中国生活日記~蘇州統一編~

中国、蘇州で働く日本人と中国嫁とガキとババアの日常と、たまに全然関係ない事を書いています。

中国の高級バイキング

2017-05-17 21:00:48 | 中国日記

最近、通勤途中の栗の木がくさい。
それはもうくさい。
中二の男子の部屋のゴミ箱くさい。

どうもえのです。


こないだね、結婚記念日だったんですわ。
覚えてます?結婚記念日。

中国にいる駐在員のような奴らは、結婚記念日なんて覚えてないでしょう。
前戯なんてしないような、唾でもピッとつけときゃいいよみたいな、そもそも愛人がいるから家に寄り付かないような奴らでしょう。
子供を生んでからは嫁なんてほぼ家政婦さんで、「愛情」の愛なんて文字は等の昔になくなって情と子供のためだけに家に寄生することを許しているような奴らですよ。

その点えのはですよ、きちんと結婚記念日を覚えてますし、さらに携帯に登録してるから前日にアラームがなるように設定してあるわ。
絶対に忘れない布陣で記念日に挑んでますわ。あと前戯はきちんとするし。

で、日付が変わる0時ちょうどに、携帯でドラマを見ている嫁の耳元で「結婚記念日おめでとう」って囁いたんですよ。
嫁はこちらに目線を映すことなく、方耳だけイヤホンを外して「はぁ?なに?」
「いや、結婚記念日おめでとう」
「今日は疲れてるからしないよ」
と誘ってもいないセックスを断られるわけですよ。
「今日は」って言ってますけど、3ヶ月は断られ続けてますからね。
しまいにゃ心がポッキリ行きますよ。
そもそもね、マグロ状態で寝てるだけなのに何が疲れるのかと。
その癖いろいろと注文をつけてきますからね、活きのいいマグロですよ。
活きのいいのにマグロとはこれいかに。

この辺の愚痴を語りだすと余裕で1万字越えそうなのでやめときますけど、まあえのが結婚記念日を大事にするいい旦那様だということが言いたかった。
昔はね、サプライズで花束を買って帰ったりしたんですけど、花束を渡した瞬間、ありがとうとかうれしいとかじゃなく「これいくらしたの?」っていわれたんで、それ以来、贈り物はしなくなって、外食をするようになったんですよ。

今回の結婚記念日は結婚5年目という節目で、すこし豪華に行こうと計画を立てていた。
蘇州新区の中心街にあるシャングリラホテル、そのバイキングに行こうと。
その計画を嫁に説明する。といっても予約やら手配やらは嫁任せになるから、行きませんか?と言ったお願いになるのだが。

その話に珍しく嫁が賛同した。
毎年のえののがんばりに心打たれたのか、結婚5年というのは重みがあるのか。
その日えの夫妻はシャングリラホテルのバイキングに向かったのだ。

まず、夕飯のバイキングは1人頭50元ほど高くなるという理由で昼のバイキングに。
携帯アプリからの予約だと更に割引があるらしく、携帯から予約する。
しかし、1携帯1人しか登録できないため、えのと嫁の携帯で1人ずつ予約を行った。
1人で食べに来たけども、偶然会ったから一緒の席で食べますよ、というスタンスで行くらしい。

たくさんの高級車が止まっているホテルの前に、(人から貰い受けた)電動自転車で乗り付けた。
「入り口はどこ?来た事がないから分からないわ」
と、嫁。
その点えのは違う。
「入り口はあっちだよ、ハハハ」
と嫁をエスコートする。
そうえのはシャングリラホテルに(パスポートの更新で)来た事があるため、よく知っている。
シャングリラなぞいわば庭みたいなものと言っても過言である。

当然ガキを置いてくるわけには行かないので連れてきている。
興奮したガキは走りながらホテルの中に入っていく。
ホテルの入り口のマットがふかふかで足を取られて土下座入店するガキ。
しかしマットがふかふかな為か、転んでも泣かないのである。
「ハハハ、馬鹿だなぁ」と微笑みながらえのたちもホテルに入った。

「で、レストランはどこ?来た事あるから知ってるでしょ?」
「勿論だよ。ここを曲がったところに有るかもしれないし、ないかも知れない。もしかしたら二階にあるかもね。知りたかったらホテルの人に聞いてみたらいいよ?」
「ちっ、役立たずが」
えののパーフェクトな回答に不満があるらしく、舌打ちをされる。

ホテルの人の案内でレストランに通される。
普通に入ろうとしたら、まだ時間の5分前だからと止められた。
中国では普通こんなことはまずない。
日が昇れば店が開き、店の人のやる気がなくなれば店は閉まるのだ。
店が閉まっていようが人の入れるスペースが空いていれば入ってくるし、きちんと店を閉めていないほうが悪い。

時間きっかりに店が開き、店員に携帯を見せると、予約制だったためか別の席にひとりずつ通された。
結婚記念日に別々の席でもそもそと食っても仕方ないので恥を忍んで店員に説明し、席を一つにしてもらう。
流石に高級ホテルのレストランである。嫌な顔をされつつ席をまとめてもらうことが出来た。

