Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

写真展「尾瀬幻彩」にて・・・

2006-09-22 20:26:28 | Weblog
先日ご紹介いたしました菅田隆雄さんの写真展「尾瀬幻彩」のお話をしてみようと思います。


いつものことなんですけれど、『新規投稿』のページを開けるときに
書くことがしっかりとした言葉になっていることは、ほとんど無いように思います。

そのときに感じたもの・ことや、お聞きしたお話を、何かの折にふと思い起こしたり
書き出すまでに、何かを思い出したり、考えたりすることもありますが

タイトルにしても、書き出しにしても、いざというときに
思うままに、何かが浮かび上がるのにまかせつつ
そのつど、コトバを選び、行く先を手探りで確かめながら
最後にたどり着くであろう目的地を、はっきりと想定することは、
あまりできていないような気がします。

そんな、ふわふわとした、どこかを漂うような
何とも心もとない船出に、ご一緒していただけたら、とてもありがたく、心強く思えます…

その経緯から、順にお話しするのが、どうも私らしいように思いますので…

9月に入ってから、沿線にあるフェリス女子大学のオープンカレッジに
かねてから、興味のあった「和歌の魅力を探る」という講義を3回にわたって
聴きに行きました。(またそのうち、このお話もしたいのですけれど…)

その帰りに、すぐ近くにある相鉄ギャラリーに立ち寄って
この「尾瀬幻彩」の写真展に出会いました。

そのギャラリーには、何度か足を運んだこともあり
そういえば、電車の中の広告で、この写真展のことは、見ていたような記憶もありましたが
こんな機会でもなければ、わざわざ見に来るほどのこともなかったと思います。

最初の日、ギャラリーには、人も少なくて、ほんとうにしずかで
尾瀬の見せてくれる様々な四季の表情や
空や雲や夕陽や緑の木々やいろいろな自然そのままの風景を
ゆったりと思いのままに、感じることができました。

言葉で、私があえて申し上げることの要らない世界が
そこには、しっかりと存在感をもって広がっていました。

入ってすぐ右側にあった菅田さんの言葉が、小さな額に入って飾られているのに
ふと、目が留まり、その中の

「…その光を追って撮影した一枚の写真が、私を変える作品になった。」

という言葉が、どうにも、気にかかって仕方がありませんでした。

そこで、思い切って帰りがけに、ギャラリーにいらっしゃる女性の方に声をおかけして

「もしも、写真をお撮りになった菅田さんがいらっしゃることがあったら
この『一枚の写真』がどれか、伺っていただくことはできますか?」とお願いいたしました。

そして、翌週も講義が終わって、kirikouが学校から帰るまでには、まだ間があったので
きれいに整備された植え込みを抜けて、4階までエレベーターに乗って
その尾瀬の写真に、また会いに行きました。

先日の女性とはちがう方が、いらっしゃって
後日、会場にいらした菅田さんに、私の質問をしてくださったことなど、少し言葉を交わしたあと
菅田さんがお持ちになったという「尾瀬の四季」を取り上げた映像を
TVで見せていただいていました。

そうこうするうちに、質問のお願いをした方もいらして、さらに…

なんと、がっちりした体格をした菅田さんご本人が、いらっしゃいました!!

ドキドキしながらも、思い切ってご挨拶をして
「お写真のことなど、お話を伺ってもいいでしょうか?」とお願いいたしました。


はじめは、ちょっと恐る恐るという感じでしたが

きっかけになった「一枚の写真」のことや

思えば「私も20年くらい前に、一度尾瀬を歩いたことがありました。」ということや

四季折々の風景と、どんなふうに出会い、向き合っていらして、どうやって

「こんなに美しい、一瞬の輝きや雲の動きや空の表情を切り取ることができるのでしょう?」などと

伺い出したら、もうきりが無いくらいに
いろいろなことが、後から後から湧き上がってきて、ご質問してしまいました。

時間にしたらどのくらい経っていたのかも、覚えがありませんが

菅田さんも、ほんとうにやさしい表情で、ご自分のお撮りになった写真を見つめながら
とても、誠実な言葉で、私にお話してくださいました。

菅田さんのお話くださった言葉を、正確にここに再現することはできそうにもありませんが
私自身は、お話を伺いながら、鳥肌が立つような感覚に何度か襲われました。


「撮影には、長い期間行くというよりは、3~4日ぐらいの短期間のなかで
その都度、新鮮な眼をもって、尾瀬の自然や景色と向きあうことで
その一瞬の風景に出会い、その美しさに気づくことができる。」のだそうです。

