ドラマのなかのニューヨークで英会話ーO・ヘンリーのニューヨークから100年後の世界

ニューヨークが舞台となった海外ドラマ「ホワイトカラー」(White Collar)の台詞の意味を調べながら英語を学びます

Go to ground till things cool off.(ホワイトカラーS1_EP5「父の遺志」)その14

2017-06-10 | ホワイトカラー_S1_EP5
『ホワイトカラー』(White Collar)シーズン1エピソード5「父の遺志」から、美術館につつかれたニールとピーターが、あらためてジュリアナから事情をきくシーンを取り上げます。(英文に付した和訳は試訳拙訳です。英語スクリプトは英語学習のために、ドラマから引用しております)

最近、絵本関連の更新が滞っているので、まとめて紹介したいと思っているのですが、なかなか作業が進んでいません。

エピソード5もだいたい折り返し地点まで来ました。今回登場するガンズヴォート・パーク・ホテルは、ハドソン川沿いにあるとてもきれいなホテルです。周囲でもひときわ目を引く建物で、夜になって紫色の電飾が点灯するとすごく怪しげな雰囲気になります。

このあたりは「ミートパッキング地区」と呼ばれ、昔は精肉店が集まっていたようですが、セレブが集う夜の歓楽スポットとなり、現在ではおしゃれなお店はもちろん、ガンズブールマーケットというグルメスポットがあったり、ハイラインパークというかつての鉄道の高架線路を改築した遊歩道があったり、ニューヨークを訪れた際にはぜひ立ち寄りたい観光ポイントになっています。


[ジュリアナがピーターとニールの質問を受けている]
ピーター:Do you know how the Haustenberg came into your grandmother's possession?(ハウストンバーグがあなたのお祖母さんのものになったいきさつを知っていますか?)
ジュリアナ:She brought it with her from Hungary when she came to this country after the War. Why?(戦後、ハンガリーを出て、この国に渡ってくるときに持ってきたんです。それがなにか?)
[ジョーンズが部屋に入ってくる]
ジョーンズ:Agent Burke, got a question for you.(バーク捜査官、お聞きしたいことがあるのですが)
ピーター:Yeah. Excuse me. Play nice, kids.(そうか。失礼しますね。仲よくしておいてくれよ)
[ピーターとジョーンズが退出する]
ジュリアナ:What's going on?(どうなっているの?)
ニール:You're not a very good liar. Your grandmother stole the painting.(きみは嘘が上手じゃない。おばあさんはあの絵を盗んだんだ)
ジュリアナ:Why would you say that?(なぜそんなことを言うの?)
ニール:She never had it insured. That was my first clue.(保険をかけることがなかった。それが最初の手がかり)
ジュリアナ:Is this like a good-cop, bad-cop thing? He takes a call, you wink at me.(飴と鞭ってわけ? あの人が電話に出ているあいだに、あなたは私にウィンクする)
ニール:We get the painting, it's going back to the Channing unless you give us a good reason to keep it away from them. Tell me a story. How did she take it? Just hypothetically.(絵を取り戻せたとして、チャニングに返却することになる。美術館を離れてきみの手元におくちゃんとした理由を教えてくれないかぎりね。さあ話して。絵をどうやって手に入れた?ただの仮説でいい)
ジュリアナ:Hypothetically? A little black dress, a laced bottle of whiskey and a horny Irish security guard.(仮説ね? 黒いタイトドレス、ちょっと味つけしたウィスキー、それから、鼻の下をのばしたアイルランド系の警備員)
ニール:Why did she do it? That's the locket. Your grandmother is the little girl in the painting.(なぜそんなことをしたんだろう?その首飾りは。きみのおばあさんがあの絵の少女なんだね)


[語彙・文法解説]

“Play nice, kids.”

“play nice” は英語圏でも文法的に誤っているのではないかと問われることが多いフレーズで、アメリカ英語の口語表現です。意味としては「良い子にしてなさい」となります。「お行儀よく、仲よくしていなさい」というニュアンスですが、文法的には “play nicely”(けんかをせずに仲よく遊ぶ、正々堂々とプレーする)から変形したものだと考えられているようです。

“Is this like a good-cop, bad-cop thing? He takes a call, you wink at me.”
“a good-cop, bad-cop” は何度か出てきているフレーズですが、「優しい警官と怖い警官が交互に取り調べをして、その落差で相手の信頼を勝ち取って情報を得る」という取り調べの戦略です。
“take a call” は「電話を受ける、電話をとる」という言い方です。

“We get the painting, it's going back to the Channing unless you give us a good reason to keep it away from them.”
ここでの省略を補うと “When we get the painting” になるでしょうか。「時・条件を表す副詞節では、未来のことでも、現在形を用いる」というルールがあってここでも “will get” ではなく、現在形の “get” が使われています。この文章の主節は、 “it is going back to the Channing”(チャニング美術館に戻ることになる) です。こちらでは未来を表す時制が用いられています。現在進行形は、「確定した予定、近い未来を表現する」ことができます。つまり、ここでは「現状、絵がFBIの元に来れば、美術館に返却される予定になっている」ということになります。
“keep it away from them”
“keep A away form B” は「AをBから遠ざけておく」というイディオムです。

“Tell me a story.”
“Tell me a story.” は「事情をきかせてくださいよ」という決まり文句です。

“A little black dress, a laced bottle of whiskey and a horny Irish security guard.”

