小池真理子の小説はハッピーエンドが少ない。
と思う。
この小説は珍しくハッピーエンドです。
たぶん。
結末の先に悲劇が待っているということもない。
有名映画監督の妻、泉。
夫の暴力に耐えかねて逃げ出す。
着いた先は岐阜大崖というさびれた街。
喫茶店で見た貼紙にすがるような気持ちで
ある画家の女性の住み込み家政婦として働き始める。
ちょっと展開が早いかな?って感じがした。
特に泉が、過去に取材を申し込んできた塚本と再会するのが早い。
まだ泉が大崖の地に落ち着いてもいない頃。
もっと時間がかかってもいいかな。
あと、夫の追捕の手が実際に迫っていたら
もっとハラハラしたんだけど。
泉が一度東京に戻って夫と対峙するとか。
泉と塚本の別れもあっさりしていた感じ。
塚本が何を考えていたのか、あまり伝わらなかった。