ゾウさんと暮らす

85歳の 夫ゾウさんとの
二人暮らし。 わたし 82歳。  

憎まれ役? 世良修蔵……3つの描き方

2016年12月30日 11時21分16秒 | ・歴史 ・歩く

明治維新を生きた 世良修蔵に 関する はなし。 

小説? ドキュメンタリー? 

「世良修蔵」三篇を 読み終えた。12月25日(日)

  

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戊辰戦争の 悪役 世良修蔵・事件の顛末……

すこしまえ 書評にあった 記事を簡潔に 貼り付けたが

これは 私の 感想 ? (3冊とも 古本で 買った)

上の写真 左から

① 司馬遼太郎(文春文庫『故郷忘じがたく候』収録

   「斬殺」 …… 文庫 P・77~151(84ページ)

冒頭「乱世というものは、ときにおもいも

よらないことを 人間に やらせる」と

これから 展開する話を まとめている。

   明治初年、奥州に 派遣された 官軍の参謀のひとり、世良。

   官軍とは 言い難い 200人ほどの 小さい軍隊。

   ( 200とは あまりな、と思って調べた。数は 様々だった。 

   まあ。 それほど 多くはない、と 思えばいいだろう )   

   長州藩の 大村益次郎に「その200人を、君自身が

   現地で 増やす。……」君には その腕がある、と

   おだてられた 世良。

   下層の人物とみられていることを

   感じとっていたとしたら

   息んでしまったのも 仕方ないのかもしれない。

でも 仙台藩の 区域に 住んでいる 私は 許せない。

これから 私の「読書メモ」から

① ーーーー 破落戸が 仙台にきた

と 言う言葉あり。

ごろつき と ルビがあったから 意味はわかった。

② 興味を 持ちはじめた 三好監物も 出ている。

③ 世良修蔵が かぶっていた 韮山笠 調べた。

絵がついていた。 

伊豆韮山の代官が考案した。砲術訓練の武士が用いた笠。

こよりを 平たい円錐形に編んで 黒漆を塗った 笠。

司馬遼太郎の 口調は 切れがよい。

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② 早乙女 貢(小学館文庫『七人目の刺客』収録)

  「世良斬殺」55

  苛烈な渦に巻き込まれた人々を描いているのは 同じだ。

これには 世良修蔵の奥さんが 

夫の斬殺された地を訪ねてくる話が 中心となっている。

創作だろうか。 史実として 残っているのだろうか。  

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③  中村彰彦(文芸春秋『禁じられた敵討』収録)

  「上役は世良修蔵

「…… もとを糺せば在京の尊王攘夷派仙台藩士三好監物

 らが薩長の宿敵会津藩の追討を願い出、錦の下賜うを乞うた……」

ことから 仙台藩を 勤王藩と思い込んでしまった、と

書かれてある。 

ホント。だから 200人ぐらいで 押しかけてきた ?

そうなんだ?。 わからなくなってきた。

世良が 東北に 派遣されたことに関して

同郷の 長州藩士 品川弥次郎が 

「世良とは ひどいのが 行くな」と 

当時 京にいた 但木土佐(仙台藩)に 同情した、とある。

それほど 粗野な人物 だった、と いうことだ。

ホント いやな奴に 描かれていた。

世良の死後、

妻の千恵、養子の景雄夫妻、何れも窮乏の末 亡くなった、と。

ここで 私は「上役は世良修蔵」の 題のつけ方に 

ちょいと 不満を持った。
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3冊とも 「世良修蔵」は 悲惨な結末 。

短編集だから あとの 作品もある。

もったいないから 全部 読まなくちゃ。

敗者だけが 被害を 被るとは 限らないのだ

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