松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

古来の灯芯草復活へ その2

2007-12-11 21:01:37 | 和ろうそく芯ものがたり
今回は、灯芯草の研究報告(北九州市立大学・森田洋農学博士による報告書)から抜粋します。
上の画像は灯芯草の断面図を電子顕微鏡で撮した写真です。
形は全体的に丸くてふんわりしているのがわかると思います。

畳表の主力品種コヒゲ(八代産)の写真が↓です。



ごらんの通り、灯芯草の方が表皮が薄く、コヒゲの方は表皮が厚い構造をしています。
このことから、コヒゲは非常に硬く、灯芯草は「スポンジ」のように柔らかく弾力性があるということ、また海面組織はコヒゲに比べると旧放出性に優れた材料であることがわかります。

ちなみに、中国産イグサの写真が↓です。



ごらんの通り、イビツな形をしています。
表皮自体は灯芯草同様に薄く、
膜組織や管束もかなり薄いんですが、
ところどころ組織が欠落しており、海面組織もバラバラ。
巷で売られているほとんどの安い畳は中国産の畳表ですが、
価格的に安い中国産イグサが
いかに脆く壊れやすい素材なのか明らかだと思います。

上記の写真から、
構造的に灯芯草が非常に優れているのかがわかりました。
しかし他の部分でも、もっと優れたところがあったのです。

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