はしご湯別館

晴れたら山、雨なら温泉。さぁ、きょうはどっち!?

飛龍山(三条の湯でテント泊)その1・ミサカ尾根~飛龍山~三条の湯

2017年04月20日 | 【山】奥多摩・奥秩父


暖かいを通り越して初夏のような暑さになった週末は、今年初のテント泊でした。


行き先は奥秩父の飛龍山!

・・・はて?飛龍山??と思われた方もいらっしゃるかと思います。ほんの数日前まで私もそうでした。山と高原地図を見ると雲取山の少しばかり斜め左あたりに位置する地味目の山です。


今回の山行は、まず三条の湯でのテント泊を決めたあと「さて、どのコースを歩こう?」となったわけですが、一番楽にアクセスできる林道コースは味気なさそうなので却下、次に雲取山と絡めてのコースは「一か月前に雲取山行ったし・・」ということで、こちらも却下。

地図を眺めているうちに「おっ?すぐ近くに飛龍山というカッコいい名前の山があるじゃない」「そうだ、そうだ、よくわからんケド、ここにしよう」と、かな~り感覚的に決まったのが二日前。

【どうやら山頂は樹木に囲まれ眺望はないらしい・でも近くの岩から展望できる・あまり歩く人がいない・山梨百名山のひとつ・雲取山より標高は高い】

決定時点での確かな情報はこの五つだけ。

登山道の最新状況はまったく不明(なにしろ歩く人があまりいないから情報があがってこない)。まさに行ってみないとわからないワクワクドキドキのお楽しみ玉手箱です。


肝心の予定コースは

【一日目】段々畑の登山口→サヲウラ峠→ミサカ尾根(熊倉山→前飛竜)→飛龍山→三条の湯(泊)

【二日目】三条の湯→サヲウラ峠→天平尾根→丹波小学校横の登山口


と、なりました。



4月15日(土)

5:00登山の起点となる「道の駅たばやま」に到着。この辺りの駐車場状況がよくわからず、山行日程とあわせて丹波山村さんにご相談申し上げたところ、こちらの道の駅をすすめられました。当日はさぞや登山客で賑わっているものかと思っていたら・・・このコース自体歩く人があまりいないからか、誰ひとり見当たりません。すでに前日から山中に上がっているのかな~?と思われる無人の車は近くに一台ありましたが。

5:30準備を整え出発!考えてみたらテント装備で歩くのは実に半年ぶりですよ。途中でヘロヘロにならないよう、頑張って歩きます!


登山口へは通る車も疎らな早朝の青梅街道を少しばかり甲州市方面へ歩きます。


交番を過ぎ少し歩くと、登山口への案内板がありました。ちなみに復路で利用する天平の登山口は、この手前の小学校横にあります(詳しくはのちほど)。


のどかな段々畑の間を進むとやがて動物除けの扉が三つ。手前二つは大きくしっかりしたもので、最後のひとつは簡単な造りのものです。動物侵入を防ぐために、扉を開けたら必ず閉めましょう!



植林地を過ぎてしばらくは雑木の登りが続きます。カサカサに乾いた道で、場所によっては落ち葉もたっぷり。体のエンジンがあたたまるまでの最初の1時間くらいがキツイのなんのって。山歩きは1ヵ月ぶりだし、ましてやテント装備、キツいなぁー。



登山道は崩落気味にザレた場所も数か所。足を滑らせないように慎重に慎重に。もし滑り落ちたら軽い怪我だけじゃ済まないかも。



7:27ひぃこら言いながら雑木の登山道を上りきると、パっと明るい広場のような所に出ました。四方向への登山道が交差する「サヲウラ峠」です。木々の間を小鳥たちが行き交う明るい雑木林の広場で、なんだかとっても良い雰囲気ですよ。今はこんな感じですが、やがて始まる新緑の頃は、さぞかし綺麗そうです。



ここからしばらくは、のんびりとした緩やかな雑木の道が続きます。左手には木々の向こうにボンヤリと霞む富士山が見えました。



シャコガイのようなサルノコシカケ。


この辺りから鹿の糞が凄いです。いたるところ糞だらけ。気分的に糞は踏みたくないけれど、あまりに多くて避けきれません。当然ながら糞を撒き散らす張本人(鹿くん)もいて、私たちを見るなりビックリ仰天、真っ白なお尻をピョンピョンさせながら物凄い勢いで斜面を駆け下りてゆきました。(あんなに細くて長い脚なのに、よく転ばずあれだけの斜面を駆け降りられるなぁ~)



