平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒16 「さっちゃん」 ~「ノーマス(もう、たくさんだ)」と思うことが多いけれど、最後まで戦い続ける幸子と烏丸

2018年02月15日 | 推理・サスペンスドラマ
 右京さん(水谷豊)は月本幸子(鈴木杏樹)言う。
「彼は彼の人生と戦い、その結果を背負ってるんです。あなたと同じように」

 この言葉は幸子だけでなく、僕たちすべてに当てはまりますよね。
 みんな、それぞれの人生を自分なりに戦っている。
 その中には成功も失敗もある。
 順風満帆な人生なんてあり得ないから、失敗や挫折の方が多いかもしれない。
 そんな起こった出来事のすべてが現在の自分であり、それを背負って生きていかなくてはならない。

 なかなか深い言葉だ。

 幸子は夫を殺した愛人になり、愛人になった男を銃で撃った。
 烏丸晃司(池田成志)は子供の頃、父親の虐待に遭い、キレやすい性格が災いして暴力団に入り、ボクシングという生きがいを見出すが、暴力事件を起こしてボクサーを断念した。
 ふたりとも、それぞれの過去を背負い、悩み、恥じ、もがきながら何とか生きている。

 こうして文章にしてみると、〝もがいて生きている〟という点でふたりに共感できるなぁ。

 戦い続けてもいる。

 幸子は〝花の里〟という場所で戦い、烏丸はボクシングを使わずに卑劣な悪徳金融と戦った。
 おまけに烏丸は、〝悪徳金融から女性を助ける〟というまっとうな動機があり、自分から暴力をふるったわけでもないのに、自分の非を素直に認めた。
 前回の「事故物件」の犯人とは大違い。
 幸子も烏丸も自分の過去に腐ることなく、前を向いて生きている。

 生きていれば、
「ノーマス(もう、たくさんだ)」と思うことが多いけれど、最後まで戦い続ける。
 これが崇高なんですよね。

 幸子と烏丸は将来いっしょになるのかな?
 過去の傷を背負った者どうし。
 このふたりがいっしょになれば、きっといい夫婦になれると思う。
 



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