Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

「在籍校での支援を考える」・・・

2008-04-24 08:34:29 | 特別支援教育&教育関連
曇り空の朝、西から低気圧が近づいてきているとのこと。

空気がしっとりと湿度を帯びて…
横浜でも、午前中から雨が降り出しそうな気配ですね。


朝のバタバタの末、階段の中腹で班登校に合流したkirikouを見送ってから
朝ドラを観て、まずはブログに向かいます。


IDOBATAという集まりで初めてご一緒した後
偶然ありんこの役員で再会して、いろいろな機会にご一緒して
「はじめのい~っぽ!」を開く際にも、ずっと一緒に見守ってくれていたこみちさんと
昨日の夜、いろいろと「在籍校での支援について」お電話でお話をしました。

(先ほど、メールで「ブログに書いて良いですか~?」って、確認しました。)

ちょうど、先日の通級の先生との面談でも

『これから在籍校でkirikouの「課題と具体的な支援方法」を、
一つ一つ確認しながら整理していくなかで
実際の支援や指導を進めていきましょう。』

という方針についてお話合いをしました。


kirikouの場合は、これまで通級指導教室に在籍している間は

通級の先生と担任の先生の見取りによる(アセスメントに基づく)『個別教育計画』が

「保護者の願い」を含む「ニーズの把握」「状態の把握」「教師の願い」「教育的ニーズ」や

「指導目標」「領域別短期目標」「指導方法・内容」「指導経過・評価」

および『支援の手だて』の各項目について、詳しく作成されていました。


おそらく横浜市の場合は、通級指導教室につながることのできた児童の場合は
カナリのレベルまでの支援を受けることが可能になると思われます。

(いろいろな方からの私の聞き取りから想像するに)

一方、現在特別支援級(個別級)や普通級のみに在籍していて
特別支援教育の必要が示唆される児童に対しては、

各小学校内の特別支援教育体制
(校内支援体制の整備や教師の専門的対応も含めて)の進み具合によって
その対応には、カナリの幅があると思われます。

もちろん、いくつかの『モデル校』での積極的な取り組みもなされていると思いますが
横浜市には、小学校が347校、中学校 145校、
特別支援学校を含めると 513校(H19年度の資料より)もありますので…
(マダマダ、ナカナカのようです。)

(特別支援学校での取り組みについては、専門的な対応が期待されていますが
残念ながら、私はまだ良く知りません。)

結局、通級に在籍している場合は

通級の先生による「在籍学校訪問」や「在籍学級担任者会」や学校への巡回支援などがありますが

それ以外の場合、療育機関などへの支援要請をお願いするか

学校長を通じて教育委員会からの巡回指導をお願いするなどの
限られたルートしかないようです。

そうなると、双子の母さんのような『保護者の熱心な働きかけ』や

『特別支援教育に熱心な校長先生』がいらっしゃるところで

『子どもへの確かなまなざしと指導スキルを持っている教師』の方々の対応によって

まずは「個別的なケース」での対応を進めている段階ではないでしょうか~?

横浜市では『横浜市障害児教育プラン

~ 障害のある子ども一人ひとりのニーズに応じた多様な学びの場による教育の充実をめざして~』 が、策定されておりますが


実際的な運用面は、まさに現在進行中…なんだと思います。

神奈川県教育委員会からは、

「始めましょう!個別の支援計画」というリーフレットや

「支援シートⅠ」(子どもにかかわる教職員が本人・保護者と共に、
ライフステージに沿った継続的な支援を目的に作成します)

「支援シートⅡ」(機関連携による支援が必要でケース会議が開かれるような場合に作成します)

HPからダウンロードできます。

神奈川県の「教育相談コーディネーター」についてのリーフレット、
「個別の支援計画」についてのガイドブック及びリーフレットがご覧いただけます。とのこと。


また横須賀の公郷小学校の高杉江里子先生の
「特別支援教育へのはじめのいっぽー普通の小学校のささやかなとりくみー」


横須賀市の教育委員会の『本人・保護者と共に作る支援シートⅠ』の取り扱い等についての資料などご紹介しておきます。

(と、ここまで書き終えてから読み直してみると…
教科学習の指導や支援について、触れていなかったことに気づきました。

ウチの子の場合、「書くことへの苦手感や困難」を持っていますが
(よって、漢字は読むことはまぁまぁできますが、書字の学習は非常にキビシイです…)

