日曜日には「パクリン楽団」が演奏したのに、誰も気づきませんでした。
(洋さんはアレンジで寝不足のためもうろうとしていた?)
月曜日、いちばん奥のテーブル(いつも譜面を散らかしてある)からふとピアノを見て
「あれ!?こんなに隙間があったっけ?」
10cm強、入口側に移動していたのです
その日も当番だった洋さん
「ウソだろ~?だって引きずられた後もついてないよ」
でも、アンプとの間を椅子のほうへ入ろうとして
「あ!確かにこんなに狭くなかったね」
おそらくは、大きな力で一気に動いたのでしょう。
これを元に戻すには、屈強な男手(たぶん)が3人いないと無理ですね。
銀座の通りも節電による営業休止と時間短縮のため、文字通り
「灯が消えて」おり、もちろん人出も激減してゴーストタウンのようです。
昨日(木曜日)小谷さんと大角さんに、
「もしここで停電したとしたら・・・?」と聞いたら、二人はちょっと考えてにっこり
「演奏はできますね」
ハイ、たとえばろうそくの明かりの下でも、アンプもマイクも使わなくても
三人でいつもと同じ音楽をお届けすることは可能なのです。
まさに、アコースティック音楽の神髄といいますか・・・
オーディエンスがいなければ、音楽での癒しは成り立ちません。
皆さんが落ち着いて「音楽を聴きながらなごみたい」と思えるまでには、
きっと長い時間がかかります。 それでも、演奏の現場に携わる者にできることは
一人でも聴いてくださる方があり、それを求められる限り、最善のパフォーマンスを
提供することだけです。
営業すること自体が規制されたり、ガソリン不足でたどり着けないミュージシャンも
あることと思いますが、エムズは、「可能な範囲で」とりあえずは店を開け続けます。
店主敬白