“a little black dress” は「ちょっと小さめのドレス」というのが直訳ですが、「身体のラインがはっきりと見えるタイトなドレス、露出量が多いドレスなど、煽情的なドレス」を指しています。
“a laced bottle of whiskey” “lace” は動詞で「(アルコール・食材・薬物などを)~に少々加える、混入させる」という意味があります。 “a sauce laced with red wine”(赤ワインを少々加えたソース)のように使われます。ここでは “with A” という混入したものを表す部分が省略されていますが、おそらく「(睡眠薬などを)混入したウィスキー」といったところでしょうか。
“a horny Irish security guard.”
“horny” は「性的に興奮した」という意味の形容詞です。 “Irish” は「アイルランド系移民」のことです。

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[取り調べ後に落ち合うピーターとニール]
ピーター:How's it going in there? (そっちはどうだった?)
ニール:It's fine. Any luck on Dorsett?(うまくいったさ。ドーセットのほうはどう?)
ピーター:No. Assuming you just walked with a hundred grand in cash and the painting, what do you do?(ダメだ。現金10万ドルと絵画を抱えたまま徒歩でいくとして、おまえならどうする?)
ニール:Go to ground till things cool off.(ほとぼりが冷めるまで地下に潜るね)
ピーター:Where do you go? Dorsett said something about having a girlfriend.(どこに身を寄せる?ドーセットはガールフレンドがいるとか言っていたな)
ニール:Brigitte.(ブリジットだ)
ピーター:How many Brigittes came in from France last night? (昨夜フランスから入国したブリジットさんが何人いるか)
[情報を集めたピーターたちが会議をしている]
ピーター:Accounting middle names and spelling variations a lot more than I thought.(ミドルネームとスペリングちがいを勘定に入れると、想像以上に大勢いるな)
ニール:well, we can discount connecting flights.(えっと、乗継便は除外できるよね)
ピーター:And women over 50. Tell me I'm wrong.(それから、50歳以上の女性もだな。俺が間違ったこといっているか?)
ジョーンズ:Well, that leaves seven.(となると、残りは7名です)
ピーター:All right. So let's pull in some teams and everybody take a Brigitte.(よし。じゃあ、いくつかチームを引っ張ってきて、みなでブリジットを調べよう)
ニール:We'll take the girl staying at the Gansevoort. That's where I'd stay.(俺たちはガンセボートに滞在している子を調べよう。ここにむかしよく泊まっていたんだ)

[語彙・文法解説]

“Any luck on Dorsett?”

“any luck” は「(事の成否を問うて)どうだった?」という意味の決まり文句です。 “on” は「~について、関して」という前置詞です。

“Go to ground till things cool off.”
“till things cool off” は「ほとぼりが冷めるまで」という慣用表現ですが、ここでの “cool” は「冷える」という自動詞です。

“women over 50.”
「50歳以上の女性」という意味ですが、シンプルな言い回しであっても、覚えてないと咄嗟にでてこない表現です。

“So let's pull in some teams and everybody take a Brigitte.”
“take a A” は「~を調査する、測る」という用法です。
“pull in some teams” は“pull in A” という用法です。意味を列挙すると「~を引く、引き締める、~の成績をおさめる、(受動態で)~を引きいれる、(年棒など)を受け取る、~を逮捕する、(自動詞で)家計など切り詰める、車などを脇に停める」といったところです。ここでは、おそらく、「(人手が必要なため、他の事件を担当している捜査班)を引っ張ってくる」というニュアンスではないかと思われます。
ほかにも、ニュアンスとして近いのは “pull together” 「(自動詞的に)協力して働く、仲よくやる」です。
世界最大の英語辞書OEDを引くと “to pull to (or in) pieces: to separate the parts of by force;”(力ずくで部分に分けること)という用法があります。 “to pull everything in pieces”(全てをバラバラに分ける)といった例文が掲載されています。一般的には “to pieces” ですが、前置詞 “in” をとることもあるようなのです。ここでも、「人員をいくつかのチームに分ける」という意味でピーターは “let’s pull in some teams” と言っているのだと考えることもできるかもしれません。

“That's where I'd stay.”
“That’s were I would stay” の助動詞 “would” は「かつて~したものだった」という過去の習慣を表しています。現役の詐欺師だった時代によく滞在していた地域だということでしょうか。

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