平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

CHANGE 第3話

2008年05月27日 | 職業ドラマ
 「国民が何に怒り何を望み、何を信じたいのか、わからない人間は総理大臣ではありません」
 「僕のすべては皆さんと同じです」

 こう言って総理大臣になった朝倉啓太(木村拓哉)。
 さてここからが大変だ。

 ひと言に「国民」と言っても様々だ。
 上流、中流、下流……様々な階層の人がいる。
 道路を望む人がいるし、道路を作るお金を別にまわせという人もいる。
 チベット問題で日本はもっと自己主張すべきだという人もいれば、中国と仲良くすべきだという人もいる。
 彼らはいずれも国民だ。

 国民全員が納得する政治などあり得ない。
 ひとつの利益を優先すれば、他方で不満を抱く人が出てくるのが現実。
 結局、何かを切り捨て何らかの立場に立たなくてはならないのだが、啓太はどこの立場で政治を行うのか?
 総裁選での啓太に共感する定食屋のおばさん、おじさんの描写があったが、そうすると啓太が言う国民とは中流層のことか?
 政党の制約もある。
 啓太の属する政友党は保守。
 当然、お金持ちの意見も聞く政党。政友党総裁である啓太はこれらの意見も政策に反映させなければならない。
 ラスト、アメリカ大統領からの祝電があったが、アメリカの思惑も考えなくてはならない。そうなると外交に関しても啓太の思い通りにならない。

 政治の現実に直面する中で啓太はどの様に行動するか?何を発言するか?
 ドラマは基本的にウソ。
 現実で突きつめていくとドラマでなくなってしまうのだが、ここは逃げずに描いて欲しい。



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