昼飯で200元近くかかるというのにレストランは非常に込み合っていた。
中国人から日本人、おまけに金髪の外人さんまでいる。
「こ、これが高級層の日常か…」
えの夫婦は5年目にして始めてこれほど高級な店に来たというのに、毎日が大切な記念日!みたいな浮かれポンチの高級層がごった返しているのだ。
隣の席に座っている中国人のよぼよぼのババアも、女子会って言う歳でもないだろうといいたい日本人主婦グループも、お前らは一体なんで中国にいるんだっているパツキンのアメリカ人夫婦も、ここにいるすべてがえの家よりも上流階級なのである。
えのの年収を月収で稼いでないとこんな店に、まるでえのが?州拉面に入るが如く入って来れないはずである。

「おお、寿司がある!」
えのがまず目を着けたのは寿司である。
寿司。
年に1度か2度ある、会社のえらいさん達の食事会に参加させてもらった時にのみ食べることが許される食物。
会社のえらいさん達は毎日当たり前のように食べ、お会計の際に「領収書」と言って自分の懐を一切汚さない。
そんな寿司が目の前に並んでいる。

「くそ、ふざけやがって」
何に対しての憤りかは分からないが、皿一杯に寿司を載せる。
席に帰るとサラダやらおかずやらがバランスよく乗せられた皿を嫁が突いている。
「くそ、ふざけやがって」
何に対しての憤りかは分からないが、皿一杯の寿司をぱくついた。
寿司はとても美味ですぐに食べつくしたが、ここで一つ間違いに気がつく。
既に腹が一杯なのである。
「くそ、カッパ巻き、くそ!」
久しぶりの出会いに興奮してカッパ巻きなぞ食べるのではなかった。
ただのきゅうりと米とノリなのだ。
そもそもバイキングでご飯物で腹を膨らますのも間違っている。
テンションが上がっていたせいか、そんな単純なことにも気がつかないなんて。
バイキングは原価率を気にしてナンボ。
昔からそれだけを気にしていたではないか。

落ち着け、まだ慌てる時間じゃない
えのの中の仙道さんがそう語りかける。
えののバイキングはまだ始まったばかり!
まだ2時間はある。2時間あれば後4周は出来る。
一息つくためにコーヒーを入れにいく。
そう、ここは中国であるのだが、高級ホテルであるためにコーヒーが置いてあるのだ。
しかも豆からひくタイプの奴である。
中国でブラックのコーヒーが飲みたければスタバに良くしかない。
もうほんっとスタバに良くしかない。
それ以外にブラックコーヒーというモノ自体存在しないのだ。
しかしスタバのコーヒーは高い。
それはもう高い。
コーヒー一杯で30元もするのはどう考えてもおかしいのである。
ほぼ店の家賃と人件費だとえのは考えている。
中国のそこらじゅうにいる浮浪者のおじさんに屋台を引かせて同じコーヒーを作ったら、おそらく2元でも元が取れるであろう。
そんなコーヒーに30元も出すのはバカらしく、しかたなく日々黒い色をした泥水をすすっている。
意気揚々とブラックのコーヒーを入れて席に着く。
優雅にコーヒーカップを傾けて、喉に流し込む。
「コーヒー苦い!」
いつもは黒い色をした泥水みたいな奴を飲んでいるため、豆から挽いたコーヒーを久しぶりに飲んだらすごく苦い。
「コーヒー苦い!」と当たり前のことを言った為、嫁から「はぁ?なにいってるのこいつ」見たいな冷たい視線を感じる。
慌ててフォローすべく「いや、ちが、コーヒーが苦いねん」と訳の分からない言葉を並べると、「パパはバカだねー」とガキにケーキを食べさせていた。

「ケーキ!その手があったか!」
苦いコーヒーにはケーキが合う。きっと合う。
さっと立ち上がりスイーツを探しにいく。

20種類ちかいさまざまなスイーツが所せましと並べられており、色とりどりのケーキに目移りする。
適当に3つほど見繕いいそいそと席に戻り、優雅にコーヒーカップを傾けて、苦味に顔を歪めながらケーキを救い上げる。
赤いケーキを一口。
「すっぱ…」
酸っぱいのだ。
えのの貧乏舌では何が使われているか分かりはしないが、上にかかっているソース的な赤い奴がすごく酸っぱい。
「くそ、ふざけやがって」
むかつくからガキに一口食わせたら、今まで見たことのない顔をして吐き出したので、嫁に怒られた。

その後、店が閉まるギリギリまで居座り、最後の1組2組くらいまで粘ってやった。
ちなみにその日の夕食は半年くらいに日本人から貰ったパスタを茹でた。

夜、嫁に「今日はおいしかったね」と結婚5年間を振り返ろうと話しかけたら、
「お腹苦しいから今日はしないよ」
と誘ってもいないセックスを断られた。

えのの心はポッキリと折れた。
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