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アンゴラでコレラ拡がる

2006-05-18 22:55:05 | 海外で今
 最近、映画『ホテル・ルアンダ』で話題になった、あのアンゴラで、今、コレラ感染が拡がっている。既に1,298人が亡くなり、何万人もの感染者が出ているようだ。コレラは首都ルアンダから始まり、国内18州のうち11州にまで拡大した。
 汚染された水、衛生状態の悪さ、そして人口が密集するスラムなどの問題が相俟って、コレラの爆発的流行に繋がった。未だコレラの勢いは衰えず、アンゴラ全土で毎日新たに600人がコレラに感染し、火曜日1日だけで31人がコレラで亡くなったという。

 ここまでコレラが拡大したのはアンゴラの悲しい歴史に因る。アンゴラは1975年にポルトガルから独立した後、2002年まで27年に及ぶ内戦が続いた。そのため道路、橋、電力など社会的インフラの整備が遅れ、特に生活用水の不足、安全で衛生的な水の確保が大きな問題であった。
 とりわけ首都ルアンダにおいては200万人に及ぶ避難民の流入により人口は400万人近くに膨れ上がり、その多くがスラムを形成するなど、衛生状態も悪化していた。しかしながら内戦で疲弊したアンゴラ政府の対応には自ずと限界があり、日本政府も給水施設・システム整備のために支援を行っているが、まだまだ安全な水の確保には程遠い。

 アンゴラは内戦のため開発が遅れているが、石油やダイヤモンドなど、天然資源の豊かな国である。確か中国がアンゴラに急接近しているのも、アンゴラの石油が理由だ。こうした天然資源で得たお金が上下水道の整備に使われていればと残念に思う。いや、上下水道とまで行かなくても、せめて給水車の水を殺菌・消毒するとか、せめてそのくらいは完全に行っていればと思う。資金的問題なのか、単に衛生に関する知識の問題なのか、アンゴラでは給水車の水の浄化もあまり徹底されていなかったらしい。

 一方、翻ってわが国の状況はどうか。衛生状態や国民の栄養状態の改善によりコレラが撲滅されて久しい。水についても、水道の蛇口をひねればきれいな水が出てくるし、スーパーやコンビに行けばミネラルウォーターが所狭しと並んでいる。正直言って、生活用水の確保が重要と聞いてもあまりピンと来ない。
 先日、ある飲料メーカーの工場を訪れた。そこには賞味期限切れで戻された大量の飲料があった。おそらくそれは処分されるのであろう。
 どこかおかしい。平和で豊かな国に生まれたことを感謝すべきであろうが、それ以上に、何もできない自分にもどかしさを感じる。
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飲料メーカー ミネラルウォーター
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