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愛知県の三河湾周辺をベースに気ままなカヤックライフと娘と過ごす日常を綴るパパのブログ。

実践編☆リスクマネジメント講習

2017年05月16日 | マリンスポーツ カヤック

こんにちは〜

5/14(日)に西浦海岸パームビーチ(愛知県蒲郡市)でカヤックの講習会があり、参加してきましたのでご報告致します。

今年の2月に開催された「事故に学ぶリスクマネジメント講習」の実践編です。

前回の講習では陸上のみのディスカッションでしたが、今回は各自カヤックに乗り、海上でも様々なシチュエーションを想定した講習を行いました。

今回もJSCA(日本セーフティカヌーイング協会)の後援のもと認定講習となり、
主幹はサニーコースト(三重)代表の本橋氏、そしてRAINBOW三河湾カヤックスクール代表中谷氏、稲垣氏です。




昨年末から立て続けてカヤックによる哀しい事故が発生しており、2月の講習が過ぎた後の先月末にも2件の事故。

経験豊富でスキル十分な方も命を落とされてしまいました。

カヤック歴うんぬん、スキルうんぬんだけでは防げない事故がある。

この紛れも無い現実を皆さんはどう考えますか?

自分は絶対大丈夫!と言えますか?

私には言えません。

なので、事故に遭う確率を少しでも下げる為に講習に参加しました。

諸々の事情があり、行きたくても参加出来なかった方もいるでしょう。

実際に参加するのと聞いたり読んだりするのでは雲泥の差があり、どれだけ伝わるか分かりませんが、講習を受けて学んだ事や感じた事などを自分なりに綴りますので何かしら参考になればと思います。


先ずはじめに、中谷氏から先月末発生した2件の事故についてお話しがありました。

概略

1件は2.5km沖の離島に向けて単独で出航した際に強風と潮流の影響を受けて航行不能となり、日が高いうちに自ら保安庁へ救助要請。
日没まで捜索されるも発見されず、その後の捜索でも発見されずに数日後遺体となって発見。

もう1件も同様のシチュエーションで単独航行中に航行不能。 カヤックにつかまりながら漂流しているところを救助されたが、低体温症となり現在も入院中。



事故に遭われた方は一般カヤッカーの更に上のレベルとの事ですので、相当なリスクマネジメントスキルを持っていたはずですが、それでも事故に遭われています。

この事がどれほどの意味を持っているのか。

普段なにげにカヤックに乗り、陽気に釣りに出ている自分は絶句してしまいました。

スキルがあっても防ぎようが無い場面が確実にあるのです。

昨年末には、自分にとってすごく身近な三河湾でそれが起こり、2名の方がお亡くなりになってしまいました。
そしていずれも場合も使用カヤックはシーカヤック。

パドリングスキルもまだまだ足りてない上に、
カヤックはシーカヤックなんかより全然スピードが出ないし波風に弱い釣りの為のシットオン。

ホントにちょっとした事でほぼ確実に事故につながってしまうのが容易に想像できてしまいます。

皆さんはどう感じますか?

シーカヤックにも乗った経験がある方はその性能が分かると思いますので比べてシットオンがどうかも分かると思います。

自分も両方乗りますので分かります。

だからゾッとします。

自分が作るシットオンは、危険な状況からいち早く脱する為に可能な限りスピードを追求して造っていますが、カヤックの性質上、残念ながらやっぱりシーカヤックには及びません。

天候や海況に関しても、
天気予報や気象情報を片っぱしから集めてみたとしてもピンポイントでどう変化するかを予測するのは相当難しいと思います。

実際この講習の日、西浦周辺は一日中穏やかとなっていましたが、気温が上昇した昼を境に沖から風が吹き始め、あっと言う間に白波が立つようになりました。
海面が暖められると上昇気流が発生し、そこに風が生まれ、周辺気圧や地理的な状況も合わさり思わぬ変化が起きます。

まさにそう言った状況でした。

午前中の様子


午後の様子




講習の内容に戻します。

「皆さんは緊急時の連絡先、また、救助要請先はご存知ですか?」

当然皆さん把握されています。

しかし、
とっさの場面ではパニックになって、番号を思い出せなくなる事もあるようです。

事前に登録しておくようにとアドバイスがありました。


次に、
中谷氏の話に続き、本橋氏からはセルフレスキューについてディスカッションを行い、グループレスキューについての話、様々なレスキュー用品を実際に手にしてご説明等を頂きました。

