エミリーのつれづれ

日々の暮らしぶりを紹介します。

大坂府下の国宝の仏像を訪ねて

2013年07月26日 | Weblog
      
  頂上からの眺望は抜群。眼下に淀川が見えます

7月26日
仏像彫刻を勉強している仲間たちと大阪・私市(きさいち)の獅子窟寺に行くことに。
近鉄・JRと乗り換えて河内磐船で下車。ここから歩きます。木立の上り坂を登って、登って
歩くこと1時間。ようやく到着。(1300年前の開創)上着が絞れるほどに汗をかきました。
お寺さんの方で熱いおしぼりと冷茶をご用意くださっており、気配りに心から感謝し、
息を整えて国宝・薬師如来座像の保存庫(秘仏で事前予約が必要)へ。

  
九体如来仏の光背を前に薬師如来は静かに私たちを見ておられます。
像は薬壺の代わりに宝珠をもっておられること、持つ手の肘から先が直角に伸びていること。
衣紋で足全部が覆われているのが特徴の仏様です。
春、観心寺の如意輪観音坐像(国宝)を拝観させていただきましたが、その仏様とよく似た
ふくよかなお顔をなさっています。
仏の心が体部からお顔からにじみ出ているようで、本当に心が休まりました。
山頂からの眺望と涼風を両手に持参のおにぎりを食べ、元気回復して下山。
    千手寺の如意輪観音像 左右に地蔵・不動明王

獅子窟寺、次に行った千手寺も大阪夏の陣で焼亡されましたが、千手寺は江戸時代に再興され
明治初期に廃寺となり、現在は地元の人達が管理されていて、
収蔵庫を開けて待っていてくださいました。如意輪観音坐像(室町)を拝見。
京阪・河内森から電車で群津(こうづ)まで行き、ここから20分ほど歩いて釈尊寺へ。
かっては駅あたりから寺の7伽藍12坊舎が見えるほどの広大な境内を持つ寺が1831年に火災で灰燼。
現在は往時の繁栄が想像できないほどに小さなお堂ですが、堂内に釈迦如来立像が祀られています。
京都、清凉寺の釈迦如来立像の模刻ですが、地域の熱い信仰心を集めた仏様であったであろうと思われます。
   近鉄西大寺駅に戻り、立ち飲み屋へ

春に葛井寺の千手観音、道明寺の十一面観音、観心寺の如意輪観音と本日の獅子窟寺の薬師如来、
大坂府下の4つの国宝をすべて拝観させてもらいました。今日もいい一日でした。

詩吟の会

2013年07月21日 | Weblog
   

7月21日(晴れ)
所属している支部の詩吟錬成会がありました。錬成会は年に2回行われ、
普段のお稽古の集大成を発表すると同時に、ばらばらの場所でお稽古をしている
仲間との親睦も兼ねています。

発声練習も終わり、いよいよ新人から吟じていきます。
完全に音曲を自分のものにしていないと、他人の吟詠を聞いているうちに
頭の中が他人の音曲で溢れ、あれよあれよと思っているうちに自分の番になり、
心落ち着かないまま舞台に上がってしまい、毎度ながら吟詠を終えてから反省しきりです。

私たちのお仲間は高齢者が沢山おられ、80歳代はゴロゴロ、90歳を過ぎた方もおられます。
皆、大きな声を出され、元気そのものです。
そんな方々の生き様を見聞きさせていただけるのも錬成会の楽しみの一つです。
10時から始まった錬成会は3時過ぎに終わりました。

錬成会の前は、のんびり者の私も少しは緊張感が走り、外出の往来時
車の窓を閉めて運転しながら吟詠練習をすることもありましたが、今日から中止。

「その態度がいかんのよ」との先生のお声が聞こえてきそうです・・・。




日中は暑いけど・・

2013年07月20日 | Weblog
  
7月20日(晴れ)

奈良国立博物館では今日から特別展「みほとけのかたち」をしています。

人生も後半に入り、身近な人をなくす年齢になると、若い頃は無関心で敬遠がちだった
神や仏が身近に感じられるようになりました。

博物館に行くと、美術鑑賞として仏像を見ている人もいますし、
また手を合わせて拝んでおられる姿を目にすることがあります。
私は美術品という目で造形美や彩色の美しさに感嘆する時もあり、また眼差しや手の表情に
心を落ち着かせてくれる癒しを感じ「これが仏の力なのだ」と、その包容力に
甘えさせてもらう時があります。

あなたは博物館の仏像を美術品や展示品としてみますか、それともどんな存在?
今回の特別展は深淵な仏の世界を優しく解き明かしてくれていて、いい内容でした。

蝉の声

2013年07月16日 | Weblog
  
                             玄関の階段に蝉の抜け殻が
7月16日(曇り)
ここ2,3夜、熱帯夜から解放され、寝室の窓を閉めての就寝が出来ました。
早朝、窓を開けると蝉が鳴いています。
長い地中生活を終えて地上で脱皮しても短い一生を送る蝉を思うと
安眠した性か、蝉の声も暑苦しく感じられません。
そのうち、蝉の大音声に辟易するかも知れませんが・・・。

