はしご湯別館

晴れたら山、雨なら温泉。さぁ、きょうはどっち!?

お盆は今年も飯豊山その2・飯豊山山頂

2017年08月30日 | 【山】飯豊とその周辺
前回からのつづき


8月14日(土)

早朝3時、どこかで目覚ましの音がしました。この時間に起きる人が多く、あちこちでガサガサゴソゴソ準備が始まっています。みんな早いなー。周囲の流れに乗って我家も起床する事に。

前回も書きましたが、当初の予定は二泊三日のテント泊でしたが、初日の雨に心が折れてテント泊から小屋泊に、そして二泊から一泊に変更で、今日はもう下山予定です。とはいえ、ここで下山してしまっては登山口~切合小屋の往復のみとなってしまうので、とりあえず飯豊山山頂へは行ってみようと思います。


まだ真っ暗な自炊室でラーメンの朝食です。他にも数人、同様にヘッデンのあかりで食事中。


4時過ぎ頃だったか、小屋の電気がパッとついて「おやぁ?起床時間で電気をつけたのかなぁ?」なんて皆がザワつくと、管理人さんが「あっ、間違い!間違い!」と慌てて消していました。ほんの数分の灯りだったけれど、真っ暗な小屋がパッと明るくなって嬉しかったな~。この電気騒動を機に皆の準備も加速します。


さて切合小屋から飯豊山までは去年も歩いているので、距離感やルートの大雑把な印象はなんとなく覚えています。それを踏まえて、ひとつのバックパックに水や雨具などの必要なモノだけを詰めて交代で背負って行こうと思いますが・・・さて、テント装備などの詰まったもうひとつのバックパックはどうしよう?「小屋に置いて行ってもいいですか?」と管理人さんに聞いてみると「端っこの寝ていた辺りに置いてくれればいいですよ~」との有難いお言葉。助かりますっっ。

周囲を見てみると、皆さん同じ考えのようで既に幾つかのバックパックが置いてあり、早々に飯豊山へ向けて出発したようです。


5:40準備を整え飯豊山へ向けて出発です。昨日の夜はガスが抜けていたので「明日は晴れるかな?」なんて期待していたんですが、残念っっ再びガスの中になっていました。雨が降ってないだけラッキーかな。



切合小屋から少し進んだ残雪地帯です。去年クマがいたところです。去年は雪が斜面に残る程度でしたが今年は登山道がまだ雪に覆われていました。


とはいえさすがに融雪は相当進んでいるようで、危険なトラップ(踏み抜き)多数。


ここから先、飯豊らしい花・花・花の登山道が続きます。関東界隈では、もうだいぶ前にシーズンを終えた花々に再開できてうれしいなぁ。


花好きな人は全然先に進めなくなりますよ。コースタイム+花時間は必須です。


チングルマの一部は果穂になっていました。


去年は暑さとバックパックの重さに全然足が進まなくなった場所ですが、今年は花に捉って先に進めません。


6:10草履塚です。周囲の空気が爽やかになったので晴れてくる予感はするんですが、ガスはまだ抜けません。


ガスがかかって眺望は残念ですが、花々が咲きほこっているのでじゅうぶん楽しめます。


おっ?ちょっとだけガスが抜けて来ましたよ。


おんば様(姥権現)です。山の安全を祈願します。


数えきれないほどの年月、こうして登山道を行き交う人々を、たったひとり見つめてきたのでしょうか。三昧が「どうしてヨダレ掛けが奉納されているの?」と聞きます。「おんば様」をキーボードで打ってみると、そのヒントが出てくるかもね。


気が付けば、飯豊の山々が少しづづみえてきました。


6:30切合小屋から本山小屋までの間で唯一の岩場と思われる「御秘所」です。むかし、むかし、ここで神隠しが頻発したため地獄に通ずる穴があると言われた場所です。


東側がストーンと激しく切れ落ち、下を覗くと深い緑の海になっています。ここで落ちたら声を出す間もなく深い緑の海に吸い込まれてしまうんだと思います。昔の人は後ろを振り向くと「あれ?さっきまで一緒にいた人がいない」「これは神隠しに違いない」なんて思ったのかもしれません。


御秘所を抜けると、最後のひと登りです。このひと登りを越えれば、あとは緩やかな登山道が山頂まで続きます。


でも、たいていどの山でも「最後のひと登り」がキツイんだよね~。


7:00本山小屋のテント場に着きました!去年はここでテント泊でした。懐かしい~な。

広い幕営地にはテントがポツン、ポツンと二張りのみ。そのうちのお一人に声をかけると「昨日は4張りだったかなぁ?今回が初めてのテントだったんだけど、空いていてビックリした」との事。我家も含め何人かは雨で本山小屋まで行くのを断念したので、それも空いていた要因かもしれません。


水場への分岐です。去年は水場の表示を見逃す人が多く「水場どこ?」とフラフラ彷徨う人続出でしたが、今年は水場へ誘導するようにロープが張られ、かなりわかりやすくなっていました。


・・・というワケで、せっかくなので水場へ行ってみました。今年は「残雪が、残雪が」という情報が飛び交っていたのですが、水場への登山道上には一切雪はありませんでした。


本山小屋の水場は二か所の管からキンキンに冷たい美味しい水が出ているんですが、どちらもじゅうぶんな水量があり今年も美味しくいただきました。


テント場&水場から本山小屋までは緩やかな登坂を進んで数分の場所にあります。途中には飯豊リンドウも咲いているのですが、この時はまだガスがかかっていたためか花はまだ閉じていました。花開くと星のように見える事から「飯豊の星」なんて素敵な別名もつけられています。→咲いている様子は去年の記事をどうぞ。


本山小屋です。すぐ隣が飯豊山神社です。雨のためかお客さんは少なかったようです。切合小屋は賑わっていたので、テント場同様に本山小屋を予定しつつも雨天のため切合小屋にチェンジした人も多かったのかな。本山小屋の奥さんによると「昨日のテントは二張り」との事。ん?さっきお兄さんに聞いた数と合わない?

