少し前にBSプレミアムで観た作品です。
夢を抱いて渡った満州。
終戦後の満州で何が起きたのかというのは、ドラマ「大地の子」や「遥かなる絆」で、すこし学んだつもりです。
が、開拓民だった人達が帰国後に日本でどのような生活を送ったのかというのは、この作品で初めて知りました。
この作品では、ドラマに加えて、実際に満州に渡り、苦労して帰国した人々のインタビューも紹介されていました。
ドラマ「カーネーション」と重なる時代の話。
終戦後、どんどんと豊かになって行く大阪。
しかし、満州から命からがら帰国した開拓者の苦労は、戦後も続きます。
食べるものにも事欠く生活。
お風呂にも入れない生活。
学校でのいじめ。世間の冷たい目。
それを乗り越えて、生きて来た人々のインタビューには、本当に心が動かされました。
大震災からの復興を目指す今。
この作品に勇気づけられた人々は、本当にたくさんいると思います。
この時期に、この作品が作られたのには、そんな意図もあったのではないでしょうか?
それゆえに感じた疑問もあります。
執拗に描かれる関東軍のこと。
ともすれば、日本人として、あまりに自虐的なのではないかと思える描写に違和感を感じました。
ストーリーとはあまり関係ないところに出て来る中国人との諍いや拷問のシーン。
制作の目的が、私の感じたとおりだとすれば、「なぜ?」と言いたくなります。
作品全体を通しての感想は、とにもかくにもこの一言。
役者さん達が、本当に素晴らしい。
主役の満島さん。その弟2人。
「カーネーション」にも出演されていた綾野剛さんは、特に素敵でした。
自分の信念に従って、家族や仲間を守るために入った関東軍。
その決意を固めた時の凛々しい目。
そこで待っていた理想とは全く異なる現実。
それを受け入れられず苦悩する表情
そして、終戦後、執拗な中国政府の取り調べと過酷な環境に苦しむ姿。
全身からフェロモンが出て来るような周防さんも素敵ですが、この作品の悩める金次も素敵でした
彼は、この先、きっと大きな作品で羽ばたく役者さんだと思います。
NHKには、これからもこのような骨太な作品だけを(あわわ)作って行って欲しいものです。









