emitanの心にうつりゆくもの

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息もできない夏 最終話

2012-09-23 15:55:04 | 2012夏ドラマ
最終話 「この夏、最も切ない運命の答え」

区役所臨時職員・樹山龍一郎(江口洋介)から鮎川宏基(要潤)が危篤だと聞いた谷崎玲(武井咲)は、病院へ駆けつけるが、鮎川に「勝手なことしないで。あなたなんて父親じゃない。死ぬなら一人で死ねばいいでしょ」と言い捨てて去ってしまう。
追いかける樹山に玲は「あの人が現れなければ、私は苦しまずに済んだ。ずっとお父さんの子供でいられたの。突然血が繋がっているから父親だとか、分かった途端死にそうだとか、私にどうしろって言うのよ」と言って帰っていく。
鮎川は持ち直すが、玲は「会わない」と言って、翌日もいつも通り仕事に行く。
祖父・夏目周作(北大路欣也)は退院し、北海道に戻ることに。
駆けつけた玲の母・葉子(木村佳乃)に、夏目は「どれだけ憎まれようが、俺はお前の父親だ。それだけは忘れないでくれ。どこにいようと、これからはみんな一緒だ」と声を掛ける。
玲の元に、同じ無戸籍の草野広太(中村蒼)からメールが届き、名前も顔も知らない親を探す旅に出ていること、自分も前に進みたいと思っていること、自分の親が「赤ん坊だった僕を、宝物を見せびらかすように自慢していた」と聞き、少なくとも自分は親に望まれて生まれてきたことが分かり、少しだけ救われたということなどが書かれていた。
玲は自分が鮎川の子供だったことを草野に伝えると、草野は「今はどうしようもない状況でも、自分次第で未来は変わっていく」という以前玲から掛けられた言葉を玲に返し、玲は「草野君は私にとって、とても大切な親友です」と返信する。
そんな玲に、樹山から「鮎川玲」の戸籍が届いたという連絡が入り、区役所に取りに行く。
樹山は玲に、鮎川の危篤を知らせたことについて「後悔してほしくなかったんだ。人は死んだら何も言わないし、何も聞いてくれない。俺もそれで随分苦しめられた。言いたいことがあるなら、伝えた方がいいと思ったんだ。君が(戸籍を取ったことで)前に進めるのなら、俺は文句は言わないよ。ただ、これが手に入ったからって、未来が保証された訳じゃないからね」と話していると、樹山の同居人・片岡亜沙美(霧島れいか)が現れる。
亜沙美は樹山に婚姻届を渡すが、玲は「罪滅ぼしのために結婚するなんて、絶対間違っています。それで誰が幸せになるんですか?」と樹山に話すと、樹山は「俺は本気で、亜沙美や直人に幸せになってもらいたいと思っているんだ。そのためなら、俺は自分の人生を全て捧げるつもりだ。確かに、あの事件が無かったら、俺はこの家族と出会わなかった。でもそれが全ての始まりでも、俺は家族になれると思っている。確かにこんなものはただの契約だ。けど、ここから始まる家族があってもいいだろ。大切なのは、ここから何を積み上げていくかだ。どんな未来を創るかだ」と告げる。
玲は「ごめんなさい」と言って去り、亜沙美は「ありがとう。嬉しかった」と言いながら婚姻届を再び預かって帰っていく。
葉子の死んだ夫の母・谷崎香緒里(浅田美代子)は、葉子に対して、生前の息子が「玲は鮎川の子かもしれない」と知りながら育てていたことを話し、「血のつながりなんて関係ないんじゃない?玲は啓介の娘、私の孫。それでいいんじゃない?」と話す。
帰宅した玲は、葉子と妹・麻央(小芝風花)に戸籍を見せるが、玲が曇り顔だったので葉子は「お母さん、鮎川に感謝する。もう一度あの時に戻っても、同じ道を選ぶ。だって、あなたが、玲と出会えるなら、お母さん何度でもどんな屈辱でも受ける。あなたがいるから、ここにいるから、お母さんそうする」と言って玲を抱きしめる。
そんな玲の元に、鮎川が再び危篤になったという連絡が入り、玲は鮎川に「憎くてあなたを許せなくても、私の始まりはあなたです。だから忘れません。私が私であることを感謝しているから、私はあなたを一生忘れません」と言うと、鮎川はうっすらと目を開けて玲を見て、息を引き取る。
玲はフランス留学の推薦に選ばれ、谷崎姓に変更して、パスポートを取得する手続きに入る。
樹山は、亜沙美から距離を置いて強い力を身につけたいと告げられ、樹山は区役所を退職して自分を見つめ直す旅に出かけ・・・


というような話でした。
相変わらず、最後まで盛り沢山な内容で・・・(※褒め言葉ではありません)

あーーーやっぱり辛口で書きます。ごめんなさい!

