ラッキーなことに、これが手に入りました。
ロシア国内のみで発売となっていたGorky Park(ゴーリキ・パーク)の3rd“Stare(ステア)”です。
Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)先生関連の旧譜ということで、ずっと探していた1枚なんです。
彼らは、旧ソビエト連邦下'87年にバンドを結成し、ワールドワイドな活動を目指すため渡米。
経緯は不明ですが、Frank ZappaやBon Joviのメンバー達と懇意となり、そのツテでレコードディールを獲得しUSで“Gorky Park('89)”“Moscow Calling('93)”の2枚の作品をリリースしてます。
当時は、LAメタルブームの最中で、彼らもメロハーなスタイルを売り物としたメタルバンドとして活動してたようです。
その頃のフロントマンはNikolay Noskov(ニコライ・ノスコフ)という方で専任ヴォーカルでしたが、2ndリリース前に脱退し4人組となってたようです。
そしてその2ndを最後にロシアへ戻り'96年にリリースとなったのがこの3rd作ということになります。
実は、このCDは'00年の再発モノらしいのですが、メンバーさんやプロデューサー等のクレジットがないんです。
あまつさえ、インナースリーヴは全く関係のない商業ビルか店舗みたいなモノの広告でドカンと埋められてるんです・・恐るべしロシア。
しかも、その他のクレジットらしき表示も全てロシア語だし、読めんて・・曲名のみ判別出来ました。
ネットで調べても、Curtis Zimmermanというライターさんらしき人が書いたバイオしか見当たらず、仕様が無いので若干の不安を覚えつつソイツを信用してみました。
それと、困った時のYoutube!・・結構載ってますね・・これらの画像で、ある程度は判別出来ました。
まず、この時点でのフロントマンはジャケット中央のAlexander“Big Sasha”Minkov(アレクサンダー・ビッグサーシャ・ミンコフ:vo,b)で、ちょっとハスキーでダミ声ぽいですがいいシンガーですね。
そして、サウンドの要でおそらくリーダーと思われる方が、そのすぐ右の短髪の白髪男Alexei Belov(アレクセイ・ベロフ:g,cho)で、アメリカ時代からアームユニット搭載のバラライカ型ギターでテクニカルなプレイをこなしております。
【from PV“Moscow Calling”】
・・それなりに上手いとは思いますが、絵がなんともネ・・。
そしてこの辺からちょっと怪しいのですが・・その反対の中央左隣がおそらくAlexander Lvov(アレクサンダー・ルボフ:d,cho)で、更に左端が多分Jan Janenkov(ヤン・ヤネンコフ:g)と思われます。
あと右端のグラサンはキーボードの方なのですが、最新情報ではNikolai Kuzminih(ニコライ・クズミニフ?)とのことで、もしかしたら、作曲者名のクレジットにあるN.Shneider またはA.Johannesのどちらかなのかもしれません・・分らん。(汗)
そんな、彼らのこの作品・・結論から言うと、実にすばらしい出来です!
既にメタルではありません・・はっきり言ってプログレです。
もっと早く聴いておきたかったですね、ホント。
1.Stare
得意らしいハードエッジのレゲエタッチが、実にメタリックでカッチョええですネ。
シングルカット向きのポップないい曲です。
2.California Promise
マイナー調でオケが入り重厚でいい感じ・・さすが切り口が違いますな。
Mamas&Papasの“California Dreamin'”をもっとしっとりさせたようなアコースティックな佳曲です・・素敵!
3.Five Wheel Drive
5拍子でしかもタテ乗りのハードブギー・・めっちゃ強力です!気に入った!!
5/4を10/8と解釈してガンガンやれば乗れるやんか・・と、まさに目から鱗とはこのことか。
パンキッシュなサウンドですが、まるでSnakepitがプログレ演ってみました・・みたいなイメージでしょうか・・ん、次点!
