Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

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10.智積院。

2016-12-24 | 京都/Kyoto:2016
わたしが30分だけで三年坂美術館を出たのにはわけがある。
その後、智積院へ行きたかったのだ。

三年坂から智積院は……今地図上で確認したところ、1.5キロもない。
今となってみればバスに乗らずに直接歩いた方が良かったかなー。結果として多分バスでも歩きでも時間は変わらないと思う。
しかし混み混みのバスに乗って、降りる停留所まであと1つというところで5分もバスが動かずやきもきする、
ということを考えれば、歩くのが正解だったかも。
「ここで降ろしてくれ!」とココロの叫び。
だって智積院て16:00入場受付終了ですから。

16:30だと思っていたのよね。受付時間。大山崎から帰る前は。
なので特に急ぐはめになるとは思わなかったのだが……
西大路から清水坂まで思いのほか時間がかかったことと、受付時間が30分早いということで、けっこうなギリギリ加減。
智積院に着いて15:50。寺によっては受付の早じまいをするところもあるから、まだ予断は許さない。







予断は許さないながらも一応門だけ撮った。

受付の人に「終了が16時半なので時間短いですよ」と念を押され。「ガンバリます」と言ってチケットを買う。



ここには何があるかというと、長谷川等伯・久蔵親子の障壁画「楓図」「桜図」。
長谷川等伯は「松林図屏風」で有名な絵師。色々描いた人だから「松林図」だけの人でもないんだけれども、
わたしにとっては「松林図」の人。
たしか10年くらい前にNHKの「日曜美術館」で等伯の「松林図屏風」を紹介したんだよね。
それを見た途端、目が釘付けになった。それまで墨絵の類に目を惹かれたことなんてないのに。

静かな静かな。松林をわたる風の音しか聞こえない。
寒くて寂しい。誰もいない。静寂。

息子・久蔵が若くして死んだ後、描いた絵だそうだ。
久蔵は絵筆も達者で、父に劣らぬ絵師になることを約束された跡取り。
「楓図」は父が描き、「桜図」は子が描いた。「桜図」の後2年して久蔵は死ぬ。享年26歳。
わたしは特に日本画をよく見る方ではないが、この「松林図屏風」があるがゆえに長谷川等伯は馴染みのある絵師。

受付の人に「時間がない」と言われた通り、別館にある障壁画のところにはわたしの他に一組いただけ。
その一組も間もなく出ていき、わたしの貸し切り。
「桜図」ガイドブックで見たより褪色が激しい。そろそろ修復してほしい感じ。
しかし才能ある絵師が若くして残した、数少ない作品だと思うと涙が出た。
その隣に「楓図」。円熟した自分を紅葉に、若々しく伸びる息子を桜に例えた作品だったろうに。桜は散ってしまった。

まあでも、実際の絵としてもっと気になったのは上段の間のトロロアオイ。
詳細は後述。

独り占めした展示室も、そんなに長居はできず。何しろ出るまで30分しかない。
ここは庭園も有名なんです。そっちも見なきゃ。







しかし見直してみたところ、写真はこれしかなかった。ここからのアングルは横なので正式ではない。
やはり本来は方丈からの眺めがまず正当。

その代わり、方丈内部をがしゃがしゃ撮った。

















方丈に「楓図」「桜図」の復元が飾られててね。なんだかこれが妙に気に入って。
正直言えば、本物よりもテンションが上がった。だって本物はだいぶ傷みが気になるんだもん。


そして、トロロアオイの絵の復元がこちら。







奥の壁の松の下が全体的にトロロアオイ。






横の壁の違い棚もトロロアオイ。








ジャスミンにも見えるが……この花はなんだろうか。
金壁は蛍光灯の下で見るものではなく、夜のぼんぼりの照明でこそ活きる。

田端何とかさんという現代の画家の墨絵の襖絵も良かった。……細部はもう覚えてないが。




方丈にはわたしの他に女性が一人いて、この人もだいぶここが気に入ってるようだった。
わたしの後にも一人来て、その人も腰を据えていた。
ここはいいところだった。もっと早く行ってゆっくり出来れば良かった。ぎりぎりまでいました。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



その後、京都国立博物館へ。金曜土曜は夜20時まで開けているというので、
ここからじっくり腰を据えて見るつもりだった。実は京博も行ったことがない。


だがしかし!!


歩きすぎてイタイ足を引きずりながら京博へ行ってみたところ、ガードマンのおじさんが
「もう閉館です」と言って締め出している。え~~~~~。だって行く前にホームページチェックしたよ?
20時までやってるはずじゃない?

ホテルに帰ってよくよく見たら、「名品ギャラリーは展示替えのため下記の日程で休館」と書いてある。
……奈良国立博物館の時もそうだったんだけどさ。
こういうのは常設展示と書いておけ!!わざわざ名品ギャラリーなどとつけるから、
常設展があって名品ギャラリーもある、なら仏像館があって本館もある、と思うんじゃないか!
名品ギャラリー=常設展示で、なら仏像館=本館だと誰が知ろう!
前回もそうだが、今回もホントむかついた。自分のところの勝手なネーミングがどこでも通用すると思うなよ!

……と、今更凄んでみてもしょうがないが、ほんとに不親切だと思った。
でもまあ押し入るわけにもいかないので、ぷんぷんしながら仕方なく、豊国神社と方広寺に行った。
豊国神社は太閤秀吉を祀る神社、方広寺は言わずと知れた国家安康の鐘。






しかし、ワタシ前から思ってるんですけどね。
「国家安康、君臣豊楽」ですよね?そうすると確かに家康の名前は切れているが、君臣豊楽の方では豊臣の名前が逆立ちしてるぞ?
そっちはいいのかい。
まあ難癖をつけたいだけだったのだから、言ってもしょうがないが。


夜ごはんは近所のおばんざい屋さんで。さんま定食。







店の雰囲気は良かったけど、接客がちょっと残念。



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