とりあえず基礎的な学力の落ち込みは、最低限のところにとどまっているので
今年度の在籍校での支援としては、
T・Tのお願いやキッズルームでの取り出し授業も予定されていません。

横浜の例を見ても…おそらく

個々の子どものニーズに応じた教科指導まで、実際的なノウハウが行き渡っていないことと
個々の先生方の力量と取り組みに対する意欲によるところが大きいのが、現状かもしれません。

まさに、今後の「特別支援教育」の進展に、大いに期待する点でしょうか!!

参考までに…文部省HPより『特別支援教育に関すること』
「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」)

さて…

私も、連休後半には「特別支援教育士養成セミナーの指導実習」を受講する予定です。

連休明けには、kirikouの担任の先生と個人面談も予定されております。

kirikouの持っている課題について

①「集団行動」のルールやその中でのペースについて(社会で求められる行動を意識する)

①「状況理解」通級指導で得た様々なスキルを入れた引き出しから、それを取り出して
如何に実際の生活場面で、そのスキルを実践したり応用していけるか

③「対人関係」人とのかかわりに注目して

如何に、お友だちや先生や親とのコミュニケーションをスムーズにとっていくのか

また、いろいろな経験を通して
最終的に『本人の持っている良いところを見つけて、如何に伸ばしていくのか』ということを

なるべく簡潔に整理して具体的にお伝えして
5年生の一年間を、先生方と保護者との両方の視点から、お話し合いを重ねていきながら

実際の対応や指導につなげていきたいと考えております。


このところ、「はじめのい~っぽ!」のご紹介を兼ねて

以前の通級仲間のお母さんやありんこの役員の方などに、
お電話をしてお話をさせていただいております。

お子さんもお母さんも、みんなそれぞれの場所で
ほんとうに一生けんめいがんばっていらっしゃるのを伺って

私も…いま、kirikouや自分の置かれた環境の中で

最大限の情報網を駆使しつつ、できることを探しながら

小さなことから一歩ずつ、一つずつ積み重ねて行こう!!と想っております!


皆様のお話を伺うと、ほんとうに元気と勇気がモリモリと湧いてくるんですよ~!

これからも、よろしかったらご一緒に、いろんなことを考えたり感じたりしていけたら

ほんとうにありがたくって、シアワセです!!

どうぞ、よろしくお願いいたしますね~~!!


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4 コメント

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通級指導教室に在籍していること (こみち)
2008-04-24 12:37:42
 風待人さま

 焦りは禁物!とわかっているつもりでしたが、この一年がチャンスとばかりに私の思いと、お願いを学校へ伝えました。

うれしい答は返ってきませんでしたが、まあ担任を飛び越えてジャンプしてしまった感もあるので、スタートラインにもどり新たな気持ちで発信!!していこうかと思っています。

風待人さまが、よく通級をもっと利用してみては?とおっしゃった意味が、身にしみています。

そういえば、先日在籍の担任が、通級に行く準備があること、言っていました。うちの場合は通級指導の糸が、からまった状態なので。

まず、糸をほぐすことからはじめようと思っています。在籍の先生と通級の先生と私とのトライアングルをまず確立!?させることなのかも・・と思っています。

ヒントをくださった風待人さまに、感謝です。

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特別支援 (双子の母)
2008-04-24 18:42:06
こんばんは。一足先に中学へ進みました双子の母です。

小学校自体は「熱心な校長先生」のおかげで、随分支援自体は進化下とは思います。最終学年ではその恩恵にもあずかれました。

ただ、小学校の支援自体はご存知の通り、苦節5年で立ち上げましたので、通級のお話を聞くたびに「手厚くてうらやましいなあ」ともかんじておりました。

さて、危惧された中学生活ですが・・。
小学校はよいが中学は未開に大地・・・。と言われています。
確かに「教科学習習得」の点では「厳しい」です。
が、それ以外の点では進学先は小学校よりも意識はずっと進んでいます。

