はしご湯別館

晴れたら山、雨なら温泉。さぁ、きょうはどっち!?

二岐山と甘湯新湯

2011年10月31日 | 【山】日光・皇海・塩原・那須


週末は、ここ最近にしては天気よろしく、
「こういう日に歩かなきゃ勿体無いでしょ」ということで出かけて来ました山歩き。

今回の目的地は福島県の二岐温泉にある、その名も二岐山。

ここを選んだ理由、

その1
二岐山はフタコブラクダのように二つのピークが並ぶ双耳峰なのですが~・・
その由来が、山を跨ごうとしたダイダラボッチが股間をぶつけて
山を二つに割っちゃった・・という、なんとも痛い話。
「イチモツ山」って名前にならなくてヨカッタネ!

その2
高度成長期、大規模伐採されるブナ原生林を地元住民が身を挺して守った
福島県における「自然保護運動原点の山」という点に興味ひかれて。


10月29日

魚河岸並みの早朝に自宅出発。白河ICから二岐温泉を目指すも、
途中、震災の影響による迂回路でかなり時間がかかってしもうた。

二岐温泉から登山口までの御鍋林道はダート道。
我家は二駆でなんとか走行できたものの日々変化する道状況によっては厳しいかもしれない。


御鍋神社の大きな駐車スペースを経て登山道入口到着。
朝7時頃着くも、まだ一台も車が停まっていない・・。・・・寂しい・・。



7時20分準備を整え出発!

登山道を入ってスグに、樹木が鬱蒼と茂る急な登り。
薄暗い森の中、苔むした大きな石があったり、倒木があったり、
変に整備され過ぎていない所がいい感じです。



樹木の間から射し込む晩秋のあたたかな日差しが心地よいです。



周りではカラ類&ゲラ達がさえずりながら、気ままに飛び回っておりました。



8時12分ブナ平。



太いブナ林を過ぎると、まだ若く細いブナ林が広がります。
おそらくこの辺が、その昔、大規模伐採の行われた場所かな。

風の谷のナウシカの「火は一日で森を灰にする、
水と風は百年かけて森を育てる」という台詞を思い出してしまう。

そして豊かな森は、逞しい土壌と清らかな水を生んでくれるんだよね。



これから登る二岐山の男岳がよく見える。



登山道の脇は背丈程の笹薮。足元はぬかるんでグチャグチャ。
所々澄んだ小川のような流れがあり、湿地で御馴染みの油様の皮膜も浮いている。
この辺は湿地帯なのかもしれない。しばらくほぼ平坦な道のり。

それにしても静かな山です。まだ、誰にもすれ違っていない。

そして今更ですが~・・、この山は熊が出そうな雰囲気がある。
時折、強い獣臭も漂う。なにしろ誰もいない早朝の山登りなので
出くわす可能性はあるかもしれない。
なるべく熊さんとはご対面したくないので、大きな声で喋りながら進んだ。


8時35分男岳坂。この先から山頂まで急な登りが続く。
絶好調に落ち葉が積もって道本来の状況がわかりにくく
「ユラユラ石の上に乗ったらヤダな」状態。

急な登りゆえに長く感じ「どこまで続くんだ?」と泣きそうになる頃、
微妙に樹木が開け山頂の予感。




9時7分山頂到着!やったー!



360℃のパノラマ!清々しいです。



美しい森を残してくれた先人の皆さんありがとう!おかげで日本は、こんなにも緑豊かです。



この山々に一体何匹の熊が住んでいるんだろう?

どこかで鹿の鳴き声が聞こえる。


見渡す限り、誰もいない。


・・・誰も・・いない?


どこか別の山頂から、自分達の事を見ている人がいるかもしんない。
なんとなく遠くから不思議な視線のようなモノを感じる。



もしかしたら、人ではなく、周囲の山々が自分達を見ているのかもしれない。



朝ごはん、いただきまっす。

山頂で景色を眺め、しばしボーッとする。

しばらくして一組ご夫婦がいらした。
誰もいない山で他の登山客に出会えた事に少しホッとした。


9時55分下山開始。下り始めて早々にグループの登山客と出会う。
山頂のすぐ近くで息も切れ切れに休憩中。
汗だくになりながら「山頂、まだですか?」と聞いてきた。

その気持ち、よくわかります。
行きの急坂に「どこまで続くんだ?山頂はまだか?」とヘトヘトになったのが、
やっぱりこの辺。

その後も数組のグループや、単独登山客数人とすれ違う。
二岐山は、てっきり誰も来ない山かと思ったら、案外、人気があるのかもしれない。

そして皆、やっぱりというか、熊避けの鈴やラジオをつけていた。



下山は紅葉を眺めつつノンビリと。


11時35分、登山口到着。出発時は一台も無かった車も数台駐車。
下山後のオヤツは「郡山セット」(勝手に命名)。


登山道近くの、平家に纏わる御鍋神社にも寄ってみた。
御鍋神社のすぐ横には、木漏れ日輝く清流が流れ、なんとも美しいです。



神社にぶら下るのは、大人が中に入られる位の大鍋。



そして、これが登山口への御鍋林道。所々清水も流れ、景色は良いです。
ただし運転はかなり気を遣う。


今回登った二岐山は、安達太良山や磐梯山のような超大人気な山ではないけれど
不思議と心にジンワリ残る良い山でした。

新緑のブナ林は、さぞかし綺麗だと思う。ただし真夏は、かなり暑そうな予感。


↑弥五島あたりから見た二岐山(一番後ろ/たぶん)。
二岐山さん、楽しい山歩きをありがとうございました。


その後は、温泉に浸かったり、ラーメン食べたりしつつ栃木県塩原温泉へ移動、車中泊。
昼間はお天気良くポカポカだったものの、さすがに夜は冷えるな~。


明日は未湯だった超有名野湯・甘湯新湯を目指します。


10月30日

本日は塩原の超有名野湯・甘湯新湯へレッらゴー。

温泉の詳しいレポは追々「入湯リスト」にアップするとして
いきなり結論ですが・・


甘湯新湯は、ちょ~大変だった!!


いや・・林道から甘湯新湯への最短降り口を
スムーズに見つける事ができればよかったけれど、かなり手前の謎の印に惑わされて
獣も通らないようなジメリとした湿気のあるシダの茂る急斜面を沢まで降りて
沢づたいを遡上する羽目になったのヨ。


林道を歩けば大した距離ではないところ、大石ゴロゴロの沢を遡上し、
時に岩に行く手を阻まれ斜面上まで高巻きし、それでも一向に現れぬ甘湯新湯。
挙句、いったん林道まで戻り再び沢へ下降。

そんなこんなで、やっと辿りついた甘湯新湯は・・



もうコレを野湯と言ってしまっていいんだろーか?と、言いたくなる程に快適な浴槽が!



御顔も存じ上げぬ製作者の方に感謝しつつ、湯浴みを楽しませていただきました。


甘湯新湯を一言で申し上げますと

林道からの下降ポイント、
ココが天国地獄のわかれ道~。


これに尽きます。



甘湯新湯の後は久々に塩原温泉街をウロウロ。しばらくの間に、また変化が!

今年の10月から新しい塩原名物として
どら焼きとクレープの中間みたいな「とて焼き」を売り出したり、
あの釜彦がスープ入り焼きそば御殿を建てたり。

日々変化を続ける塩原温泉なのでした。


【おまけ】



↑こちらは、温泉マニアにオススメのパンフレット。
古町の各源泉はもちろん、各所に散らばるジモ専までも記されている。
ジモ専なので遠くから羨ましく眺めるだけですが~。



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