はしご湯別館

晴れたら山、雨なら温泉。さぁ、きょうはどっち!?

谷川岳の展望台・晩秋の白毛門

2016年11月14日 | 【山】谷川連峰・苗場

天気の良かった日曜日は、谷川岳の展望台、白毛門に行ってきました!

この日はどこへ行っても多くの所で天気よく、幾つか候補があがった中で「谷川岳の雄姿を見よう」と、白毛門に決定。いやーヨカッタですよ。天気にも展望にも恵まれ最高でした。


11月13日(日)

朝5:00頃、今年2度目の白毛門駐車場に到着。前回(5月)訪問時より遅い到着ですが、さすが冬至まであと1ヶ月ちょっと、周囲はまだ真っ暗で、空を見上げるとプラネタリウムのような凄い星空が広がっています。そんな満天の星空をバックにボンヤリ浮かび上がる真っ黒な山のシルエットの中にヘッドランプが揺れています。どうやら、もう上ってる人がいるようです。

到着時、駐車場に停まっていた車は、ほんの数台。初夏に比べあきらかに登山客は少ないです。ココは静かで環境良く、無料で停められるお気に入りの駐車場なんですが、唯一の難点はトイレが無い事かな。



5:40準備を整え出発!まだ真っ暗なんでヘッドランプのお世話になりますよ~。この時の気温は約3℃。風も無く、谷川岳特有の湿り気のある空気もあってか、この時期にしてはあたたかい方でしょう。足元は夜露と霜でキラキラしています。


川を渡り少しばかり林の中の平坦な道を進むと、朝日岳方面を示す指導標が出てきます。ここからが白毛門名物「急登」の始まりです。最初は落ち葉の積もる雑木の斜面、続いて木の根がうねうねと這う細い登山道を進みます。どこを歩いてもただひたすらの急登で、上るも下るもしんどい所です。



朝は夜露で木の根が滑るので、乗って横滑り転倒しないよう気をつかいながら歩きました。



6:11鳥が鳴き始めました。ふと横を見ると、まだ日の出前の薄紺色の中、白々と輝く谷川岳の東壁が大きく迫っていました。この季節は広葉樹が落葉し、いつもは展望いまいちの樹林帯でも所々で見晴らしがいいんですね。



6:47登山道の名物的存在、大きなウロの木を通過します。



ようやく太陽が顔を出して来ました。



朝陽に照らされる谷川岳。



東側の尾根に出ると雪が少しだけ残っていました。・・・が、その後、太陽の頑張りで融けに融け、帰りはタイヘンな事に。雪の上にはカモシカとウサギの足跡が点々と。



秋と初冬のコラボレーション。



大岩を越え、



少しばかり進むと、



7:48松ノ木沢の頭です。まったく寒くなく、暑くなく、こんなに快適な山行は滅多にありません。



いやー、最高の眺めです。

ちょっと小腹が空いたので、この素晴らしい景色を眺めながらオニギリの小休止。体力勝負の「白毛門」最大の敵はシャリバテかな。まめにエネルギー補給しなくちゃね。

白毛門の方を見ると、山頂手前のコルのような場所に人が動いているのが見えます。しかも複数人。みんな朝が早いなー。



8:03再び白毛門に向けて歩きます。



右手にはじじ様とばば様。



松ノ木沢の頭から先は雪が増え(足が埋まる程ではなく数cmですが)、朝は岩の一部に凍結も見られました。雪の硬い部分は歩きやすいんですが、大半は足を乗せるとグシャッと崩れます。



この時期に厄介なのが岩を覆う薄い氷で、一見すると清水で濡れているだけのようにも見えるので、うっかり足を乗せてしまうとツルリンといってしまいます。幸い訪問時の凍結はごく一部のみだったので問題なく通過、雪もグシャグシャだったので持参した軽アイゼンは使用せずでした。



今回の白毛門で一番大変だったのが、このロープ場。初冬のユルイ雪が中途半端に残るこの日は、足元の土がローション芸のようにヌルヌル、雪はグシャグシャ崩れてくるしで距離は短いものの滑る滑る、とにかく笑えるほど滑ります。帰りも擦違いのハイカーさん全員がヌルヌルローションに大苦戦。

この辺りで早くも下山してくる単独男性と擦違いました。お兄さんは「前夜から山に入ってて、雪があるのにサングラスを忘れちゃって・・雪目になっちゃうから下ります」との事。そうだよね、目は大事だよね。実は家も今日サングラス忘れちゃってます。



