1ステージ目のあと、カウンターにて。
洋「ありゃ、マナーモードにしてなかったよ。ヤバかった。
鳴らなくてよかったね」
雄「(自分も取り出して見る)すっかり忘れていました。」こらこら
洋「(自分の事は棚に上げて)ダメじゃないの!」
雄「でもね、(得意げに)鳴っても大丈夫なように、いつも一番小さい音に
してあるの。だから、肝心な電話の時も聞こえないんだよね~」
それって・・・
洋「う~~ん、左足イタイな~、靴が合ってないんだな~。
次のステージ靴脱いでもいい?」
私「見えないでしょうから構いませんけど」
洋「でもオレさ、左足でリズム取るクセがあるから、左の靴脱ぐと
リズム取れない。次は責任もてないからよろしくね。」
雄「(2秒くらいぼーっとする)えっ!?じゃあ、ルバートでやって」
私「全部ですか?」
雄「うん、早めのルバートでもいいよ」
そんなものはない! ちなみに「ルバート」とは、「リズム フリー」
つまり、リズムに乗せないで、自由に演奏するやり方のことを言っています。
そんな戯言とはうらはらに、いろいろな譜面を出して、凝った
アレンジを真剣にやってみる洋さん。雄さんもメガネをかけて
譜面をにらんでいます。
洋「あれ?雄ちゃんのメガネってあんまり見ないね」
雄「これかけると、間違えても言い訳できませんからね~」
しかし、メガネ効果か、きっちりとアレンジどおりに美しく決まりました!
洋「よくできました!老眼鏡の勝利だね!
まったく、 歳取るといろんなとこが悪くなってタイヘンだよね。」
足の痛み(靴)は歳と関係ないと思いますが・・・
カウンターからリクエスト:
客「今日はイヤなことがあったから、心のトゲが抜けるような
癒し系の曲をお願い」
洋「ムリです。自分たちが癒されてないから」
フォロー不能。