はしご湯別館

ごはんも温泉も腹八分目。

飛龍山(三条の湯でテント泊)その2・三条の湯~天平尾根

2017年04月21日 | 【山】奥多摩・奥秩父

到着した三条の湯は、沢に沿った高台の敷地内に、食堂、宿泊棟、トイレ、炊事場、湯小屋などが点在しています。



素朴なぬくもりある山小屋です。



先ずはコチラの売店でテント代+お風呂代ひとり900円を支払います。支払い後のお風呂(温泉です)は何度入ってもOKなのが嬉しいとこ。



支払い時に、このような案内の紙をいただきました。



テント場は小屋から坂道を下り、橋を渡った沢沿いにありました。



この日張られたテントの全体図はこんな感じ。右手の沢沿いにあるメインポイント(我が家もここに張りました)、高い位置の目立ちポイント、そして逆にちょっと目立たない沢沿いの隠れポイントといった具合です。この日は全部で7張りでした。中央赤丸の小屋が水場です。


テント場は概ね平で張りやすい印象です。ペグは普通に刺さります。場所柄、沢の音が大きく響きましたが、私達は全然気になりませんでした。樹林帯なので夏場はブヨや蚊などの発生は、どうなんでしょうね?訪問時は少しばかり小さな羽虫がいた程度でしたが。場所柄、奥多摩小屋のような開けた眺望などはありませんが、樹林帯と沢の落ち着いた雰囲気や、整った設備など、なかなか良い印象のテント場でした。この日のメインポイントは我が家以外全員単独で、静か過ぎる環境でした。


水場はすぐ近くにあります。テントからほんの数歩の位置にあるのでとても便利です。蛇口をひねれば綺麗で美味しい水がじゃんじゃん出てきます。冬季はテント場の水場は閉鎖されるので、小屋の水場を利用してくださいとの事。



トイレとお風呂は急坂を上った小屋の敷地内にあります。山歩き後の疲れた体には何気にこの急坂がかなり堪えるんですよ~。


トイレ棟です。とても綺麗に保たれた水洗です。訪問時はペーパーも置かれていました。


トイレの隣には炊事場(水場)もあります。こちらも蛇口をひねるとじゃんじゃん水が出ます。目の前にあった水道局のマスコット水滴くん。笠取山が出身地らしいですよ。この水滴くん、早朝、水場で顔を洗っていたら、突然ジーッジーッと音をたてて歩き出したので驚いたな~。



水場には湯治宿でお馴染みのコインハンドル式ガスもあります。料金は50円と書かれていました。



売店です。素朴でかわいらしい雰囲気。売店にいらした女性も、朗らかで感じのいい方でした。



足元にいた熊くん。ふと見たら足元にいたのでギョギョギョ!でした。



コチラは宿泊棟。傘やサンダルも置かれていました。



なにげに気に入ったうさぎさん。


一通り小屋の敷地内を探索したあとは、お楽しみの温泉です。湯小屋は男女別棟になります。お客さんの少ない日は男女入れ替えになるようですが、この日は小屋宿泊のお客さんが多いという事で、二つの湯小屋が稼働していました。

温泉の詳しい感想は「はしご湯のすすめ」にて追々。ツンとしたタマゴ臭の香る、ヌルつるが心地よい湯でした。山歩きのテント泊で温泉に浸かれるなんて、もぅ最高だよ~~。


さぁ、温泉にも浸かり、あとはテントでグダグダするだけです。売店で買った日本酒+自家製鹿肉の燻製です。この日は寒すぎず暑すぎず、虫もいないのでテント場でグダグダするには丁度いい具合でした。夕飯は例によってフリーズドライのご飯をチャッチャと済ませ、この日は20:00頃には寝てしまいました。


4月16日(日)


朝です。4時半頃に目を覚ましました。夜中に2回程目をさまし、ザァザァという音がしていたので「雨かな?」と思ったのですが、沢の音でした。まだ暗いうちに小屋まで上がり、トイレと歯磨きを済ませます。


朝食は相変わらずフリーズドライのご飯です。昼はあれだけ暖かだったのに、朝はキッチリと気温は下がります。この日の最低温度は実測で3℃。ただし、この後ぐんぐん気温はあがって初夏並みになるんですがね~。


6:40準備を整えて出発です。一晩お世話になりました。


帰りは天平(でんでえろ)方面へ向かいます。このルートも何気にアップダウンがあって地味にキツイんです。


三条の湯から少しばかり歩いたところで・・・



ん?何か熱い視線を感じます。



カモシカくんですよ!



