
古色蒼然としたものを実際この目で見て触って当時の空気を感じる旅、こんなのも私の旅の体のひとつ。
東北には素朴な昭和遺産がたくさん残る。その一つを今日も見に行って見る
東京起点の国道4号がここにもあるのが不思議な七戸の市街へ入る。目的の場所はうろ覚えだったので少々迷う。

そして景色にまったくもって馴染んでいる、旧七戸駅にある 「南部縦貫鉄道」(現南部縦貫)の本社があった。鉄道が平成9年休止、14年廃止となった後はタクシー会社として経営は存続されている。
本社社屋はまったく当時のまま、昭和のモノクロ映画に出てきそうなくらいの雰囲気抜群な建物と家財達。何から何まで「遺産」と認定したいほどのワンダーランド。 とはいえ、たぶん経営的にはラクでは無いのだと思う。
会社としては保存には金が掛かるからそれほど前向きでは無かったようだが、南部縦貫レールバス愛好会という組織が動態保存や年数回のイベントをその会の自費だけで行っているそうで、それに対して会社は友好的ではあるようです。 2011年東北新幹線の駅が近くに開業したのを期に、七戸町観光協会主催で旧七戸駅での一般公開をしたのだそうだ。それは見るチャンスだと通りがかりに立ち寄ったわけである。ただ、その一般公開も2012年3月で終了する。
バイクを本社玄関前に停めると社員らしき方が出迎えてくれた。レールバスを見に来た事を告げると、親切そうなオバさまが出て来て案内をしてくれると笑顔で挨拶してくれた。
名刺をいただいたが、南部縦貫の社員でも観光協会の方でもなく愛好会の方だった。私一人の為にわざわざ案内してくれるなんて申し訳ないくらいだ。 それほどこのレールバスは一般に認知されていないのだろうか? だが、フジテレビの「晴れたらいいね」という週末の朝の番組で流れていたキンカンのCMにアニメで描かれていたのを、うっすら覚えてる方も少なからずいると思う。
本社社屋改札を抜けホームに出て線路を渡ると機関庫への入口へと繋がる。これまた遺産級の機関庫に事務所。 機械油の香りと錆の香りがミックスされた薄暗い機関庫の照明のスイッチを「カチンッ」

小さな窓から入り込む光が奥にあるレールバスを照らしている。
案内の方は機関庫の大きな扉を開ける。
それはまるで、舞台の幕が上がったステージのようだった。そんな事で感動してる私はやっぱり「サビ鉄」なのか? 乗るのも好きだし……何鉄?

富士重工製のこのデザインが何だか暖かみがあっていいのだ。
外見を見て終わりなのかなぁ、、、やっぱりと思っていたらバスの扉を解錠してる。もしかして………

内部も見学出来るとは思ってもいなかった。
ビニールのシートが冷たい色を反射し、普通の鉄道車両にはない狭さ、まさに昔の「バス」
座ってみると何とも言えない堅さ、そして運転席にも座らせてくれた。以前子供が座ってスイッチ類などをいじりまくって壊した事があったそうで、基本的にはあまり車内を見学させてくれないのだそうだ。もう交換部品はないものね…

レバーやペダルの説明を受けて、これまた「バス」なのである。
フロアから延びる長いシフトレバーも昔の「バス」

左手アクセル、右手ブレーキとフロアからでてるシフトレバー、左足クラッチ、をそれぞれ自動車を運転する要領で運転するのだそうだ。
こんなローテクな「電車」は今では考えられないな。
車内でアレやコレやたくさんの事をご説明いただいて、車内を出て、床下のエンジンを見てみる。やはりこんな部分が気になるのである。
床下には……

シリンダヘッドには Hino のロゴ、日野自動車のバスのエンジンがそのまま横たわってる。
機関庫でのマンツーマンの素晴らしいご案内を受けて満足げに線路側に出てみる

動態保存って素晴らしい、当時のままキレイに保存されていて、時々走るってんだからその努力に脱帽するしかない。しかも資本は愛好会の資金だけでの運営だからなおさらなのである。

ホームでウロウロしてると大きな地震、そこからはそのオバさまが体験した地震のお話にもなった。先の大震災や十勝沖地震の体験、そして鉄道の不通などなど、もう聞く方も精一杯になってきたが、この好意はたくさん頂きたい。
最後に思い出の品のお土産を頂いた。

当時の硬券切符や車内で販売の乗車券、愛好会の会員証までも。特にそこまで思い入れがある訳では無いのだが、ありがたく頂いた。もう二度と販売されるものではないからね。
グッズでもかって応援したかったが、イベントの時にしか販売しないのだそうだ。
南部縦貫鉄道一般公開
やはり車内には基本的には入れないようです。 私の屈託の無い笑顔で良心ビームを出したのがオバさまの心に届いて特別に入れてもらえたのだろう。
何度も何度もお礼を言って「駅」を後にする。
ココからは少々退屈な国道4号をただ南下。
岩手県に入り、いい加減今日の寝床を考える。 道端で地図とにらめっこ。今からなら何とか岩手山の麓にイケるかな?
という事で、日没前に間に合うように通勤割引ワープをかける。
二戸市浄法寺ICから離陸。西根で着陸。すぐ近くのコンビニで今夜のツマミとルービーを購入し岩手山を登ってゆく。
空気が冷たくなって来る頃岩手山焼走りキャンプ場到着。国際交流村なんて大層なネーミングの公営宿泊&温泉施設で受付する。300円也。フリーサイトは最低限の設備で目新しいものは無くこれぞ昔から言う「THEキャンプ場」的雰囲気のところ。バイクはエンジンをとめれば乗り入れ可能なので運ぶ必要は無い。
暗くなる前に設営を終えて、再び施設にもどり温泉入浴。キャンプ場に宿泊の場合は500円→400円 なので、フリーサイトに一泊一風呂で700円で済む、ビンボー旅には嬉しい設定。
単純泉のお湯は、まったく特徴が無い。ただの沸かし湯のような湯であり、温泉風情も無い。だが空いてるしゆっくり体を延ばせるのは最高!

サイトに目立った照明は無いので暗いが、それくらい放任のほうがいかにも山の中って感じがしていい。
外でメシ炊いて、お約束の納豆ご飯を食べて、欲張りな私はさらに味噌ラーメンを作って納豆を入れて「納豆味噌ラーメン」なる新境地を開拓した。
夏休み期間中?だと言うのに空いてて静かで安くてとてもいいキャンプ場であった。
さ、明日はとうとう最終日………の予定。
本日の走行距離 275km odo38231 黒石市〜八幡平市
燃料代 1132円
飲食代 1700円
温泉代 400円
宿泊費 300円 国際交流村キャンプ場
計 3532円
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地球のにほいと虫の音だけで十分癒されそうね。
動態保存とは、素晴らしいですね〜
是非、エンジン音を聞いてみたい(^^)d
この場合So What?はどう訳せばいいの?英語の通信簿評価は「2」です。
それと誠実な私の心を読み取られました、残念でなりません(笑
そう、エンジンの音、聞いてみたい……し、運転してみたい。あなたのベンベも動態保存時期に来てますねハハハ
そのときの状況が頭の中で浮かびます(笑)