8:17熊倉山です。樹木に囲まれて三等三角点がポツンとありました。


ここから先も、しばらくは歩きやすい登山道が続きます。


しかし、この辺りが凄いんですよ。



動物による皮剥ぎが。




なんでも、この時期は杉や檜の皮が甘くなって、動物たちにとっては美味しいらしいですよ。



登山道上のほぼ全部の杉や檜がギッタギタに剥かれていました。



一本だけ種類の違う木もやられてました。ちょっと試食して「まっずぅーーっ」となったのか、途中で食べるのを止めたようです。

皮剥ぎ観察に夢中になり、一本一本画像を撮ったり見て歩いたりして、大休憩なみの道草です。



気が付けば、生き生きとした原生林の深い森になってきました。



好きだなー、こういう景色。



お次は岩の続く急こう配です。


9:39前飛龍です。名前の通り、この後に飛龍山があるわけですが、こっちの方が眺めが断然よく「山頂らしい」場所です。爽快で眺めがいいし、ここでお昼休憩にしようか迷いつつも先に進みます。



ここから飛龍山との鞍部へ一度下るのですが、ここから一気に残雪登場。一見すると滑り止めもいらないような、なんてことない溶けかけて柔らかくなった雪なんですが、一部だけどうしてもツルツル箇所に足を乗せて下るしかない場所があり、ここでチェーンアイゼンを着用。これ以降「北天のタル」まで着けたり外したりの繰り返しでした。



10:36飛龍権現です。ここが雲取山(三条の湯)方面と、将監峠方面との分岐になります。ここで本日初にして唯一のハイカーさん(単独男性)と擦れ違いました。まさか人が来るとは思わなかったんでちょっとビックリ。


本来はここから少し右上へ行くと飛龍山の頂上ですが、将監峠方面へ数分行くと眺めのいい「禿岩」があるので寄ってみます。



禿岩までの登山道には動物達の足跡がビッシリ。



10:43禿岩です。おぉ、評判通りの展望の良さです。



朝歩いてきたミサカ尾根がすっかりと見渡せます。気持ち良い場所なんで、ここでお昼休憩にしました。お昼は例によってコンビニのおにぎりです。


通ってきた尾根を解説中。


それにしても静かだなぁー。聞こえるのは森を渡る風の音と、小鳥のサエズリだけ。


11:20満腹になったところで先へ足を進めます。再び飛龍権現まで戻り、ここから少し登ると飛龍山山頂へ行けるのですが、雲取山方面へ進んだ登山道上にも近道らしき破線があったので、これを利用してみる事にしました。



こんな感じに飛龍山を巻くように進む登山道なんですが、ところどころ深く残雪が残っていて、ズドーンと足を踏み抜きます。残雪により道幅が極端に狭い箇所もあって、加えて谷側に向かって滑り台状態だし、雪は「さぁ滑りなされ」と言わんばかりにズルズルだし。嫌だな~。


ふと前を見ると、なんと登山道を塞ぐようにして大きな鹿くんの骨が横たわっていました。突如目の前にいたのでドキリとしてしまった。まるで骨格標本のように綺麗に骨だけが残っています。そっと手を合わせて横を通過しました。(こういうの苦手な人もいると思うので画像はなし)



山頂への近道です。笹の急斜面を上って行きます。ここも残雪でズルズル。


11:50飛龍山山頂に到着しました!下調べ通り、樹木に囲まれ薄暗く眺望はありません。でも雲取山より標高が高いんです。

では、先へ進みましょう。


実はここからが本日一番の緊張でした!



まぁ、見た目はなんてことない残雪ですが、所々やたら深い場所があってズドーンと踏み抜くし、なにしろ雪がユルユルで下手に乗せるとグシャッと崩れるし、滑り止めは効かずズルズルです。(←さっきから、こればっかり)



なにが緊張したかって、右側は落ちたら明らかにヤバそうな急斜面で、足場は狭いうえに左側に茂るシャクナゲにグイグイ谷側へと押されます。ここから「北天のタル」までは慎重に、とにかく慎重に足を進めました。おかげでホント長く感じられたな~。この時期の残雪はもう懲り懲りだぁー。


12:27明るく開けた「北天のタル」に着きました。ホッと一安心ついでに、ここで小休止。ご覧の通り、ここから一気に雪が無くなります。地形の関係なんでしょうかね。



歩いてきた残雪道を振り返って。


ここから本日の目的地「三条の湯」までは明るい雑木の道を淡々と下るのみ。


本当に淡々としていて、途中からすっかり飽きてしまいました。ハシリドコロ(毒草です)が花を咲かせています。


やがて、どこからか薪を燃やす匂いがしてくると・・・



ようやく三条の湯です!



13:50三条の湯到着!やった~、これでお風呂に入れるぞーーー!


つづく

『山登り・ハイキング』 ジャンルのランキング
この記事についてブログを書く
« 浅間温泉に目覚めた2017年春。 | トップ | 飛龍山(三条の湯でテント泊)... »

【山】奥多摩・奥秩父」カテゴリの最新記事