4.Ego
トレモロがギョンギョン効いたギターで、ちょっとトランスぽいアシッドな曲ですネ。
最後期のExtremeみたいな雰囲気かな・・中間部のハードな絡み方が、さすがLAメタルで慣らした連中って感じですな。
5.Stop The World I Want To Get Off
モジュレート・ヴォイス中心で展開される壮大なスロー・バラード。
女性コーラスやオケなども入って重厚なアレンジですが、もう少し工夫が欲しかったような気もします。
6.Taiga
唯一、異色のオケのみによる小品シンフォニー・・実にロシアンでクラシカルですね。
ギターのベロフの作品ですが、多分アレンジも手掛けてるんでしょう・・もしかしたら、元々はクラシック畑の方なのかもね。
・・眼前にツンドラの荒涼としたイメージが広がります。
7.Don't Make Me Stay
この曲が、唯一ホールズワース先生が客演している、くだんの曲です。
前曲#6がまるでプロローグのよう・・ハーモニクス&パーカッシヴなギターアルペジオがオケと絡みながら始まります。
これは完璧にプログレ・サウンドですネ・・鳥肌ものです、カッチョ良すぎ!
バッキングのハードな音色のギターリフとストリングスもバッチリ気持ちよくハモってますね・・リズムの散らし具合も完璧。
・・すると、唐突に聞こえてきました、あのウネウネソロ!(笑)・・ホールズワース先生登場です。
6/8をバックに1コーラス演ったあと、イントロ&サビメロをバックに引き続きラストまで延々とソロが続きます。
いつに無く叙情的で、かつフラッシーなメロディーが炸裂・・ボリショイ効果?でしょうか、素晴らしすぎます。
・・これは良いモノを聴かせてもらいました・・当然一押しですネ。
8.Live For
一転して、ハードなアレンジのワルツ・バラード・・アメリカ中西部風の乾いた感じがして、こんなのも私は結構好きですね。
シングルコイル系のギターソロもアーシーにハマってますネ。
・・こいつらほんまにロシア人か?ってくらいヤンキーな音です。
9.Scared
ラテン風パーカッションやフレベ風のベースラインが効いたマイナー調のファンクナンバー。
キーボード&ギターの重厚なリフが、またプログレチックでいいですね。
マイルスっぽいペットの短いソロ(SE?)もトランスぽくて素敵です。
10.Animal Shelter
Guns'n Roses meets PinkFloyd・・みたいなイメージでしょうか・・音を想像してみてください!凄くない?
オケも入ったスローでヘヴィーな曲・・ちょっと“Money”も連想させるようなSEが入ったりして凝ったアレンジです。
11.Ocean
最後はバラードでメロディアスにクロージング・・ちょっと韓流はいってますね。(笑)
途中の盛り上げ方などは、さすがボリショイの国って感じでしょうか・・美しい曲です。
ホールズワース先生との接点に関しても不明ですが、丁度Johansson Bros.らと“Heavy Machinery”をネット経由で創ってた頃でもあり、LA時代のエージェントなどを通じてコンタクトを持ち、同じような方法で創ってたのかもしれませんね。
当時、先生は意外とヒマだったみたいで、参加自体もオフィシャルに認めておられますから、それなりの関係?を経てしっかり創り込んでるんでしょうネ。
この後ミレニアムの頃、ベース&ヴォーカルのビッグ・サーシャが抜け、後任のベースを加え活動していたようです。
現在の消息は掴めてませんが、おそらく本国で頑張ってるんでしょうネ。
いつか機会をつくって、彼らの1stや2ndもまた聴いてみようと思ってます。
それにしても、ロシアのミュージシャンってまだまだ凄いのがいっぱい居そうですね。
・・恐るべしボリショイ!
