漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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多嚢胞性卵巣と生理不順と吹き出物を漢方対策で

2011-04-30 | 生理・生理不順・生理痛
多嚢胞性卵巣症候群と言われてピル服用していた30代女性

ピルを止めてから半年たつが自力で生理が来ないので
婦人科でホルモン治療を受け1度だけ生理出血があったが、その後は来ず、
吹き出物も多くなり、彼女なりにいろいろな努力をしてみたが状態は一向に改善しないとのこと。

漢方薬は湿熱対策を中心にスタート(活血薬はすでに服用しているとのことでした)

この頃の生命力はすごい

1ヶ月後
にっこりして来局。
これまでの基礎体温はスパイクが多くて低温か高温かわからなかったそうだが、
突然36.8度の高温が続き、その10日後くらいに36.2度に落ちしっかりした量で生理が来た。

2ヶ月後
顔の吹き出物がほとんど気にならなくなり、肌の赤みもなくなったので表情も柔らかく見える。
次の生理はまだだがリズムを刻んでいる感覚はあるみたい。

その後、季節や体調に応じて漢方薬を対策を続け、
(瀉火利湿顆粒、シベリア霊芝茶、逍遥丸、胎盤エキス、婦宝当帰膠など)
50日くらいの周期で生理がくるようになった。

8ヶ月後から生理周期が30日前後になった。
一時期ぶり返した吹き出物もすっきりしている。

1年ぶりに婦人科で診てもらったところ
「ネックレスサインもまったく見えず、多嚢胞性卵巣はきれいに回復していた」、とにっこり。
つまり毎月きちんと排卵があり、卵巣内に居座っている中途半端な卵胞がないということです。

彼女は、毎回とても素直に、気なる症状を話してくださり、
こちらも悩みを的確にとらえることができました。
そしてとても治療に積極でしたので、着々と改善していくことができたのだと思います。

一般に太っている人に多いと言われる多嚢胞性卵巣症候群
食べすぎや怠慢な生活によって卵巣周囲が厚くなり排卵を妨げると言われています。
しかし日本人に限っては、痩せている人も陥ることが多いようです。
おそらく、忙しすぎる生活や、日本人的几帳面な性格によって
ストレスを受けやすく、緊張が続く毎日の生活が続くうちに、
だんだん排卵がスムーズにいかなくなるではないかと思います。
彼女の場合も、まず体内の『掃除』から始めましたが、その後は『補う』対策を
加えて、排卵を行う体力を養うようにしてみました。

多嚢胞性卵巣症候群とは


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