平成エンタメ研究所

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誰よりもママを愛す 「日本一の愛妻家あらわる!」

2006年07月03日 | ホームドラマ
 「誰よりもママを愛す」、チェックポイントは遊川和彦さんの脚本だ。
 「女王の教室」もよかったけれど、「おとうさん」もよかった。
 この作品は「おとうさん」の路線。
 あのテンポのいいホームドラマが大好きだ。

 第1回「日本一の愛妻家あらわる!」は人物紹介編。

 ぼくとこと嘉門薫(長島弘宣)の視点で家族の紹介がなされる。
 最初は教室。家族の絵を描きながら家族のことを紹介していく。
 2回目の紹介はこんな感じ。
「お姉ちゃんはウソをついていた」~嘉門 雪(内田有紀)のシーンへ。
「お兄ちゃんもウソをついていた」~嘉門 明(玉山鉄二)のシーンへ。
「そして僕は最悪の行動に出た」~授業参観のプリントを捨て見つかるまで。

 この手法はテンポよく人物のことを描くには有効だが、視聴者の視点が薫に行ってしまうため、主人公に感情移入できなくなってしまうマイナスがあると思った。

 さて物語。
 薫は専業主夫の嘉門一豊(田村正和)を恥ずかしい、格好悪いと思っている。
「他の人がそうだと言ったらあなたもそうだと思うの。自分の考えをしっかり持ちなさい」と嘉門千代(伊藤 蘭)に薫は怒られるが、異性を意識し始めた思春期入口の薫にはそこまで割り切れる強さはない。
 授業参観では、「私の尊敬する人」というテーマで作文を発表することになっている。
 薫は「尊敬する人」として、父親のことを書くことができない。書けるのは弁護士としてバリバリ働いている母親のことだ。
 だが、授業参観にやって来るのは一豊。ここで母親を尊敬しているという作文を読んだら、一豊が傷つくだろうと思ってしまう。

 第1話はそんな薫が一豊に対する考え方を変えることで話をまとめた。
 授業参観を経て母親の千代は薫に「自分はパパのことを尊敬している」と言う。
 理由は「自分のことは二の次で家族のことに一生懸命になってくれるから」
 一豊は「お金儲けをするより好きな人のために何かをする方が向いている人」「大好きな人を幸せにするために生きている人」なのだ。
 確かに授業参観に来ない千代のことを必死で弁護した一豊は、千代のために一生懸命な人だったと思う薫。一豊はまわりの目を気にせず母親のことを必死に弁護した。
 自分も人の意見に左右されるのではなく、自分の正しいと思うことを言うべきだと思う薫。
 そして帰国子女だからという理由でいじめられている真田 知(川島海荷)を守ってあげる。
 
 物語の流れをまとめるとこうだ。
  ・薫の視点で家族とパパ・一豊を描く。
  ・薫はパパを恥ずかしいと思っている。
  ・でも恥ずかしいと思っている理由はまわりがそう思っているから。
  ・実際の一豊は本当に家族のために一生懸命な人だ。
   自分も一豊を尊敬できる人だと思う。
  ・自分の意見を持とうと思う薫。

 物語の構造としてはすっきりしているのだが、やはり薫視点で描かれているのが気になる。
 主人公・一豊に感情移入しにくい。
 この点を遊川さんがどう処理されていくかを見ていきたい。

★研究ポイント:ドラマの視点を誰に置くか?

★その他
 一豊が主夫になった理由は、隣の住人・津波こずえ(小林聡美)に一豊が語ることで描いた。
 こずえは二日酔いで聞きたくないのに聞かされている。
 第三者に語ることで、人物設定を説明する。
 このシナリオ手法もチェックしておきたい。
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2 コメント

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遊川さん・・ (ジェニファー)
2006-07-08 20:57:47
私もいいなと思うドラマは、遊川さんだったりします。 これも すごくお気に入りのドラマです。
遊川さん (コウジ)
2006-07-09 08:57:19
>ジェニファーさん

 遊川さんと田村正和さんのホームドラマ。

 雰囲気は「お父さん」などと同じ遊川ワールドなのですが、安心して見ていられます。

 ホームドラマの書ける個性的な作家さんがもっと出てきてほしいです。

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