なお、#1と#11のPVを発見しましたので上記曲名にリンクさせてます。
ぜひご覧下さい!(笑)
ロシア国内のみで発売となっていたGorky Park(ゴーリキ・パーク)の3rd“Stare(ステア)”です。
Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)先生関連の旧譜ということで、ずっと探していた1枚なんです。
彼らは、旧ソビエト連邦下'87年にバンドを結成し、ワールドワイドな活動を目指すため渡米。
経緯は不明ですが、Frank ZappaやBon Joviのメンバー達と懇意となり、そのツテでレコードディールを獲得しUSで“Gorky Park('89)”“Moscow Calling('93)”の2枚の作品をリリースしてます。
当時は、LAメタルブームの最中で、彼らもメロハーなスタイルを売り物としたメタルバンドとして活動してたようです。
その頃のフロントマンはNikolay Noskov(ニコライ・ノスコフ)という方で専任ヴォーカルでしたが、2ndリリース前に脱退し4人組となってたようです。
そしてその2ndを最後にロシアへ戻り'96年にリリースとなったのがこの3rd作ということになります。
実は、このCDは'00年の再発モノらしいのですが、メンバーさんやプロデューサー等のクレジットがないんです。
あまつさえ、インナースリーヴは全く関係のない商業ビルか店舗みたいなモノの広告でドカンと埋められてるんです・・恐るべしロシア。
しかも、その他のクレジットらしき表示も全てロシア語だし、読めんて・・曲名のみ判別出来ました。
ネットで調べても、Curtis Zimmermanというライターさんらしき人が書いたバイオしか見当たらず、仕様が無いので若干の不安を覚えつつソイツを信用してみました。
それと、困った時のYoutube!・・結構載ってますね・・これらの画像で、ある程度は判別出来ました。
まず、この時点でのフロントマンはジャケット中央のAlexander“Big Sasha”Minkov(アレクサンダー・ビッグサーシャ・ミンコフ:vo,b)で、ちょっとハスキーでダミ声ぽいですがいいシンガーですね。
そして、サウンドの要でおそらくリーダーと思われる方が、そのすぐ右の短髪の白髪男Alexei Belov(アレクセイ・ベロフ:g,cho)で、アメリカ時代からアームユニット搭載のバラライカ型ギターでテクニカルなプレイをこなしております。
【from PV“Moscow Calling”】
・・それなりに上手いとは思いますが、絵がなんともネ・・。
そしてこの辺からちょっと怪しいのですが・・その反対の中央左隣がおそらくAlexander Lvov(アレクサンダー・ルボフ:d,cho)で、更に左端が多分Jan Janenkov(ヤン・ヤネンコフ:g)と思われます。
あと右端のグラサンはキーボードの方なのですが、最新情報ではNikolai Kuzminih(ニコライ・クズミニフ?)とのことで、もしかしたら、作曲者名のクレジットにあるN.Shneider またはA.Johannesのどちらかなのかもしれません・・分らん。(汗)
そんな、彼らのこの作品・・結論から言うと、実にすばらしい出来です!
既にメタルではありません・・はっきり言ってプログレです。
もっと早く聴いておきたかったですね、ホント。
1.Stare
得意らしいハードエッジのレゲエタッチが、実にメタリックでカッチョええですネ。
シングルカット向きのポップないい曲です。
2.California Promise
マイナー調でオケが入り重厚でいい感じ・・さすが切り口が違いますな。
Mamas&Papasの“California Dreamin'”をもっとしっとりさせたようなアコースティックな佳曲です・・素敵!
3.Five Wheel Drive
5拍子でしかもタテ乗りのハードブギー・・めっちゃ強力です!気に入った!!
5/4を10/8と解釈してガンガンやれば乗れるやんか・・と、まさに目から鱗とはこのことか。
パンキッシュなサウンドですが、まるでSnakepitがプログレ演ってみました・・みたいなイメージでしょうか・・ん、次点!