ちなみにココの男性管理人さんはなかなかの商売人で、去年我家がテント泊をした際はビールを買った後「ワインもどぉ?ワインの方が得だよ」と顔を見る度に声をかけてきました。さらに昨夜、切合小屋でお隣だった男性は「昨日本山小屋に泊まった時、外は雨だったんだけど、管理人さんが雨だと水場まで行くの大変だよ~、水ならここでも売ってるよ~とすすめてきた」と。商売人気質は今年も健在のようです。


さらに足を進めます。飯豊山山頂までは、こんな具合の緩やかな道が続きます。飯豊リンドウがあちこちにありましたが、例によってまだ蕾を閉じていました。


山頂が見えてきました。


7:45山頂です。数人のハイカーさんが寛いでいました。


記念に一枚。そして三角点です。なんとこのタイミングでガスが抜け、晴れ間が見えてきました。


去年はガスでまったく見えなかった山頂より続く緑豊かな尾根道が見えます。いいなぁ、いつか時間ができたら、あそこをのんびり歩いてみたい。年々仕事が忙しくなるばかりで夏休みも最大三日間くらいしか取れない我家には、登山口までの移動も考えると県をまたいだ縦走はまだしばらく無理かなぁ。


山頂で休憩の後は本山小屋まで戻りコーラを購入。去年はコーラが売り切れでしたが、今年はお客さんが少なかった為かまだ残っていました。そしてテント場まで行き、去年テントを張った場所でパンを食べながらの大休憩です。シーンと静かな景色の中、足元には飯豊山でよく見かける黒い小さな蝶が飛び交っていました。


8:30飯豊山をたっぷり満喫したので帰ります。


帰りも花々を眺めながら歩きました。


御秘所を過ぎ、おんば様に「ただいま」の挨拶をして先へ進みます。


なんとなく後ろが気になり振り返ると、誰もいない登山道にポツンとおんば様が霞んで見えました。


9:50切合小屋まで戻って来ました。管理人のお兄さんに声を掛け、預けていたバックパックを回収します。お兄さんが「またおいでくださいね」と気持ちよく送り出してくれました。テント場もだいぶ撤収が進んだようです。

まだもう少し飯豊にいたい気持ちもありますが下山します。ここから先ガスが抜け青空となり、暑い夏が戻って来ました。


11:10三国小屋です。

三国小屋は三方向への分岐となっていて、「あれ?どっちだっけ?」と迷うハイカーさんが頻発する要注意ポイントです。ここの管理人さんはその見守り役も兼ねているようで、地図を確認せずに急いで進む人(特にトレラン)には「おーい、どこまでいくのぉー?」と積極的に声をかけたりします。

また、この山域はストックの石突カバー着用をお願いしているのですが、中には着けていない人もいて「ここから先は着けるように」と管理人さんが声かけします。

三国小屋ではジュースを購入し、軒下の日陰に座って大休憩をしました。本当はコーラが欲しかったけれど売り切れてしまったそうです。なんでも飲料の中ではコーラが真っ先に売り切れるそうですよ。

目の前にはたくさんの赤とんぼが飛び交っています。赤とんぼは天敵のブヨを食べてくれる頼もしい存在ですね。赤とんぼに混ざってアサギマダラもフワリフワリと優雅に舞っています。


すると・・・


ボトルにアサギマダラがとまりました。何か蝶にとって美味しそうな匂いでもしたのかな?


その後は剣ヶ峰を通過し、


相変わらず蒸し暑い樹林帯を歩き・・

14:54駐車場まで戻って来ました!いやー長かった(最後の樹林帯が)。


予定より一日早く下山したので、あと一日は只見川沿いをノンビリ湯巡りしながら帰ろうと思います。


去年に引き続き暑いお盆に歩いた飯豊山、洒落た空気の南北アルプスや八ヶ岳よりも断然居心地がいいのは、やっぱり自分が東北の人間だからかなぁ。次は紅葉の秋も歩いてみたい。


※飯豊山への道路や登山道は豪雨などの影響を受けやすいので、入山前には最新情報の入手をおすすめします。そこでおすすめなのがコチラのサイトです。最新の登山道や水場状況を高頻度で発信されています。

飯豊朝日連峰の登山者情報
『山登り・ハイキング』 ジャンルのランキング
この記事についてブログを書く
« お盆は今年も飯豊山その1・切... | トップ | 甲斐駒ヶ岳・アサヨ峰・長衛... »

【山】飯豊とその周辺」カテゴリの最新記事