今回参加された方のほとんどはシーカヤッカー。

シーカヤックでセルフレスキューと言えばロールがすぐ頭に浮かびますが、その種類もいくつかあり、得意とするロールもそれぞれ。

シットオンでのセルフレスキューは再乗艇です。

*セルフレスキューとは?
トラブルに自分で対処する方法の事
*ロールとは?
カヤックがひっくり返った状態からパドルを使って起き上がる技術。


セルフレスキューで大切なのは、時間を掛けずに自分が一番サッとやれる方法を行う事。

午後から実際に皆海上でやりました。








とは言え、
いつセルフレスキューが必要になるか?
なんて前もって分かるハズが無いし、セルフレスキューが必要な時は、どう考えてもかなりヤバイ状況だと思われます。

いろんなシチュエーションを想定しながら、その時、瞬時に行動に移せるように準備が必要です。

セルフレスキューを補助する道具としてはパドルフロート、ビルジポンプ、ナイフなどなど。

この中で、自分がかなり有効だと思ったのはパドルフロート。

パドルのブレードにこのフロートを装着する事で再乗艇の成功率を上げる事ができます。

講習で紹介された中で、気になったのが空気を膨らますタイプのフロート。

しまう時はコンパクトでありながら、使用時には抜群の浮力を発揮します。
難点は穴が空いたら使えない事ですが、2気室あるタイプなら多少安心。

今まで再乗艇で失敗した事が無いので自分にはフロートは必要無い!そう思っていましたが、

もしも手や足、その他どこかしら怪我をしてしまったら⁇ 100%再乗艇出来る⁇

パドルフロート持っていれば良かった〜 となりそう…


この日、不意にこのパドルフロートの違った使い方をひらめきました

海況が悪化してバランスが取れずカヤックがひっくり返り、再乗艇をする状況。
想像力を働かせて考えてみると沈するのは1回では収まらないハズ。
さらにパドリングしても進まない状況だとしたら、救助を待つ間、なるべく体力を温存してカヤックから落ちないようにするべきかもしれない。
ならば、
パドルフロートを装着したままカヤックのサイドからアウトリガーのように出してあげれば少しはカヤックが安定するハズなので沈する回数が減るかもしれない。
片側だけで無く両方にフロート付けたらより安定するだろう。

こう思いました。

なので間違いなく次の出航までにゲットです!



予備パドルについて

シーカヤッカーのほぼ100%の方は必ず予備パドルを持って出航されるようです。

シットオンの方は…

正直言いますと、自分は予備パドルを持たずに今まで出航していました。
シットオンカヤックで釣りに出る時は何かと道具がかさ張り、その上シーカヤックと違って積載スペースも限られます。
そこにパドルフロートや予備パドルも積み込むのがとても邪魔に思えて…

なぜ予備パドルが必要か?
これをあまり深く考えた事がありませんでした。

考えられる理由

その❶ パドルが折れた時
その❷ パドルを流出した時
その❸ …たぶん何かあると思うけど浮かばない

なので、この講習の時に質問してみました。

「予備パドルが必要なのは分かりますが、積載スペース的に難しいです。予備パドルの代わりに使えそうで、且つコンパクトな代用品はありますか?」

そして色々なシチュエーションでの対処方法や、代用品を教えてもらいました。
※いずれも予備パドルが無い時です。

❶パドルが折れてしまった時。
片方のブレードを使って漕ぐ。
これは午後からの海上講習で実際にやってみましたが、中々使えます♪ 但しあくまで応急処置。ダブルブレードを使い慣れている自分は相当練習が必要。

実践の模様




❷ パドルを流出した時
⑴直接水を掻く。
水掻きがついたグローブや足ヒレを手に装置して直接水を掻くのもアリかも? 実際に会場に用意してありました!流石です。
⑵最終手段
カヤックを捨てて泳ぐ。
漂流しかない状況で、もしも泳いでたどり着ける陸地が近くにあったとしたら。
この場合でも足ヒレがあればかなり現実味を帯びてくる。


しかし、
カヤックから離れない事が第一と思っていただけに、まさか「カヤックを捨てて泳ぐ」という発想がある事に驚かされました。

確かに状況次第ではその判断で命が救われる事があるかもしれませんが、予備パドルを持っていさえすれば、そんな一か八かの勝負に出る必要は無くなりますネ


予備パドルも近々に用意します。


グループレスキューについて

誰かを助ける事、誰かに助けてもらう事、対象は複数の場合もある。

航行不能になったカヤックを牽引する場合や、沈した方を助ける場合など。



牽引する場合は、その対象の状態や海況等によって使用する道具やロープの長さ、引っ張り方が異なります。

ロープは持っておくと色々と重宝しますネ。

牽引する場合には、2次災害を防ぐ為に必要な時には瞬時に外せるように必ずクイックリリース装置が付いている事が前提。

但し、救助活動が出来る人はしっかりと訓練している方に限ります。



もしも、
グループレスキューが必要になった場合、正直自分は助ける側ではなく、助けられる側になるだろうと思います。

スキル不十分、知識不十分な自分が、万が一救助活動をした場合、自分も巻き添いを喰う恐れが高く、2次災害を招き事態が更に悪化する。

そんな自分が出来る事は、救助活動が出来る人をなるべく早く呼ぶ事です。

残念ながら、セルフレスキューすらままならないスキルでは人助けは出来ません。


しかしです。

自分の安全がしっかり確保できている場合は何かしら行動が出来るハズです。

極端な例えですが、
もしも相手のカヤックが浸水してしまった時、自分がビルジポンプを持っていたらそれを渡して救助が来るまで時間を稼いでもらうとか、間に合わずに沈んでしまったら、ロープにパドルフロートを付けて浮き輪代わりに渡して離れないようにするとか。


実際にドレンプラグの締め忘れで浸水する事故が多発しているそうです。

ドレンプラグを説明する中谷氏





ちゃんとしたレスキューはプロに任せつつも、考えれば何かしら出来る事があるハズです。

そしてその為に備える事も何かしらあると思います。




さて。


だいぶ長く綴りましたが、そろそろ締めくくりたいと思います。


最後に。

5月は年間通しても海難事故が多発する時期だそうです。

昼間の気温は高いのに水温はまだまた低い状況がそういった結果に繋がっているのかもしれません。

今回の講習もそんな5月開催でした。


ウェアリングをどうするか迷いますよね。

上下ラッシュガードで参加した自分が言いますと、カヤックの上ではもう十分大丈夫でしたが、沈するとヤバイです

これから海に出ようとされる皆さんは十分気をつけて下さい

それと、再乗艇の練習は絶対!やりましょう!

そして皆さんが今年も無事にカヤックを楽しまれますよーに!


以上です。

文中の表現は所々講師の方のお言葉を借りながら自分なりに解釈して表現しましたが、何かしら感じていただけたら幸いです。

それでは
実践編☆リスクマネジメント講習〜

報告終わります

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