4.Ego
トレモロがギョンギョン効いたギターで、ちょっとトランスぽいアシッドな曲ですネ。
最後期のExtremeみたいな雰囲気かな・・中間部のハードな絡み方が、さすがLAメタルで慣らした連中って感じですな。
5.Stop The World I Want To Get Off
モジュレート・ヴォイス中心で展開される壮大なスロー・バラード。
女性コーラスやオケなども入って重厚なアレンジですが、もう少し工夫が欲しかったような気もします。
6.Taiga
唯一、異色のオケのみによる小品シンフォニー・・実にロシアンでクラシカルですね。
ギターのベロフの作品ですが、多分アレンジも手掛けてるんでしょう・・もしかしたら、元々はクラシック畑の方なのかもね。
・・眼前にツンドラの荒涼としたイメージが広がります。
7.Don't Make Me Stay
この曲が、唯一ホールズワース先生が客演している、くだんの曲です。
前曲#6がまるでプロローグのよう・・ハーモニクス&パーカッシヴなギターアルペジオがオケと絡みながら始まります。
これは完璧にプログレ・サウンドですネ・・鳥肌ものです、カッチョ良すぎ!
バッキングのハードな音色のギターリフとストリングスもバッチリ気持ちよくハモってますね・・リズムの散らし具合も完璧。
・・すると、唐突に聞こえてきました、あのウネウネソロ!(笑)・・ホールズワース先生登場です。
6/8をバックに1コーラス演ったあと、イントロ&サビメロをバックに引き続きラストまで延々とソロが続きます。
いつに無く叙情的で、かつフラッシーなメロディーが炸裂・・ボリショイ効果?でしょうか、素晴らしすぎます。
・・これは良いモノを聴かせてもらいました・・当然一押しですネ。
8.Live For
一転して、ハードなアレンジのワルツ・バラード・・アメリカ中西部風の乾いた感じがして、こんなのも私は結構好きですね。
シングルコイル系のギターソロもアーシーにハマってますネ。
・・こいつらほんまにロシア人か?ってくらいヤンキーな音です。
9.Scared
ラテン風パーカッションやフレベ風のベースラインが効いたマイナー調のファンクナンバー。
キーボード&ギターの重厚なリフが、またプログレチックでいいですね。
マイルスっぽいペットの短いソロ(SE?)もトランスぽくて素敵です。
10.Animal Shelter
Guns'n Roses meets PinkFloyd・・みたいなイメージでしょうか・・音を想像してみてください!凄くない?
オケも入ったスローでヘヴィーな曲・・ちょっと“Money”も連想させるようなSEが入ったりして凝ったアレンジです。
11.Ocean
最後はバラードでメロディアスにクロージング・・ちょっと韓流はいってますね。(笑)
途中の盛り上げ方などは、さすがボリショイの国って感じでしょうか・・美しい曲です。
ホールズワース先生との接点に関しても不明ですが、丁度Johansson Bros.らと“Heavy Machinery”をネット経由で創ってた頃でもあり、LA時代のエージェントなどを通じてコンタクトを持ち、同じような方法で創ってたのかもしれませんね。
当時、先生は意外とヒマだったみたいで、参加自体もオフィシャルに認めておられますから、それなりの関係?を経てしっかり創り込んでるんでしょうネ。
この後ミレニアムの頃、ベース&ヴォーカルのビッグ・サーシャが抜け、後任のベースを加え活動していたようです。
現在の消息は掴めてませんが、おそらく本国で頑張ってるんでしょうネ。
いつか機会をつくって、彼らの1stや2ndもまた聴いてみようと思ってます。
それにしても、ロシアのミュージシャンってまだまだ凄いのがいっぱい居そうですね。
・・恐るべしボリショイ!
なお、#1と#11のPVを発見しましたので上記曲名にリンクさせてます。
ぜひご覧下さい!(笑)
・・ぜひどうぞ。
その1stアルバムではなんとThe Whoのカバーをしています。
大胆すぎるアレンジに原曲の面影は全くないのですが、
プログレ志向の片鱗を感じさせるロシア語のコーラスが
素晴らしくておすすめです。
http://www.youtube.com/watch?v=7PYJnaZ9UMg
ご来訪ならびにコメントありがとうございます。
ソ連・・一昔なんですね。
彼らの1stも一応持ってます。
“My Generation”はまったく別の曲に昇華してるのが凄いというか・・微妙なアレンジかもです。
今後もどうぞよろしくお願いします。