尾瀬にず~っと、住んでいるからといって
このような写真に映し出された風景に出会えるとは限らない…
というのは「なるほど!何とも奥の深いお話」に思いました。

気象学的にも、ほんとうに珍しいらしい「白い虹」の写真や

ずっと、見続けてきたのに、雷にうたれて
今はもう折れて無くなってしまった「思い出の白樺」の写真のことなど

菅田さんが「尾瀬がほんとうに好きで、写真を撮っている。」

とおっしゃるのが良くわかりました。

そんな、子どもを見守るようなまなざしの中で

生き生きとした尾瀬の様々な表情が切り取られているからこそ

見ている私にも、こころが震えるような感動が呼び起こされるのかもしれませんね…


さらに、私の目には、止まっているはずの写真の風景の中の

湧き上がる雲や風の流れや朝焼けの色の刻々と移り変るさまが

どうしても、動いている映像のように見えてしまいました。

そんなことを、菅田さんとお話しする機会に恵まれて
ほんとうに幸せなひと時を、過ごさせていただきました。


帰りがけに、もう一度、菅田さんを「変える作品」になったという

『輝く白樺』を、ゆっくりと感じてから「尾瀬幻彩」の写真展を後にしました。


私にとっては、また何度でも訪れてみたいと思うほどの

衝撃的な何かを感じるような、菅田さんと菅田さんの尾瀬の写真との出会いだったように
思えます…


(実は、先日もう一度伺って、またお話をさせていただきました。
機会がありましたら、その続きも、いつかお話いたしましょうね…)


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6 コメント

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Unknown (RAM)
2006-09-23 00:46:39
>尾瀬にず~っと、住んでいるからといって

このような写真に映し出された風景に出会えるとは限らない…

なるほど~ですね。

それにしても、文化に触れる努力をされている風待人さんはスゴイ!と思います。

こんばんは~デス!! (風待人)
2006-09-23 02:10:13
RAM さま



お久しゅうございます~



文化とか、努力というつもりではまったく無くて~



たぶん、たまりにたまったストレスの解消のために

ひたすらリラックス効果が得られているような・・・気がします。



それに、茂木先生のお話にもあったような気がしますが



人は、これまでに無かった部分を補うように・・・

どこか、バランスをとる方向に動くことがあるような・・・



そんな感じでしょうか?



普段の生活で、できていないことがやたらにたくさんあるもので



実は、トホホ~って、落ち込むことも結構多いんです~
Unknown (セルフメンテナンス~曙光~)
2006-09-23 03:55:26
突然のTB、失礼いたしました。



実は、検索エンジンから、関連するブログを探して、貴サイト様にたどり着きました。



「日本お笑い学会」については、某誌での記事で知り及んだものです。



少しでも、よりよい毎日を過ごせるよう、充実した記事を更新していきたいと思いますので、今後とも、よろしくお願いします。
そうでしたか・・・?! (風待人)
2006-09-23 08:44:27
セルフメンテナンス~曙光~ さま



私が「日本お笑い学会」という、名前から想像するところ・・・



とはちがう、とてもマジメな趣旨の会のようでしたね!



ある意味で、私には、とっても必要というか

みんなに通用する「お笑いのセンス」または

「その人特有のユニークなお笑い路線」か・・・



なんて、そのあたりをアレコレ思う今日この頃デス。



実は『セルフメンテナンス』というのは



私にとっては、目下の重要なキーワードです!!



こちらこそ、どうぞよろしくお願いします!!

行ってまいりました (hama-wind)
2006-09-23 23:17:14
“尾瀬幻彩”行ってまいりました。素敵でした~!

前にも言ったかもしれませんが、僕の写真の原点はたぶん高校生の時に山で撮った写真だと思いますので、そういう意味でも尾瀬の写真は魅力的なものでした。

どれもすばらしいものでしたが、特に白い虹はすごくって…ぜひ実物をこの目で見たいと思いました!

TBさせていただきました~!
“尾瀬幻彩 ”に、いらっしゃたんですか!! (風待人)
2006-09-24 06:09:09
hama-wind さん



“尾瀬幻彩 ”を感じてくださる方が、ひとりでもたくさんいてくださったら

きっと、素敵だろうなぁと想っておりましたので・・・



私も、とっても、うれしいです!!



「自分にとって大切なもの・こととの出会いになった原点」を、

たしかめることができるって

また、あらたな「何かの第一歩」になるような・・・



私にとっては、そんな気がしています。



また素敵な、お写真をたくさん見せてくださいね!!



(実は昨日、ついでがあって、赤レンガ倉庫までいってみました!!



富弘さんの絵は、混んでいて見ませんでしたが

ヨコハマの風と秋の空を、感じることができました!



いつもこのあたりの風景を、hama-windさんが

見つめていらっしゃるんだなぁ・・・と思っていました!)

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相鉄ギャラリー (ヨコハマの風と光)
相鉄線緑園都市駅徒歩3分です風待人さんに教えていただいた、菅田隆雄さんの“尾瀬幻彩”を見てきました。素敵でしたよ~! “白い虹”は実物をぜひ…見てみたいです。