はしご湯別館

晴れたら山、雨なら温泉。さぁ、きょうはどっち!?

烏帽子岳(乳頭山)贅沢過ぎる!花の登山道を貸切散歩

2013年08月23日 | 【山】東北


岩手県遠征二座目は、烏帽子岳でした。


はて・・・?烏帽子岳とは?


乳頭山という呼び名の方が全国区なのかな。

烏帽子岳は岩手と秋田の県境にピークがあり、
岩手県側では「烏帽子岳」、秋田県側では「乳頭山」という名前で呼ばれています。

秋田県の乳頭温泉から山を見上げると、女性の寝姿に見え、
なるほど「乳頭山」と呼ばれる理由がよーーくわかるし、
岩手県から見上げると、なるほど「烏帽子」の形をしています。

今回は岩手県側から登るので、勿論呼び名は「烏帽子岳」にしますヨ。


この烏帽子岳、自分にとっては馴染み深い山で、
子供の頃は秋田県側の登山道で何度も遊んだ思い出があります。


ちなみに8月9日の集中豪雨の影響ですが、こちらも
なーーんにも問題ありませんでした!




スタート地点はココ、滝ノ上温泉駐車場です。
河原に面した綺麗な駐車場で、トイレ、休憩スペースもあり使い勝手がいいです。
駐車場向かいに登山道が二つあり、そのどちらから入っても、すぐに合流します。




5:12それでは、出発!
しばらくは樹林帯の中を進みます。初っ端から「登らされる」印象の登山道です。



6:20森の中にひっそりとした「白沼」が現れました。

ここはモリアオガエルの繁殖地のようで、標柱にかなり大きな文字で
モリアオガエル!!とアピールされています。
モリアオガエルに負けじと案内板に残された
ボク、ツキノワグマ!!なアピール痕も凄いです。
そういえば、前日歩いた三ツ岩山の看板も結構やられてましたね~。


「登らされる山」の本番は、ここからです。



出ました。地味にシンドイ「まむし坂」。激しい急坂ではないんですが、
地味な上りが持久力を試すように飽きるほど続きます。

高原地図には「まむし多い」と書かれてましたが、
マムシのようにクネクネとした九十九折の細い登山道が続くから、
「まむし坂」なんて名前が付いたのかなぁ?とも思いました。
マムシはいませんでしたが、かわいい顔をした青大将がいましたヨ。

この「まむし坂」夏場は、かなりツライです。どちら様も熱中症にはご用心。



6:50まむし坂を上りきると、小湿原に出ました。
あ~、やっと地味な上りから開放されました。

湿原の植物が「いらっしゃ~い」と言っています。
花の写真を撮っていた足元で、「まむし坂」にはいなかった
本物のマムシくん(赤バージョン)が、コンニチワしたのには焦りましたが。
ジッと息をひそめて丸まっていたマムシくんですが、
「あっマムシだ!」と指差すと物凄い勢いで逃げて行きました。
どうやら自分が「マムシ」という名前だという事を知っているみたいです。


さらに進むと・・・




おや?おや?おや~~!?




爽やかな尾根を彩る・・



たくさんの花達です!



例によって、大休憩並の足止めタイムです。




ここに一日いるわけにもいかないので、泣く泣く足を進めます。
見渡す限りの草原には、渡る風の音と、小鳥の囀りしか聞こえません。




これから向かう烏帽子岳。




そして残雪とニッコウキスゲ。




山頂直下もお花畑でした。



山頂目前にして花の誘惑につかまり、また足が止まります。




8:26ようやく烏帽子岳山頂!
ガスで真っ白けっけで、周囲の眺望はあまり見えません。

例によって強風の山頂なので、とっとと撤収します。



帰路は千沼ヶ原方面へ向かいます。
実はこれから目指す千沼ヶ原こそ、本日一番のハイライトなんですね。




山頂から千沼ヶ原分岐までの尾根も、とにかく凄い!




一面の花畑です。



このコース、花が多過ぎですよ!
ハクサンフウロなんて、あっちゃこっちゃにワッサワサ。

しかーーーし!強風がーーーっっ。
画像ではまったくわからないと思うのですが、
ちょっとした台風並みの強風で、花畑が激しく波打っています。
こんな強風にもめげず、大地にしっかり根をおろす植物達の逞しさ。




途中で見えた湿原。




そのひとつが、「鹿」に見えますね~。




千沼ヶ原分岐を折れると強風が止まりホッと一息。



細い沢沿いの砂利の上で、花を眺めながら大休憩です。
まったく人に会わない登山道なので、さすがに人恋しく
「誰か通らないかな?」と1時間ほど待ってましたが、結局誰も来ませんでした。
登山口からここまでで出会ったハイカーさんは単独のお二人だけ。
その後は、もう誰にも会う事はありませんでした。
たったの2人ですよ!
いつでもどこでもワッショイワッショイお祭騒ぎの
関東界隈の山じゃ、絶対に考えられませんって。


お腹がこなれたところで、再び歩き始めます。




10:09オオシラビソの林を抜けると・・・




突然目の前に、夢のような、幻のような、池塘群が現れました。




ここが今日、目指していた千沼ヶ原です。




モウセンゴケが可憐な花を咲かせていました。



千沼ヶ原は世に出るようになってからの歴史はまだ浅く、
長い間オオシラビソの林に守られ、その姿を隠していた幻の湿原です。




きっとマタギは、昔々から千沼ヶ原を知ってんだろうなぁー。
畏敬の念から、この天空の園の存在を閉ざしていたのかもしれない・・。




千沼ヶ原を抜けると細い尾根道が続き、




やがて樹林帯の中を延々と下ります。
活き活きとした樹木がいい感じなのですが、膝の弱い人はご用心。




12:13平ヶ倉沼分岐。ここから、地熱熱水造成施設方面へ進みます。
この先が、(精神的に)かなり過酷だった!!

爽やかなブナ林も終わり、近所の裏山的な林を黙々と歩くのですが、
とにかく虻とヤブ蚊が多い!少しでも立ち止まろうものなら、
アッという間に取り囲まれ、ドスドスと刺されまくります。
何度も虫避けスプレーをシューシューしても効き目無し!
タイツの上から普通に刺されます。短時間の間で足に十数ヶ所、
トドメに顔面を二箇所刺され、一度に大量に刺されたもんだから、
アレルギー反応を起こしてしまい気分が悪くなってしもーた。
夏場にこのコースを歩く人は、タイツのみは絶対にオススメしません!
長ズボンの着用をオススメします。



12:40地熱熱水造成施設到着。ここがゴールではありません。
ここから更に飽き飽きする車道歩きがあるんですよ~~~。



とはいえ車道沿いの渓流や、温泉マニアなら興味深々の
噴気の立ちのぼる「鳥越の滝」を眺めながら歩くので、
少しだけ気晴らしになります(あくまでも“少しだけ”ね)。




13:30ゴール!!駐車場へ戻って来ました!!
いや~~最後の車道歩きは、本当に長く感じました。


岩手県側から歩いてみた烏帽子岳と千沼ヶ原は、
登山道を彩る花々と、点在する池塘が美しく、
山歩きの楽しさが凝縮された素晴らしいコースでした。

そして何より歩く人が圧倒的に少ないです。
なにしろ出あったハイカーさんは、たった2人だけでしたから。


今回の岩手&秋田遠征山歩きは二座で終了~~。
残り2日間は温泉マニアに戻り、湯にどっぷりと浸かりこみましたヨ。


さぁ、次はどこへ行こうかな?


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