乱愚雑記帳

わが鼓動とともに

或るカフェの話

2016年12月12日 | 日記・エッセイ・コラム

 

行き付けのカフェに来る常連さんはマスターの車好きもあって、大半がクラシックな外車のオーナーである。謂わゆる車マニアのブランド車が代わる代わる横付けされる。このカフェはオープンしてから三十五年余り、カウンターに座る常連客の大半が既に六十代を超えた高齢化を迎えています。皆さん趣味の良い車のオーナーで、このカフェに来ることが生活の一部になっているようです。カウンターの一人一人の話に耳を傾けるマスター、コーヒーをドリップしながら一時も気を休めない。店内は白い漆喰壁はこの店の歴史を物語り茶色に変色、裸電球が心地よく客の顔を照らし落ち着いた雰囲気をただよわせています。私もこの店に通いつめて三十年余り経つが店内はシンプルで何一つ変わることがない。端正な容貌のマスターは淡々と懇切丁寧にコーヒーをドリップする。今日も皆勤賞的なマスターに元気をもらいに、積もる話を聞いてもらいたいお客さん方々がやって来るのです。カウンターはまさに人生の止まり木なんですね。開店時そのままの巨大なタテ型冷暖房機が現役で頑張っている。ここのマスターの頑固なダンディズムのようです。麻布狸穴坂と麻布十番の中間に位置するこのカフェは、都心区でありながら料金も良心的である。常連さんも一見さんもひとつの珈琲共和国、雰囲気は上々である。個人経営の喫茶店が稀な昨今、是非とも末長くコーヒーをドリップしてもらいたいものである。修理から帰ってきた古い柱時計がボーンと時を知らせる。

トグ(研)珈琲店の柱時計があと少しで6時閉店を知らせる。ボーン♪♪♪

 

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