気の向くままに・・・・

過去の自分、現在の自分、感じた事、思った事を綴っていきたいな~。

積み木くずし~由香里の死そして愛ー積み木くずし終章ー

2005-09-05 15:23:43 | 

この本‘積み木くずし”を読んだのは23年前のことです。

23年前の私になって積み木くずしの感想を少し書いてみたいと思います。

この本を読みドラマを観ました。13歳で非行に走った由香里さんと同じ子供の立場として本を読みドラマを観ていました。

私も13歳の頃は親への反発を繰り返し、非行の類にはいるものだったのかもしれません。

由香里さんと私が明らかに違った点は、自分の義務を果たしていたこと(勉強)、シンナー、薬物には手を出さなかったことでしょうか。

当時の由香里さんの非行の原因は、イジメによるものだったと思っていました。

こんな話しは何処にでもある話しでした。髪が赤いとイジメにあう、天然パーマをパーマと勘違いされイジメにあう、体型的に肥満だからとイジメに合う、転校すると噂話が先行してイジメに合う。

イジメをする人は、どんな事にでもなん癖をつけてきます。どんなに防御しても容赦なく繰り返されます。

私は、‘由香里さんは精神的に弱い子なんだ”と思っていました。芸能人の親を持ったからのイジメなの?子供は親を選ぶことは出来ない。一般人だって親のことでイジメに合う子は多いのです。親の職業等でもイジメに合う子もいます。

親に話せない事も沢山あります。現に自分もそうでした。今でも話せない事の一つや二つは持って生きています。自分の中でいかに処理出来るかだと思っていました。ちょうど似たような経験をしながら将来の自分の道を模索していた時に、この本に出会ったのです。その頃は私の反抗も治まっていました。反抗よりも自分の生きる道の方が大切なように思えていたのです。心の中にしまい込むことを選びました。それでも、親との口論はありました。

私はこの本を読んで自分の親に対して思った事は、由香里さんじゃなく私の方がまだましかな、親もその分は良かったんじゃないかと・・・そんな気持ちでした。

どんな事があっても薬物に手を出す人間は弱いの一言です。薬物に手を出すのは親のせいなんかではありません。自分の弱さが原因なのです。

父穂積隆信さんに思った事は、由香里さんが非行少女のレッテルを貼られ、更生中の身にもかかわらず、親達が自分の我慢や努力に酔いしれて娘を顧みなかったことに怒りを覚えました。これが当時の私の思っていた事でした。

この本の後、警察沙汰を起こした事もニュースで知っていました。後に、由香里さんも‘娘の積み木くずし”という本を書きましたが、読んではいません。

自分の気持ちを伝える為だったらしいのですが、どんな内容なのかも知りません。この時の本と写真集は、ドラマの中で朋美が言っていた‘積み木くずしを逆手にして~”生きていく為だっだのでしょうか・・・それすら、今となっては知る事も出来ません。

20年が過ぎ由香里さんの死亡記事を見ました。ずいぶんと時間が過ぎたのだと・・・・。

また本を出版したとは知ったいましたが、「またドラマ化されるのか~」と思っていました。ドラマには大変興味がありました。高視聴率番組だっただけに期待するものもあったのだと思います。

以前の投稿とダブル内容になりますが、ご理解下さい。

前編を観終えて本屋さんに走りました。原作を絶対読まなくていけないという気持ちになりました。

たった4時間のドラマで、終わってしまう話しではないような気がしました。

一気に読みあげました。そして、また読みました。

今度は親の立場になってこの本の続編を知る事が出来たからです。

子供の立場だったあの頃、今、親、子供の立場で考えたいと思ったからです。

やはり、ドラマで朋美の言った性的イジメがあったと明らかになったからなのでしょうか。

ここで疑問が浮かんだからです。顔中に付いた数十箇所の切り傷、服装の乱れも絶対にあったはず、何故親が見過ごしたのか?

