平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

おんな城主直虎 第43回~直虎と万千代、おのれの才覚で道を切り開いていくふたり

2017年10月30日 | 大河ドラマ・時代劇
 長篠の合戦のために伐った木で得た恩賞の茶碗。
 これを元手にふたたび山に木を植える。

・木→茶碗→木

 この発想が直虎(柴咲コウ)らしい。
 この作品は〝内政〟を重視しているんですよね。
 いくさを描いて終わりではなく、その後の内政もしっかり描く。
 この政策により、山崩れの心配はなくなったし、将来は木材という財産になる。
『厳谷に松を植える』
 政治家はかくあるべし。
 茶碗を自分の財産として後生大事にしまっておいたら、民は少しも豊かにならない。

 直虎は民と共にある人物なのだ。
 家康(阿部サダヲ)に言わせれば、〝私欲がなく、民のことのみを考えている人物〟。
 ………………

 万千代(菅田将暉)の出世物語は続く。

 小姓になった万千代は自分で仕事を作り出し、自分の居場所を確保した。
 家康のために薬を煎じて薬番になり、いくさの論功行賞に悩んでいる時は、
「よろしければ私が大まかに比べたものを作ってみましょうか」
 と提案して比較するための表をつくった。
 そして、これらがきっかけとなって、信康(平埜生成)が治める岡崎の意思を探るという任務を与えられ成果をあげた。

 万千代の才覚がついに開花した瞬間である。
 今までは空まわりしていたが、才覚の歯車が上手く噛み合い出した。

 ハッタリも使えるようになった。
「それがしは殿のご寵愛をいただいたぞ!」
「手を出せば殿のお怒りが及ぶぞ!」
 ………………

 直虎と万千代。
 このふたり、目指す方向は違うが、おのれの才覚で道を切り開いていくという点では同じ。

 物語がダイナミックに動いてきていますね。
 そして、このふたり、離れているが、互いに影響し合っている。
 今回は直虎が育てた薬の商いが万千代を助け、万千代の絵図が山の土砂止めをつくった。

 このふたりがいれば、井伊家の隆盛は間違いないだろう。

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2 コメント

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平行する二人と甚兵衛 (TEPO)
2017-10-30 22:09:58
>このふたり、離れているが、互いに影響し合っている。

両者は互いに「疎遠」という関係の中でそれぞれの道を歩んでいますね。
〝私欲がなく、民のことのみを考えている人物〟直虎は本作3/4を貫いてきた「地味な生き方」路線。
対する万千代は一般視聴者には人気の「出世物語」。

直虎側の生き方の「価値」を万千代に伝える役回りの人物が毎回いるようで、前回は万福でしたが、今回は家康だったようです。
前回書きましたように、これが万千代にインストールされるまでがドラマなのだろうと思います。
「井伊が材木を調達してくれて当然」という甘えを脱して、「絵図」を書くことにより暗黙の「取引」をするようになったところ、前回に比べ万千代が少し成長したように思いました。

あと、甚兵衛は世を去ったのですね。
はやり言葉になった「ナレ死」ではなく、松の苗木の成長-この植え替えは結構手間がかかっていると思います-で時の経過を示し、天に向かって直虎に呼びかけさせるという演出はしゃれていると思いました。
来週は祐椿尼の番のようですし、瀬名と信康の悲劇もそう遠くないでしょうね。
毎回人が亡くなる場面が続きそうなのはドラマ終盤の常ですが、本作は最初から人が亡くなっていました。
絵図 (コウジ)
2017-10-31 09:19:25
TEPOさん

いつもありがとうございます。

>「井伊が材木を調達してくれて当然」という甘えを脱して、「絵図」を書くことにより暗黙の「取引」をするようになったところ、前回に比べ万千代が少し成長したように思いました。

なるほど。
「絵図」には、こういう意味があったんですね。
少しずつ大人になっていく万千代。
同時に内政というものを間接的に学んでいる。

甚兵衛の死は、視聴者に想像させる形で上手い描写でしたね。
よくあるのは、甚兵衛が幽霊みたいに出てきて「井伊の民を頼みます」と語りかけるいった描写ですが、それもしなかった。
これくらいの味付けがいいですよね。

今川氏真は、本編終了後の紀行の所で「文化人として生涯を終えました」という紹介がありましたが、このまま登場しないのかな~。

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