えんたんと読書

書評を始めてたくて開設しました。基本スタンスは乱読ですが、ビジネス書、中国史、占い、医療本が結構多くなってきてます。

すごい読書! 中島孝志

2017-07-12 00:22:00 | 書評
本書は中島孝志氏の読書仕方と1冊の本にまとめたものです。
概要、速読、仕事、お金、自己啓発、5つのテーマで紹介しています。

ビジネス書や実用書の読み方などは「うんうん、そうだよな」と思いながら読みましたが
「小説」の読み方に関しては「そんな読み方をすればよいのか!」という目から鱗でした。
小説をいかに自己啓発につなげる、具体的な方法が書かれており、大変興味深くかったです。

たとえば
◆「徳川家康」から得られた考察
「大将というのはな、(略)つまるところ惚れさせることよ。これを別名、心服というが、好きで好きでたまらなくさせることよ」
このセリフから、マネジメントの本質をついた教科書として読むことができます。

◆「雨あがる」で出世の機会を逃した伊兵衛に対して妻さよが言ったセリフから
「他人を押しのけず、他人の席を奪わず、貧しいけれど真実な人たちに混じって、機会さえあればみなによろこびや望みをお与えなさる、このままのあなたも立派です」
この言から著者の中島氏が導いた考察は
誰だっていい生活をしたい、早く出世したいと頑張っているがだれもが競争に勝てるわけではありません。この世には負け組の方が多いのです。
ではどうやったら負けても幸せになれるのでしょうか?それは長所だけを見て暮らすことです。温かい目で眺めることです。

◆「町奉行日記」から、罪科の証拠を握りつつ四方の顔をたてて丸く収めたどら平太に対して
正論は時に人を傷つけます。相手が逃げ場がなくなるような叱り方をしてはいけないんです。なぜなら、とどめをさしたところで残るのは後味の悪さだけだからです。すべてを承知で腹に収めてしまう。ときにはそんな度量も必要なのです。


登場人物の言動に対して「ふーん、面白かった」でおわってしまいがちな小説というジャンルですが
自分だったら同じ振る舞いや考え方ができるかを読んでいくと
新たな発見を得られるのかもしれません。
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