読み終えて思った事は、ドラマでは帰宅後朋美は一人でしたが本当は親がいたのです。

由香里さんが警察に行くことを拒んだと記されていましたが、本当にそれが正しかったのか?子供を守るはずの親が、そのままにしてしまったことにやはり怒りを感じました。やり場のない怒り、絶望、親に対しての不信から、どんどん非行がエスカレートして行き悲しいものがあります。

立ち直るきっかけを、由香里さん本人が見つけ出そうともがき苦しむ中、本当にこの親は由香里さんを真剣に見てきたのでしょうか?正式には多臓器不全、拒食症から来る栄養失調が原因の心不全が死亡原因。2日間も放置されていたのです。解剖の結果、胃袋に残されたものは正露丸数粒。

結局、由香里さんは自分の胸にしまい込んだまま(性的イジメ)この世を去りました。

遺品の中から、性的イジメのあった原稿用紙を見つけるまでは、誰一人として知らなかったのです。

誰にも話せないまま一人で苦しみ、一人で死んでいったのです。

13歳のあの頃から死に至るこの日まで、由香里さんの何を見てきたのでしょうか?

‘私は大丈夫だから”が口癖だった由香里さんに甘えてきただけではないでしょうか?

この本も本当に真実を明かしたかったのでしょうか?

この世の中、レイプに苦しみトラウマになっている子供や大人は沢山いるのです。その子達全員が、非行に走っていますか?

ショックや苦しみは、経験した事がない人しか知るはずもありません。自暴時期を乗り越えて頑張っている人も沢山いることを忘れてはいけません。だからこそ、もっと自分を大切にしていかなければいけないと思います。親だから子供の変化を感じとってあげなくていけません。

問題が問題だけに、口にしたくない子供の気持ちをくみ取るのが親なのではないかと思います。

過去は消すことは出来ません。でも、過去を教訓にすることは出来るのです。

過去との決別は時間もかかり大変なことですが、前を見て進むしかないのです。

生きていく為に。

本の出版を由香里さんが同意したとありましたが、結果、家庭崩壊、死が待っていたのです。

由香里さんの持病もありますが、薬物の影響も少なからずあった事は間違いないでしょう。

由香里さんは、幸せと言える時間がほんの僅かなものだったと思いますが、自分の人生を悔やんでいないと思います。彼女は彼女なりに精一杯生き抜いたと思います。

穂積さん、あなたは親として大変な過ちを何度も犯してしまいました。

あなた達夫婦が積み木のような存在だったのでしょう。そんな中で13歳の由香里さんが強い精神力を身につけることは不可能だったのでしょう。

由香里さんが最後は強い人になり、あなたを見守っていたのでしょう・・・今にして思えば、由香里さんが積み木の柱だったのかもしれないですね。

由香里さんのご冥福を心から願うばかりです。

安らかにお眠り下さい。由香里さんの描いた‘ユウタ君”と平凡な生活を送って下さい。 

この本を通して思うことは、未だ、なくならないイジメ、そして教師によるイジメ。生まれつき病気で髪が赤い子、くせ毛の子を疑う教師。昔から、この問題もなくなっていません。イジメを苦に自殺する子供。夢がなく自殺する子供達。

血の繋がりだけでは守れないもの。殺し合う親子、兄弟。

親だから言ってはいけないこと、してはいけないこと。親だから見えないこと、沢山のことを考えます。子供だった時の自分の心を忘れずにいたいと思います。

また、肉親だから失望、不信を抱いた時には、憎しみも増幅するのかもしれません。

親とはいったいどうあるべきものなのか、子供とはどうあるべきなのか。定義なんかはありません。

自分で感じ、体験、経験したことが生きてゆく為に必要になってくること、なっていることを忘れずに、これから先も生きて行こうと思います。子供の出す信号を見過ごすことがないように、子供とのふれあいを大切にしたいと思います。まだまだ、思うことはありますが・・・

とても重い内容で、とても悲しい終章となってしまいました。

 

 PS  由香里さんの解剖の結果、他のすべての臓器が壊滅状態の中で、一つだけ正常に機能していたのがありました。母から移植を受けた腎臓でした。

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (まいっち)
2005-10-19 14:39:59
原作の感想をアップしましたが、

いやいや 私はまだまだだなあ・・。

エモさんは スゴイ!です。
Unknown (emotion)
2005-10-28 16:13:40
まいっちさん、感想読ませていただきました。



私は凄くなんかありません・・・。



経験だけは無駄にしたくないと思います。

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