玲のセリフで「突然血が繋がっているから父親だとか、分かった途端死にそうだとか、私にどうしろって言うのよ」というのがあったけど、その通りだわ・・・って笑ってしまいました。
もはや、玲が悪いとか鮎川が悪いとか、そういうことを考える余地が無い位、訳の分からない展開を詰め込み過ぎていて。
これが実話に基づいた話なら仕方がないのだけど、全くのオリジナル脚本ですよね?
視聴者に余韻で想像させるとか、そういったことをどうしてさせないんでしょうね。

唯一良かったのは、草野が「少なくとも親に望まれて生まれてきたことが分かった」ということかな。
でも、そんな彼はまだ無戸籍?
正社員にはなれないの?部屋も自分名義ではまだ借りれないの?

無戸籍児を描く社会派ドラマということで、その存在に焦点を当てたのは画期的だったけど、やっぱりただ「晒しただけ」のような。
ドラマの中に出てきた中津の週刊誌記事と、大して変わりは無いような。
残念です・・・別に役者さんが悪いとかそういうことではなく、その以前の問題で。
「鮎川の病気」と「樹山の過去」のストーリーを無くして、もっとじっくり描いてくれれば、それだけでまだ見やすく、そして登場人物に感情移入できたと思います。

ツイッターでどなたかがつぶやいていたけど、母・葉子のセリフで「お母さん何度でもどんな屈辱でも受ける」という言葉に、私もすごく引っかかってしまいました。
何で「何度でもどんな屈辱でも」なんでしょうね。
ひどく傷ついた体験だったから、今までずっと玲の戸籍取得から逃げてきていたのに・・・。
色んな事を経て、葉子も前向きに強く生きていこうと思ったのだろうけど、「何度でもどんな屈辱でも」って言い過ぎですよね。
っていうか、その「屈辱」は立派な犯罪行為ですから。
こういう、肝心な所での浅いセリフには、ほんと残念でした。

・・・と、日曜の昼下がりにこのドラマを観たくは無かったのですが、一人になる時間があったので観てしまった・・・。
そして後悔
(ダンナは、このドラマを早々にリタイアして、内容も聞きたくないと言うので、いつもヘッドフォンで観ていたのでした
これから、他の方の感想を見させていただきます~
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2 コメント

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Unknown (みのむし)
2012-09-23 22:22:24
まったく同意見です。
樹山と鮎川の病気が最後までこのドラマの
足を引っ張ってたように思います。
私、最初のころからこのドラマは玲を主人公に
するのは間違ってるんじゃないかなぁ?
って思ってたですよね。

まずはお母さんの葛藤をきちんと描いてからの
娘の葛藤じゃないかしら?と・・・。
いきなり娘が戸籍戸籍って騒ぎ始めたのに
お母さんがまるで自分のことじゃないようにふるまってたのが最初から気になってたので
最後になっても鮎川を許すっていうセリフにも
やっぱりこの人ちょっと変としか思えなかったですよ。
そもそもDVするような男のところにのこのこと一人で
行くのもどうかと思うし・・・。
とにかくこのドラマ誰にも共感できなかったのが残念です。
>みのむしさんへ (emi)
2012-09-23 23:23:37
みのむしさん、コメントありがとうございます!

>私、最初のころからこのドラマは玲を主人公にするのは間違ってるんじゃないかなぁ?って思ってたですよね。

そうだったんですね~、私も途中から「ん???」と思い始めていました。

>まずはお母さんの葛藤をきちんと描いてからの娘の葛藤じゃないかしら?と・・・。

そうそう、色んな人が次々とでてきて問題が同時進行し、色んな人が次々に感情を剥き出しにしてぶつかりあっていて、最後まで「どう観ていけばよいか分からない」ドラマでした。
無戸籍にしてしまった「母・葉子の事情」を丁寧に描かないで「衝撃の展開?」にばかり力を入れるし、極めつけは葉子が「何度でもどんな屈辱でも受ける」って言い出したことで、もう完全に浅いドラマになってしまったなぁ、と。

ツッコミどころ満載ドラマとなってしまい、違う意味では楽しかったですが(^_^;)

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