ドラマのなかのニューヨークで英会話ーO・ヘンリーのニューヨークから100年後の世界

ニューヨークが舞台となった海外ドラマ「ホワイトカラー」(White Collar)の台詞の意味を調べながら英語を学びます

A consultant on a tenuous probation.(ホワイトカラーS1_EP5「父の遺志」)その4

2017-05-14 | ホワイトカラー_S1_EP5
『ホワイトカラー』(White Collar)シーズン1エピソード5「父の遺志」から、ピーターとニールがジュリアナとゲイリーから事情聴取を終えて、帰るシーンを取り上げます。(英文に付した和訳は試訳拙訳です。英語スクリプトは英語学習のために、ドラマから引用しております)

(ジュリアナの邸宅からニールとピーターが出てくる)
ピーター:I've never seen a guy lawyer up that fast. I've got that he's a stock trader on Wall Street and that his attorney will answer any further questions I might have.(あんなすばやく弁護士をつける奴は見たことないぞ。わかったのは、あいつがウォール街で株式売買の仕事をしていることと、これ以上の質問をする場合には、あいつの弁護士が答えてくるといこと)
ニール:So Uncle Gary tips off the thieves, splits the take.(こうなると、叔父のゲイリーは窃盗犯たちに情報を流して、取り分を得るってところだな)
ピーター:More likely, Uncle Gary owes money to somebody and he got tired of staring at 2 million bucks hanging on the wall. Now, he shuts up, we do this the hard way.(おおかた、叔父のゲイリーは誰かからの借金があって、壁にかかっている200万ドルを見るのにもうんざりしていたんだろうな。それでだ、奴はだんまりを決め込んでいるが、俺たちは正攻法でどうにかしなくちゃならん)
ニール:the hard way? All we need from Gary is the name of the guy he's working with, right?(正攻法?ゲイリーから必要なことは、やつの共犯者の名前だけだろ?)
ピーター:Right.(そうだ)
ニール:So why don't I talk to him?(それなら、俺が話をしてくるのはどう?)
ピーター:You?(おまえが?)
ニール:Yeah. Ok, let me rephrase that since I am a consultant and not technically an employee of the FBI.(そう。いいかな、言い直すと、俺はコンサルタントで、厳密にはFBIに雇用されていない)
ピーター: A consultant on a tenuous probation.(首の皮一枚の試験期間中のコンサルタントだ)
ニール:As I'm constantly reminded. Is there anything illegal about me talking to him? (いつも思い出させるようにね。俺が彼に話しかけることには違法性はないよね?)
ピーター:Can't threaten him.(脅したらだめだ)
ニール:Don't plan to.(そんなつもりはない)
ピーター:Or lie to him.(嘘もつくなよ)
ニール:All right. All right, no lying. I'm just gonna ask him for the name.(わかった、わかったって、嘘もなし。俺はたんにその名前を彼に尋ねるだけにするさ)


“I've never seen a guy lawyer up that fast.” “lawyer” は「(事件や訴訟などを)弁護士に委託する」という動詞です。構文は、 “see someone do” 「~が~するのを見る」が使われています。 “I saw him walk across the street” (私は彼が道を横切るのを見た)といった形で使われます。

“So Uncle Gary tips off the thieves, splits the take.” “ tip off A about B” は「AにBに関する情報を密告する、漏洩する」という意味です。 “split the take”は「利益を山分けする」という表現ですが、 “split the bill” 「割り勘をする」や “split the loot” 「略奪品の山分けをする」といったように、様々なものを分配するのに使える動詞です。

“Now, he shuts up, we do this the hard way.” “do A the hard way” は「~を正攻法で、難しく煩わしい方法で、力業で行う」という表現です。 “the hard way” の部分は副詞的に添えられています。難しい方法を取らなければならない、という意味ですが、ここではゲイリーに事情聴取をするのに弁護士を通して(煩わしい正規の手続きを通して)行い、嘘を暴かなければならないというニュアンスです。

“let me rephrase that since I am a consultant and not technically an employee of the FBI.” “rephrase” は「~を言い直す、言い換える」という動詞です。直後のthat以下は、 “So why don't I talk to him?” を言い換えようとしていると思われますが、 “since”(~だから)という副詞節を言い終えたところで、ピーターがさえぎってしまうので、主節がありませんので完全に換言されていません。 “Why don’t I …?” は「私が~するのはどうですか、~しましょうか」という提案の表現です。ちなみに主語が “we” になり、 “Why don’t we …?” の場合には、「一緒に~しませんか?」という勧誘の表現になります。 “Why don’t we have dinner tonight?” (今夜一緒に夕食をたべませんか?)といった例文があります。 “technically” は「厳密(専門的に)には、法律上は」といった意味があります。

“A consultant on a tenuous probation.” “probation” はアメリカ英語では「仮採用や使用期間、見習い期間」といった意味で使われます。なお法律用語では「執行猶予中、保護観察中」という意味ですが、ニールはどちらでもないので、前者の口語的な意味合いだと思われます。Cambridge Dictionaryの定義 では、 “us. A period of time during which a student who has not performed well must continue to have a particular grade point average in order to stay in school.”(米語。この期間中に、成績がふるわない生徒は、学校に残るために、ある一定のGPA[アメリカで一般的な成績評価方式のこと]の成績を維持しなければならない)となっています。ピーターの台詞の文脈でも、ほぼ上記の意味であると思われます。ニールは事件解決の役に立ち続けて、一定の評価を得なければ刑務所に戻されてしまうからです。ただし、 “tenuous” という形容詞をつけるのは一般的ではありません。 “tenuous” は「細い、薄っぺらい、あいまいな」といった意味があります。おそらく、なにか問題を起こせばすぐに契約を解消されてしまうといったニュアンスで使われているのだと思います。

“Is there anything illegal about me talking to him?” “something”や “anything” を修飾する場合形容詞は直後に置きますからここでも、 “anything illegal” という形になっています。 “anything illegal about A” は “There is something wrong about A / with A”(~にはどこか悪いところがある)と同じように、「~にはどこか違法なところがある」といったニュアンスになります。現在分詞に主語を添えるときは所有格以外にも、口語では “me” も使われることがありますので、 “talking” の意味上の主語は「私」になります。

“Don't plan to” “plan to do” は「~するつもり、計画である」という動詞ですが、ここでは前文の “(to) threaten him” が省略されています。
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1 コメント

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昔の記事は? (yuko)
2017-05-21 15:16:06
kano さん
yuko です。お久しぶりです。
しばらくサボっていた、スクリプトを見ながらきちんとセリフを理解する、作業を再開しようとこちらを見に来たのですが、
昔の記事が見つかりません。
season 1 の ep 1 ep ep 14 とかあったと思うのですが、、探し方が悪いでしょうか。
私の方は season 1 ep7 が途中です。頼りにしています。宜しくお願いします。

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