25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

相撲はおもしろい

2017年01月22日 | 日記

  稀勢の里優勝で、今日はおめでたい。ということで、取りおいてある、ニッカ12年でも飲もうかと考えている。めったに手に入らないものは、おめでたいときにしか手がつけられない。と自分のケチ根性に自分で参っている。斎藤茂吉は自分の好きな物は子供にもおすそわけしなかった、という北杜夫の昔話を思いだした。

 東京が世界国際都市で一位。京都が二位と上位2番を独占した。まず治安の良さがあるのだろう。COOLなものも多く、西洋化とアジアの日本列島伝統的文化習慣の残りがまだ色濃くあるのだろう。東京においてでさえである。ましては京都となれば、また雰囲気は格別である。

 相撲文化も特別な妙味がある。画面にあらわれる土俵の上の屋根にも、紐の結び方ひとつでも、天皇陛下を迎えた時の行司の口上にも感じる「伝統を守り抜こうとづる意志の力」を感じる。それに相撲勝負は円上での重心の術であり、力の伝え方や抜き方、入れ方の微妙な技である。そこが面白い。15歳から角界入りして稽古を重ね、ときには失望させた、腰の高い稀勢の里は他の横綱のように休場することもなく、大関としてはまさに大関の地位をりっぱにやり遂げた。そうしてかれが横綱になることには大方人に文句はないことだろう。

 御嶽海、正代、北勝富士、遠藤、と日本人力士の台頭もあり、宇良のようびっくり仰天の技、とくに「たすき反り」には大喝采ものの力士がいよいよ幕内に入ってくる。石浦もまだまだ研究に励むだろう。白鵬はツヨスギルと思っていたが、このごろ衰えの影が見える。相撲も今日で千秋楽である。また楽しみは2ヶ月後。琴奨菊、照の富士、遠藤、大砂嵐、杤煌山、栃ノ心、妙義龍には早くから怪我を克服してほしい。下から有望な若い力士が上がってきている。