今夜は祇園祭の宵山です。
京都育ちの私には祇園祭りは特別な感慨があります。
電車通学の窓から見える鉾が組み上がっていくと、暑い暑い盆地の夏本番です。

京都人は宵山や鉾巡業の日は鉾町には近寄らず、宵山の前前夜ぐらいの時に
町屋の家宝の屏風などを拝見しながら、鉾町の散策を楽しんだものです。

子供たちが高校生で、留学生が我が家に滞在していた祇園祭の宵山の一コマです。
娘とアメリカ娘に浴衣を着せて送り出しましたが、念の為、息子の背中のリュックに
着替えの衣服と靴を入れ、用心棒代わりに同伴させました。
案の定、大雑踏の熱気と疲れで娘たちは洋服姿で帰ってきました。
思い返しても笑える、懐かしい祇園祭の宵山です。

酷暑!

2013年07月11日 | Weblog
  

7月11日
この7月を政府は「熱中症予防強化月間」と指定し、注意を呼びかけていますが
熱中症関連のニュースが新聞に取り上げられない日はありません。
本当に暑いですね。猛暑を通り越して酷暑です。
中国にいる長男は「37度で悲鳴を上げている」と言い、
ベルギーにいる次男は「19度でさむ~い」と連絡。どこもチョッと変な気候です。

朝、ゴミ出しで庭に出たらキュウイの棚が折れています。
沢山に実がなりすぎ、その重みに耐えられなくなったのでしょう。
何とかせねばと、友人にSOSをだし、手伝ってもらい応急処置を。
その後、伸びた枝切り、雑草取りを2時間半ほどしたら目が回ってきました。
蚊対策もあり、長袖、ズボンに帽子という恰好での作業は難行苦行で、
頭のてっぺんから靴下まで汗みずくです。
水風呂に入り、冷茶を1ℓを飲み、ベッドに横になり休息を。

無理できないお年頃です。ハイ、注意します!

七夕  その2

2013年07月07日 | Weblog
  
             薬師寺で七夕法要

少し涼しくなってスポーツジムへ。ジムの往復時に薬師寺を通ります。
閉門に一枚のチラシが・・
夜7時から薬師寺境内の弁財天がお祀りされているお堂で「七夕法要」があると
書いてありました。

ジムからの帰りに薬師寺に立ち寄りました。
浴衣を着た子供連れのご近所さんたちが集まっています。
よく見ると女優の山本陽子さんが来ておられます。
40分ほど法要のあと、山田管首の法話を聞き、お供えのお菓子を頂戴して帰ってきました。
七夕短冊に何もお願い事を書きませんでしたが、家族の健康を祈りました。
ここ数年、天気が悪くて星空を望めませんでしたが、今夜は星が一つ二つ・・・。

あつ~い!  その1

2013年07月07日 | Weblog
                         
7月7日(快晴)                       バカボンのお母さん?

昨夜は雨が降り、少し涼風が部屋にも入り安眠できましたが、
今日は朝から快晴を通り越して猛暑です。
そんな暑さの中で墨絵の下書きを描いています。

やせ我慢ではなく、クーラーはあまり好きではありません。
今日は誰も来る予定はないので、首にタオルを巻き、綿ステテコ風のパンツを履き、
綿草履のバカボンパパの恰好で頑張っています。それでも暑い!

      

3時間、頑張って昼食の時間です。
今朝の朝日新聞に載ったゴーヤーとあさりのチジミ「モチシャキ 夏の元気」の記事を
読み、採りたてのゴーヤーがあるので昼食に作ってみました。
ゴーヤーと玉ねぎとあさりの水煮を使います。
小麦に片栗粉を入れた生地にあさりの缶汁が調味料となります。

ゴーヤーのシャキシャキ感と片栗粉のモチモチ感の相反する食感です。
ポン酢でもよいのですが、私はメキシコで買い求めた激辛ラー油をふり、
ビールは夜の楽しみとして、赤ワインを飲みながら食しました。美味でした。

このあと絵の続きをするか、昼寝をするか、近くの図書館に逃げ込むか、
スポーツジムへ行くか、どうしよう。とにかく暑いです。
                        
                         おやつは天日干しゴーヤ入り玄米茶で
正解     夕方まで絵を描き、それからスポーツジムへ

収穫

2013年07月06日 | Weblog
   

7月6日(曇り)
数日前のどしゃ降りのお蔭で、緑のカーテンのゴーヤーが一気に生育しました。
5月の連休に帰省した息子が植えていってくれた6本のゴーヤーです。

利用法の一つとして、友人からゴーヤーのお茶を教えてもらいました。
それはスライスしたゴーヤーを天日干しにし、玄米茶に混ぜて飲むとおいしいというのです。
早速、やってみようと思います。
  