今回は「特別支援教育」とはなにも銘打っていません。
が、入学前からの相談を重ねてきたこともありますが、「見守り」「SOSキャッチ」「保護者と相談」等の中身が素晴らしい。
当たり前に出来る範囲かもしれませんが、「丁寧」「冷静」「早めの対処」ときています。すでに5回ほど担任とはやり取り(うち面談2回)しています。

全体のお子さんにもそうした配慮がされていますので、学校全体にゆとりがある感じです。

いつも「勝負勝負」で頑張ってきた母としては安心です。
「子供の学習状況はきびしいが、それを越える精神的ゆとり、安心・・・」
ちょっとわくわくうれしくなる中学生活です。
頑張った甲斐がありました。

すごいなと思ったのは、緊急度の高い子供をきちんと見分けていて、「ちょっと楽したい兄」には「あなたは違うでしょ」ときちんと対応。入学後2週間で先生「見抜いています」。

どんな状況でも、誠意を尽くせばきっと道はあるのかなと思っています。

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特別支援・うちの場合 (こみち)
2008-04-25 00:23:49
 双子の母さま                                     
子どもの在籍している学校では、特別支援が孵化すらしていない現実です。確かに親鳥は卵をたくさんあたためているのだけれど・・!

うちの場合は3年生から通級指導を、うけていますが、いまさらながら、ボタンのかけちがいをしたまま時が流れた思いがあります。

異質なものを排除した環境(通級指導)での課題クリアは100%のものではなかったのかもしれないし。(通級1年目は、とっても模範的)。                                                                在籍校の担任(通級2年目の)のコメント(通級への)に、「計算を面倒がって、やらない。あたりまえのように、登校してほしい。」ということにたいしての、問題提起、方向性、みえていなかったような気がしています。

 いまさらながら、子どもの本当に必要としているスキルを習得させたいと、タイムリミットを意識しながら強く思います。 6年になって、経過観察になってしまいましたが籍はありますので・・・。

それにしても、熱心であることが根本ですね。在籍の話になりますが、子どもが1年半の不登校の時を経て。

再登校をぽつぽつはじめたので、心理的な部分でのサポート(コーディネーターの先生にも)をお願いしたくて担任経由校長へ話しました。

結果、コーディネーターの先生は個別支援の先生で返事(担任からの)をくれた日は出張なさっていて不在ということでしたが

その後連絡はないですし、個別のほうでいっぱい!
いっぱい!ということなんだと思います。遅刻、早退でぼちぼち学校復帰といった状況ですが、以前の受け持ちの先生にお会いしても、お声をかけていただけなかった。

肩身の狭い思いというか、レールから脱輪してしまったような気がして悲しかったんです!

教育の本来のありかた・・・って、枠ぐむことではないと思うのですが。普通であっても、そうでなくても、ていねいで熱意のあるほうが良いにきまってますよね?






 
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それぞれにそれぞれの良さがあると思いたいですね~! (風待人)
2008-04-25 07:33:30
こみちさま と 双子の母さま

お二人のコメントを読みながら、
いつも3人でお目にかかってお話しているような・・・
そんな、うれしい錯覚を感じている私です。

通級指導にしても在籍校にしても

その中にいるだけだと…その良さがなかなか見えてこないのかもしれませんね。

(ついついできていないことには気がつくんですけれど・・・)

こみちさまも、これからの一歩ずつが「はじめのいっぽ」だと思いますし

双子の母さまの「中学での対応」も
これまでの「小学校への働きかけ」の上に積み上げられたものでしょうし。

これからも「いろんな課題や問題が、目の前に出てきたり起きたり…」
すると思いますが
その都度できれば精一杯、全力で・・・かつ周りを見る余裕を忘れずに・・・

やっていけたら良いなぁと私も思っています。

その意味でも「一人ではなくって、みんながそれぞれ
同じようにトライしている。」ということを知ることは
ほんとうに、こころ強い限りです。

そして皆さんそれぞれの思いやSOSを発信できる場所が
もっとふえて、多くの方々に届くことを願ってやみません。
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