乱愚雑記

わが鼓動とともに

線と色が織りなす夢の世界・パウル・クレー

2016年11月25日 | 日記・エッセイ・コラム

 

 思春期に好きになった画家のなかで透明で静寂な時間を与えてくれたのが画家パウル・クレーである。異性に淡い思いを抱き始めた時期、クレーの世界と見ている世界とが結合し輝いていました。彼の絵ばかりではなく美しい眼差し、その理知的な容姿に魅せられていた。現代音楽のような彼の画風は繊細にして力強さを感じるのです。リズミカルな線と色のハーモニーはシンプルで実に美しい。神田神保町の古本屋で手に入れた画集を手に宝物のように持ち帰った日々を思い出します。その後、彼がバウハウスの教授であったことや、カンディンスキーと青騎士グループを結成したことなどを知る。ピカソのような巨人ではないが、人生のところどころでクレーの絵を見ては安心したり、創作への意志を取り戻すという不思議な霊力がありました。クレーの絵を見ていると彼自身と対話しているような雰囲気になるのです。中学生時代まるで異なる画風でありましたが、ビアズリーのサロメの挿絵とクレーの絵はを何度も模写したものである。デザインが好きになったのもクレーの絵画からかもしれません。あのとき手に入れたクレー画集はどこに消えたのであろうか。遠い過去の記憶を追いかけてみる。クレー描く夢の船に乗ってあの時の淡い思いを追いかけたりするのです。*パウル・クレー(Paul Klee、1879~1940)はスイスの画家でバウハウスで教鞭をとる。


Portrait of Paul Klee 

Illustration : HIRAO ENDO

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