしまって。
もちろん、学生運動終焉期の粛正の悲惨は、過激主義の行き着く所で、僕自身も、ここには何の共感もありませんが。

それで、ここは僕の勝手な憶測ですが、おそらくTEPOさんにとって、これから過激主義に走っていく久坂たちの姿は、学生運動の活動家の姿にオーバーラップして、見るに耐えないものになっていくんでしょうね。

以前、TEPOさんは『花燃ゆ』は見ないでキャンセルするかもしれないということを書かれていましたが、僭越ですが、明治に入ってからご覧になるのもいいでしょうし、来年の『真田丸』からでもいいと思います。

TEPOさんとのおつき合いは『篤姫』からで足かけ6年以上になり、毎回、コメントをいただけて大変有り難く思っていますが、くれぐれも無理をなさらないで下さい。

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