Enoの音楽日記

オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。

ドイツ旅行あれこれ

2016年11月05日 | 身辺雑記
 ミュンヘン~ボン~ベルリンと回った今回の旅行、ミュンヘンではダッハウ強制収容所跡に行きました。ナチスが作った最初の強制収容所の一つ。わたしは以前行ったことがあるので、今回が2度目です。

 小雨が降ったり止んだりの天気。ミュンヘン中央駅からSバーンとバスを乗り継いで着くと、そこは黄葉が美しい晩秋の住宅街でした。以前来たときは真夏でしたので、印象がまったく違います。思わず溜め息がでるような美しい住宅街と、大戦中にそこに隣接した強制収容所でおこなわれた残虐行為とのギャップに、なにをどう考えてよいのか分からない気持ちになりました。

 黄葉はどこに行ってもきれいでした。ベルリンでも広大な公園‘ティアガルテン’の散歩道には黄葉が積もり、まるで山道のようでした。また宮殿‘シャルロッテンブルク’の庭園も黄葉が盛りでした。

 ミュンヘンではナチスにたいする‘白バラ抵抗運動’が起きたミュンヘン大学にも行きました。以前にも何度か行ったことがあるのですが、いずれも週末だったり、休暇中だったりして、中に入ることはできず、大学前の広場‘ショル兄妹広場’と‘フーバー教授広場’に佇むだけで帰ってきました。

 今回は学期中でしたので、学生たちに交じって中に入ることができました。入るとすぐに吹き抜けの階段がありました。その最上階から妹のゾフィー・ショルがビラをまき、大学職員に見つかって捕らえられた場所です。ショル兄妹はその数日後に処刑され、また仲間や、かれらを指導したフーバー教授も処刑されました。

 階段には何人かの学生が腰を下ろして本を読んでいました。また友人と大声で話しながら行き来する学生や、授業に遅れそうなのか、急いで走っていく学生、あるいは教授らしい人と親しげに話している学生など、日本の大学と変わらない風景でした。

 ベルリン・フィルの本拠地‘フィルハーモニー’の前にあるパネル展示が、心身の障害者を殺害した‘T4作戦’を記録したものであることに、今回初めて気付きました。いつもはコンサートの前に慌しく通り過ぎるだけでした。

 邦訳も出ているフランツ・ルツィウス著「灰色のバスがやってきた」で描かれているナチスの障害者安楽死政策(日本も他人事ではありませんね)。その本部がここにありました。今回訪ねたときには、何人かの人がパネルを見ていました。目の前のバス停にも簡単なパネルが貼ってあるので感心しました。
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