仕事の合間に何気なくテレビをつけたら「結婚できない男」をやっていた。
★桑野信介(阿部寛)の結婚観はこう。
「妻と子供と家のローンは人生の三大不良債権だ」
「家事をさせるためなら 家政婦を雇えば済む話だ」
「独身なら稼いだ金は全部自分のもんだ。
結婚すれば稼いだ金は妻と子に食いつぶされるだけだ」
「結婚なんかしたら、親や親戚とのつきあいが単純計算で倍に増える。
自分の分だけでも面倒なのに」
見事なせりふ、見事なキャラクター造型。
この結婚観は結婚している男含めて、世の男たちが抱いている本音でもある。(もちろん奥さんや子供といっしょにいるのが好きで、それが幸せという男性もいるが)
「結婚できない男」が名作である理由はこの結婚観を提出した所にある。
いわゆる<フツーのドラマ>は<男女が出会って様々な困難を克服して結ばれる>というのがほとんどですからね。
よくぞ男の本音を語ってくれたって感じ。
もっともこの作品、これだけでは恋愛ドラマにならないから信介の次の様な面も描いている。
すなわち<独りでいることの寂しさ>。
信介はオタクで実は他人に何かを語りたくてしょうがない。
帝釈天の話、寅さんのおいちゃんの役者さんの話、花火の話。
自分と会話のキャッチボールをしてくれる人を求めている。
しかし信介は無器用さと自分を守るための毒舌ゆえ他人とうまく関わることが出来ない。
口を開けば他人の怒り、反感を買ってしまう。
信介が心を開けるのは犬のケンちゃんなのだ。
そして……もうひとりいるとすれば夏美(夏川結衣)さん。
彼女は何だかんだ言いながら信介を受け入れてくれる。
ドッジボールという球の投げ合いではあるが、それを楽しいと思ってくれる。
この作品は<桑野信介>というキャラクターを二面性で描いたことで成功している。
すなわち<他人を拒絶する面>と<他人を求める面>。
★それにしても信介は毒舌ですね。以下、信介の毒舌。名セリフ、名言集。
「平均年収が600万超えるのは40歳過ぎてからだ。1000万の男と結婚したかったらカミさんに先立たれた50男でも探すんだな」
「チョイ悪オヤジ」という言葉に対して
「何チョイ悪だ。悪いかいいかどっちかにしろ」
恋に臆病な自分を車庫から出られない車に例えた夏美に対して
「……もう錆び付いて動かなくなっているかもな」
妹の圭子に
「結婚する時、いくら仕事が忙しくても月に1回は家族でお出かけするって条件をつけたの」と自慢されて
「日米和親条約なみの不平等条約だな……独身でよかった」
20歳代の女性との交際を夏美に冷やかされて
「ま、若い子は素直でかわいいですよ。人が言うことにいちいちチャチャ入れたりしないし。
あなたも70くらいのじいさんから見ると素直で可愛いのかもしれませんよ」
ケンちゃんを飼っているみちるに
「人間の子供は成長すれば親にこづかいくれるようになるけど、犬は死ぬまで無駄飯を食らい続けるわけだな」
夏美にストーカー被害に遭っているみちるを助ける様に言われて
「アナタは人の世話を焼いていれば、そりゃあ、自分の寂しさがまぎれるからいいかもしれませんけどね。付き合わされるこっちの身にもなってほしい」
帝釈天で帯留めを買う夏美に
「着物なんて着るんですか?きまぐれで余計な物買っちゃうタイプですか?観光地だと気が大きくなるんですね?」
こういう毒舌キャラも今までのドラマにはいなかった。
最後に極めつけの名セリフ。
「常識通り生きるなんて誰でもできますよ。
たとえ常識から外れても自分を貫き通すことに価値があると思いますね」
★桑野信介(阿部寛)の結婚観はこう。
「妻と子供と家のローンは人生の三大不良債権だ」
「家事をさせるためなら 家政婦を雇えば済む話だ」
「独身なら稼いだ金は全部自分のもんだ。
結婚すれば稼いだ金は妻と子に食いつぶされるだけだ」
「結婚なんかしたら、親や親戚とのつきあいが単純計算で倍に増える。
自分の分だけでも面倒なのに」
見事なせりふ、見事なキャラクター造型。
この結婚観は結婚している男含めて、世の男たちが抱いている本音でもある。(もちろん奥さんや子供といっしょにいるのが好きで、それが幸せという男性もいるが)
「結婚できない男」が名作である理由はこの結婚観を提出した所にある。
いわゆる<フツーのドラマ>は<男女が出会って様々な困難を克服して結ばれる>というのがほとんどですからね。
よくぞ男の本音を語ってくれたって感じ。
もっともこの作品、これだけでは恋愛ドラマにならないから信介の次の様な面も描いている。
すなわち<独りでいることの寂しさ>。
信介はオタクで実は他人に何かを語りたくてしょうがない。
帝釈天の話、寅さんのおいちゃんの役者さんの話、花火の話。
自分と会話のキャッチボールをしてくれる人を求めている。
しかし信介は無器用さと自分を守るための毒舌ゆえ他人とうまく関わることが出来ない。
口を開けば他人の怒り、反感を買ってしまう。
信介が心を開けるのは犬のケンちゃんなのだ。
そして……もうひとりいるとすれば夏美(夏川結衣)さん。
彼女は何だかんだ言いながら信介を受け入れてくれる。
ドッジボールという球の投げ合いではあるが、それを楽しいと思ってくれる。
この作品は<桑野信介>というキャラクターを二面性で描いたことで成功している。
すなわち<他人を拒絶する面>と<他人を求める面>。
★それにしても信介は毒舌ですね。以下、信介の毒舌。名セリフ、名言集。
「平均年収が600万超えるのは40歳過ぎてからだ。1000万の男と結婚したかったらカミさんに先立たれた50男でも探すんだな」
「チョイ悪オヤジ」という言葉に対して
「何チョイ悪だ。悪いかいいかどっちかにしろ」
恋に臆病な自分を車庫から出られない車に例えた夏美に対して
「……もう錆び付いて動かなくなっているかもな」
妹の圭子に
「結婚する時、いくら仕事が忙しくても月に1回は家族でお出かけするって条件をつけたの」と自慢されて
「日米和親条約なみの不平等条約だな……独身でよかった」
20歳代の女性との交際を夏美に冷やかされて
「ま、若い子は素直でかわいいですよ。人が言うことにいちいちチャチャ入れたりしないし。
あなたも70くらいのじいさんから見ると素直で可愛いのかもしれませんよ」
ケンちゃんを飼っているみちるに
「人間の子供は成長すれば親にこづかいくれるようになるけど、犬は死ぬまで無駄飯を食らい続けるわけだな」
夏美にストーカー被害に遭っているみちるを助ける様に言われて
「アナタは人の世話を焼いていれば、そりゃあ、自分の寂しさがまぎれるからいいかもしれませんけどね。付き合わされるこっちの身にもなってほしい」
帝釈天で帯留めを買う夏美に
「着物なんて着るんですか?きまぐれで余計な物買っちゃうタイプですか?観光地だと気が大きくなるんですね?」
こういう毒舌キャラも今までのドラマにはいなかった。
最後に極めつけの名セリフ。
「常識通り生きるなんて誰でもできますよ。
たとえ常識から外れても自分を貫き通すことに価値があると思いますね」