もうちょっと近づいてみます。・・・というか、登山道を進行方向に進むと、どうしても近づくことになってしまう。


すると、突然カモシカくんがテント場方面へと凄い勢いで走り去って行きました。急斜面を勢い良く走る様子に「よく山中をあれだけ軽快に走れるもんだ」と感心。彼らの身体能力はホント羨ましい限りです。



三条の湯からサヲウラ峠までは、かな~り単調な雑木と植林の登山道を淡々と進みます。最初のうちは「感じのいい雑木の道」と楽しめていたものの、同じような景色ばかりが続くんで「なんか、さっきと同じ場所歩いているんじゃない?」と錯覚してしまう。



存在感のある木。



途中にあった沢はとても綺麗でした。さすが東京都の水源。



9:00やっとサヲウラ峠まで戻ってきました。同じ景色と単調な登山道でかなりグッタリしていたので、ここに到着した時は本当に嬉しかったな~。



ここからは天平(でんでいろ)尾根を進みます。



いつの間にか広く明るいなだらかなカラマツ林になっていました。



右には富士山、



左には雲取山。



空を見上げれば飛行機雲。



途中に腰掛けるに丁度よさそうな木があったので、ここでノンビリとお昼休憩にしました。昨日、山行前にコンビニで買ったパンをいただきます。



二日間ザックの中の荷物に押されて無残にもペッチャンコになってました・・・。


9:50小腹が満たされたところで再び歩き始めます。


静かな林にサラサラと風が抜ける音と、キツツキの木を叩く音、小鳥のさえずりが響きます。


10:09整地された広場の丹波天平です。高いアンテナもあり、人工的匂いがプンプンします。



ここから先は単調な眺めの雑木の中を、ただひたすら高度を下げてゆきます。



そして、ありました。この尾根にもザレた急勾配をトラバース気味に横切る場面が。なにしろ乾燥してザレザレで滑る滑る。


ここから少し進んだ場所で、本日初めてにして唯一のハイカーさんと擦れ違いました。今日は三条の湯に泊まるという単独の男性ハイカーさん、なんでも天平尾根への登山口がわからず大変だったとの事。


その後は薄暗い植林地に突入、やがて車の走行音が聞こえてくると・・・



丹波山村の家々が見えてきました。



11:12小学校の横で登山道のゴールです!

小学校の裏には植林地があり、そしてその先には尾根があり谷があり、深い樹木がどこまでも続きます。山とともに生きる丹波山村を象徴するような、そんなゴール地点でした。



さて、その後、ちょうど見ごろとなっていた桜を眺めつつ、道の駅たばやまへ向かいます。そして一か月前と同じ「のめこい湯」で汗流し。道の駅でワサビの茎と花を買い込んで帰路につきました。

はじめて歩いた飛龍山はズルズルの残雪に苦労したけれど、下山してみるとアラ不思議、そんな厄介な行程箇所こそが今回の山行の一番楽しい思い出になっていました。深い原生林や変化のある登山道が楽しめるミサカ尾根、良かったです!



【おまけ・天平尾根の登山口】

現時点で丹波小学校横の天平尾根の登山口は、下山するには問題ないですが、登りで利用する際とてもわかりにくいそうです。

国道411号沿いに小学校入口の案内があります。小学校へ向かって坂を上り右側へ進みます。すると小学校併設の給食センターがあるので、その右横のスロープを進みます。すぐに行き止まりになるので、右にある鉄格子の扉を開いて(開けたら必ず閉めてね)、登山道へ入ります。ここまで来れば扉の向こうに指導標があるので進む方向はわかると思います。

皆が「わかりにくい」と言っているし、高原地図にも「わかりにくい」と記されているので、そのうちなにかしらの案内が掲示されるかもしれませんが、小学校という場所柄、治安の為あまり利用してほしくないのかもしれません。
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