庭に植えたキュウイです。
6月に白い花をつけ、その花が枯れると実が付き始めました。
数えると100個余りも実をつけています。
友人達は少し間引くようにアドバイスをくれますが、私は食べるよりも鑑賞が楽しみで
なるがままにしていますので、今、ブドウの房のようです。
ここままの状態を楽しんで来春まで待っていると、少し甘くなります。
その香りにヒヨドリが飛んできます。
孫が来るたびに1つ2つと摘んで口に運んでいます。そんな光景を見るのが嬉しいのです。

どしゃぶりの雨

2013年07月03日 | Weblog

7月3日
午後から仏教美術資料研究センターへ行ってきました。
奈良国立博物館が所蔵する仏教関係の文献資料や画像資料などを公開している図書館です。
館内を見学したことはありますが、利用するのは初めてです。
建物は明治35年に建てられた純和風ですが、館内も細部にわたって和風の様式になっています。

週2回の開館ですが、一般の図書館ほどには利用客は少なく、
係りの方の丁寧かつ親切な対応で、何とか必要資料を閲覧することができましたが、
館内は学術的な雰囲気が漂っていて、とても緊張した時間でした。
外に出たら、鹿たちが食べ物をねだって寄って来きました。やっと深呼吸できました(笑い)

家路の向かう途中、突然に雨が。最大限にワイパーを動かしますが、
外は煙霧のような真っ白で、視界ゼロ状態が続き、思わず車を路肩へ寄せて停めました。
歩いている人も自転車に乗っている人も成す術がなく、ずぶ濡れでした。
何とかしてあげたいと思いながらも、
車内に入れてあげる勇気もなく帰ってきました(ごめんなさいです)
       
         鹿たちもどこで雨宿りしているかな? 

古墳めぐり

2013年07月02日 | Weblog
   
                              前方後円墳の模型
7月2日(晴れ)
この4月からシルバーの底力を「地域活性化の一助に」を目標に勉強会が立ち上げられ、
私も参加しています。1年36課程の講義のほか選択科目、特別講座、クラブ活動もあり、
密度の濃い内容です。
今日は所属クラブの遺跡めぐりの現地勉強会で「馬見古墳群」に行ってきました。
「馬見古墳群」は大和3大古墳群の一つで、奈良盆地の西に位置する馬見丘陵一帯に分布します。

前半は20数名の部員たちと河合町のボランティアの説明を受けながら5世紀前半に築かれた
帆立貝式古墳の池上古墳・乙女山古墳を歩きました。いづれも墳丘は木立に覆われて見ることは出来ませんが、次に行ったナガレ山古墳は円筒埴輪が並べられ、前方後円墳の全貌を見ることができ、また階段を上って墳頂から二上山、葛城山、目を転じて大和三山を遠望しました。
    
                       ボランティアから馬見古墳群の説明を受ける
     
  公園館の天井と床  新山古墳から出土した「直孤文鏡」を参照にデザインされた

午後からは広陵町のボランティアの案内で
三吉石塚古墳(帆立貝式古墳)、牧野(ばくや)古墳、巣山古墳を見ます。
牧野古墳へは真美ケ丘ニュータウンのメイン道路を30分ほど歩かねばなりません。
気温がどんどん上がり、汗だく状態の行軍!です。

やっと到着。3段筑成の円墳で、墳丘の2段目に開いた横穴式の入口から 石室に入りました。
周りは真っ暗ですが、汗だくの身にはありがたい低温で、一気に汗が引きました。
懐中電灯で大きな石で組まれた天井や壁の内部を見ました。大きな石で60トンの重さのものもあると聞きましたが、6世紀にどうやって運び込まれ積み上げられたか、想像が膨らみます。
奥に石棺が置かれています。石棺、石室内は盗掘されたそうですが、それでも多数の副葬品が残っていたことは幸いです。
この墓は34代舒明天皇の父である押坂彦人大兄皇子と言われています。
     
                普段は施錠されている石室の入り口
来た道を戻り巣山古墳へ。馬見丘陵の中央に位置した馬見古墳群最大の前方後円墳ですが、
ここも木立に囲われて見ることは出来ませんが、丁寧な説明を受けました。
   
          巣山古墳から出土した水鳥や家形埴輪の写真を見ながら・・

 狐塚古墳の墳頂の上に陸橋が。下は幹線道路   

公園内のレストランで冷たい物をいただき元気回復。
本日の歩数は17600歩。炎天下をよく歩き、よく勉強しました。
この企画に感謝して4時過ぎ解散。心地よい疲れで家路へ。