遠藤雷太のうろうろブログ

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ジェーン・スー『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』

2016-10-12 01:05:59 | 読書感想文
女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。
クリエーター情報なし
文藝春秋

2016/10/10

ジェーン・スーのエッセイ本。3冊目。

これまで著者があまり積極的に馴染んでこなかったアイテムに、あえてぶつかっていくエピソードが書き連ねてある。

もし、〈女子道〉というものがあったとしたら、百人組手にあたるような本。

己の欲望をクリアにする作業に徹しているので、説教臭くない自己啓発本になっている。

あいかわらずの比喩の切れ味。

「自撮り」の章で著者が、〈修正〉された他人の自撮りを見たときの表現。

「他人の自撮りは、私の大きな大きな穴から暴れる龍を引きずり出します。そして皮肉なことに、人様に見せられないこの暴れ龍だけは、嘘のない本当の私の姿を確信できるのです。」

たしかに、修正しすぎの人の画像を見てちょっと首をかしげることくらい、誰にでもあると思うけど、それからの自己探求が深い。

普通の人なら、普通に流してしまうような微細な心の動きをよく捕まえている。

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