更に高度を上げ・・・



8:56白毛門山頂に到着しました!今日も誰もいません。先行した皆さんは全員この先へ足を進めたようです。贅沢な貸し切り山頂です。



今日は夏場のような蒸し暑さがなかったので、ぜんぜん疲れずウキウキで到着する事ができました。ブヨもいないし、この時期の山行はサイコーだぁー。


白毛門の山頂は無風でポカポカとあたたかく、沢の流れる音だけが聞こえます。


山頂からの素晴らしき展望は・・・というと・・・



ご存知、谷川岳の東壁。さすがの迫力です。今日はオキトマもくっきり。目を凝らせば山頂のハイカーさんが見えるかも!?向こうから、こっち(白毛門)を見ている人も、きっといるはず。



お隣、笠ヶ岳。肉眼では小屋がポツンとハッキリ見えます。



浅間山は雪を被ってました。



燧ケ岳に至仏山、小至仏、笠ヶ岳。



山頂の山座同定盤です。おやぁ?鋭い人は気が付きましたか?

・・・そうなんです。矢印部分を横断する毛虫くんがいます。「雪も降った山の上に毛虫がいるのかぁ」と、ど根性毛虫に驚きつつ周囲を見ると、いるわいるわ。気が付けばザックの上にも一匹。虫の事情はよくわからんですけど、白毛門では今が幼虫フィーバーの時期なんですかね。いくら毛があるとはいえ、夜は寒かろうに。



朝食はカレーめし。いつも山に持って行くアルファ米はお湯で15分かかるのに、コレはたったの5分。いったいどういう仕組みなんだろう?シーフードとビーフ、どちらも美味しかったです。食後のココアでまったりしていると、どこかでカモシカの鳴き声がします。山の斜面を探すも姿は見えず。(画像手前に乾燥したテン糞が写ってますが、気にしないよーに)



9:50山頂をタップリと満喫したので帰ります。



帰りも東壁を眺めながら。



それにしても暑いなぁー。無風の中、ジリジリとした太陽熱が照り付けてきます。おかげで足元の雪はグッチャグチャ。朝は硬かった場所もユルユルで、岩の薄氷もすっかり融けて水がポタポタと滴り落ちています。雪どけ水が集まり、あちこちでちょっとした流れができていました。



長靴が欲しい・・。


この頃になると山頂へ向かうハイカーさんと擦違うようになりました。みなさん汗ダラダラで、かなり暑そうですよ。



10:40松ノ木沢の頭まで戻って来ました。ここでほんの数分小休止。



11:17ウロの木まで戻ってきました。よくよく見ると何本もの木が複雑に交差して、大きなウロをつくりあげていたんですね。陽射しが強いんで、こういう日陰に来るとホッと癒されます。



そろそろ東壁の雄姿も見納めです。



更に高度を下げると、



登山道では紅葉の名残を見る事ができました。



登りはまだ薄暗くて紅葉の存在に気が付かなかったなぁー。

この頃になると時折爽やかな風が吹き込んできます。蒸れ蒸れのザックと背中の間に風を通すと、おぉ気持ちいいー。



細い登山道を過ぎると、いよいよ終盤、広い広葉樹の林です。



落葉の林が素敵すぎます。



なんてメルヘンチックな景色でしょうか。


しかしメルヘンな様相とは裏腹に、この道がとんでもなく鬼でした。



ふっかふかに積もった落ち葉の下に隠れるコロコロ石に乗って滑る滑る。

何度もコケそうに・・というか、3回本気で丸太のように転がりました。掃除機片手に落ち葉をフッ飛ばしながら歩きたいくらいですよ。



12:00そして、激下りは終わりました。ここまでくればゴールしたも同然。



駐車場へと続く、ゴールへの架け橋。いつも綺麗な清流ですが、光の加減か今日はより一層、美しく見えました。



12:10駐車場まで戻って来ました。お昼の時点での埋まり具合はこの程度。山中で擦違ったハイカーさんは15人程でしょうか。

今回は11月中旬の寒さを警戒してゲイター装着、軽アイゼン、防寒テムレス、ネックウォーマー、毛糸の帽子、ソフトシェル、ダウンジャケットといろいろ持ち込んだんですが、どれも使用せず。むしろ暑さ対策が必要だったようで、持参した水分2人で5リットルはギリギリでした。この時期は寒さ暑さの両方を考慮した荷造りをしないとダメですね。



帰りに通過した湯檜曽や水上は紅葉真っ盛り。いい時に来られました。


〆の温泉は久々に立ち寄った鈴森の湯でした。人肌程度のぬる湯源泉が疲れた体を癒してくれます。夏場は混む鈴森の湯も、グリーンシーズンとウィンターシーズンの狭間にあるこの時期は空いていていいですね。来月から100円値上がりするようです。