ドラマのなかのニューヨークで英会話ーO・ヘンリーのニューヨークから100年後の世界

ニューヨークが舞台となった海外ドラマ「ホワイトカラー」(White Collar)の台詞の意味を調べながら英語を学びます

Someone who can hustle with the best of them(ホワイトカラーS1_EP8「殺人部屋の捜索」)その3

2016-12-19 | ホワイトカラー_S1_EP8
『ホワイトカラー』(White Collar)シーズン1エピソード8「殺人部屋の捜索」から、ピーターとランドリーが、事件の会議でニールを潜入捜査官に指名するシーンを取り上げます。(英文に付した和訳は試訳拙訳です。英語スクリプトは英語学習のために、ドラマから引用しております)


[FBIのオフィスで事件に関する会議がおこなわれている]
ピーター:This is a boiler room scam. We’ve got an office full of junior Gordon Gekkos selling bad stock. It’s a classic pump and dump. Guy in charge buys half a million shares of dollar stocks. Gets his boys to inflate the price by selling it over the phone. Then dumps his stock when it peaks, leaving our buyers holding worthless shares.(これはボイラールーム詐欺だ。ゴードン・ゲッコーの2世たちがひしめきあって不当な株式を売りさばいているオフィスは掴んでいる。古典的な相場操作だ。首謀者が50万分の米国株券を買う。子分たちに電話で株を販売させて、価格を不正に吊り上げる。そして、価格がピークに達したら、自分の株を処分する。買わされた者たちの手元には紙切れ同然の株が残る)
ランドリー:People are losing their homes over this, Guy last month got taken for $50,000. He’s got three kids and no roof to put over their heads now.(このことで家を失った人たちもいる。ある人は、先月5万ドル騙し取られた。3人の子どもを連れて、いま住む場所がない)
ピーター:The average victim of this scam loses nearly 30 grand. So we need to shut this room down.(この詐欺の平均的な被害者は、約3万ドルを失っている。だから、我々はこのルームを閉鎖させなくちゃならないんだ)


“We’ve got an office full of junior Gordon Gekkos selling bad stock.” “Gordon Gekko” (ゴードン・ゲッコー)は1987年に公開された映画『ウォール街』(Wall Street)でマイケル・ダグラスが演じたキャラクターです。不動産取引で巨万の富を手に入れてのし上がりますが、インサイダー取引が発覚して逮捕されてしまいます。 “Greed is good”(欲望は善だ)、 “Money never sleeps” (金は決して眠らないなどの名言があります。ここでは、ゲッコーに憧れて投資で金を儲けようとしている男たちを指しており、 “junior” (2世、子供、キッズ・チルドレンというニュアンス)が添えられています。

“It’s a classic pump and dump.” 字義は、“pump and dump”は「ポンプを上下させて吸い上げ、放出する」ですが、株取引では「株価を意図的に上下させる」という詐欺を指します。安い値段で購入した株式を、風説流布などの方法で扇動をおこなって価値をつりあげます。高値になったところで株を売却します。結局のところ、噓で価値が上がっていただけですから、すぐに元の価値まで下落します。このような不正な株価操作である “pump and dump” はボイラールームの詐欺の典型であり、ピーターは “classic” (お決まりの、古典的な)だと言っています。電話で「近いうちに新製品などが発表されて株価が上がる」という偽の内部情報を流して、価値のない株を買わせて、株価をつり上げるからです。

“Guy in charge buys half a million shares of dollar stocks.” “be in charge of …” は「~を担当管理している、指揮している」という意味です。 “shares” は「株」のことです。 “dollar stocks” は「アメリカ合衆国で登録されている企業の株式」です。

“,Guy last month got taken for $50,000.” “take A for B” は話し言葉で「AからB(お金など)を騙し取る、奪う」というイディオムです。ここでは、 “get” を用いた受動態になっていて(get + 過去分詞形)「~される」くだけた言い方になっています。

“He’s got three kids and no roof to put over their heads now.” “no roof over one’s head” は文字通り「頭の上に屋根がない」、つまり「住む場所がない」という意味になります。

“The average victim of this scam loses nearly 30 grand.” “grand” は「1000ドル」という意味の俗語です。
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ニール:Room’s mobile?(そのルームは場所を変えるの?)
ランドリー:They’ve run this operation four times now. Every time they dump the stock, they pick up. Move to another location.(奴らは今のところ四度その操作をしている。毎回、株を処分すると、荷物をまとめて、別の場所へ移動する。
ニール:Who’s the guy in charge?(その首謀者は誰なんだ?)
ランドリー:That’s what we’re trying to figure out.(それを突き止めたいんだ)
ピーター:Landry has got somebody on the inside, A female informant.(ランドリーは内部に人を送り込んでいる。女性の情報提供者だ)
ニール:Female. How did she work her way into the boy’s club?(女性。どうやってボーイズクラブに入り込めたんだろう?)
ランドリー:She hasn’t(入り込んでいない)
ピーター:That’s why we’re sending in someone who can. Someone who can hustle with the best of them.(そういうわけで、我々はそれができる人間を送り込もうとしているだよ。誰にも劣らずに不正な金儲けができる人物をね)
ニール:I guess we won’t be drawing straws.(やっぱり、くじ引きはしないんだろうね)

“Every time they dump the stock, they pick up.” “pick up and leave”(荷物をまとめて出て行く)という言い回しがあるように、 “pick up” は「荷造りをする」という意味です。

“How did she work her way into the boy’s club?” 基本的には修辞疑問文で、方法をきいていますが、実際には、できないというニュアンスだと思います。 “work one’s way into A” は「苦労して~に進む、~を勝ち取る、征服する」という意味です。 “She worked her way into his confidence” (彼女はなんとか彼の信頼を勝ち取った、取り入った)といったように、ここでも、「男性ばかりの集団に入り込むことに成功した」という感じでしょうか。

“Someone who can hustle with the best of them.” “hustle” はOALDに “3. to sell or obtain something, often illeagally”(しばしば不正に、何かを売ったり、手に入れる)という意味が載っていますが、アメリカ英語の俗語で「不正な手段で生計を立てる。お金を奪う、騙し取る」という用法で使われていると思います。もちろん「精力的に働く、動く、突き進む」という意味もあります。
“with the best of them” はイディオムで「誰にも劣らずに」という意味です。OALDでは、 “as well as anyone” (どんな人に対しても同じくらいできる)と定義されています。ここでは、「どんな詐欺師にも負けずに株の違法取引ができる」という皮肉的な感じが含まれていると思います。

“I guess we won’t be drawing straws.” “draw straws”は「(長短のあるわらで)くじ引きをする」という意味です。
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