ドラマのなかのニューヨークで英会話ーO・ヘンリーのニューヨークから100年後の世界

ニューヨークが舞台となった海外ドラマ「ホワイトカラー」(White Collar)の台詞の意味を調べながら英語を学びます

I feel like I should make a toast or something.(ホワイトカラーS1_EP14「運命のオルゴール」)その13

2016-11-04 | ホワイトカラー_S1_EP14
『ホワイトカラー』(White Collar)シーズン1エピソード14「運命のオルゴール」から、ニールとモジーがついにアンクレットにはさみを入れるシーンを取り上げます。(英文に付した和訳は試訳拙訳です。英語スクリプトは英語学習のために、ドラマから引用しております)

モジー:How did it go?(どうだった?)
ニール:Good.(上手くいったよ)
モジー:The consulate accepted your gift?(領事館は君の贈り物を受け取った?)
ニール:I spoke to Mr. Tomassi, the consulate manager. Fancelli’s study of Vulcan is now in the inner sanctum.(領事館のトマッシーマネジャーに相談してね。ファンチェッリのヴァルカンの習作はもうプライベートスペースの中さ)
モジー:How’s the security?(警備はどうだった?)
ニール:Like we expected. The outer door opens with a key card.(予想通りだよ。外側のドアはカードキーで開く)
[回想シーン]
トマッシー:Buzz us through.(通してくれ)
[戻る]
モジー:And what about the inner door? Can we get through?(内側のドアはどうだい? 通り抜けられそうかな?)
ニール:I’ll figure out a way.(方法を思いつくよ)
モジー:He invited you to the party?(パーティーに招待された?)
ニール:He did.(されたよ)
モジー:Alex?(アレックスは?)
ニール:She’s the duke’s plus-one. You?(公爵の同伴だ。そっちは?)
モジー:You’re looking at the new assistant server trainee. If I play my cards right, I get dental in three months.(新顔の見習い補助給仕を見かけるよ。ちゃんとやれば、三ヶ月後には(保険で)歯科にかかれる)
ニール:All right. Then we’re ready. Let’s cut it off. You wanna do the honors?(いいね。それなら準備は整った。こいつを切ろうか。音頭をとるかい?)
モジー:I feel like I should make a toast or something. “We feel free when we escape, even if it be but from the frying pan into the fire.” Eric Hoffer. No sirens.(乾杯か何かをすべき気がするね。「抜け出したとき、私たちは自由を感じる。たとえそれがまさにフラインパンから炎へ飛び込むことであっても」エリック・ホッファー。サイレンはなしだね)
ニール:Into the fire.(炎の中へ)


“How did it go?” 直訳すれば「どんなふうに進展した?」ですが、一般的に「あれはどうだった?」と結果や成果などを相手に尋ねるときに使われます。

“I spoke to Mr. Tomassi” “speak to A” はもちろん「~に話しかける」という意味が第一義にありますが、そこから転じて「~に相談する、(about …で)頼む」といったニュアンスもあります。
“If I play my cards right, I get dental in three months.” “play one’s cards right” というイディオムは、OALDによれば、 “to deal successfully with a particular situation so that you achieve some advantage or something that you want.”(ある状況をうまく対処して、なんらかの特典や望むものを獲得すること) 用例には “if you play your cards right, the job could be yours when she leaves.” (もし彼女が不在のあいだ、あなたが首尾よく振舞えば、その仕事に就けるでしょう)とあります。つまり、 “play one’s cards right” とは「ちゃんと仕事などをこなすこと」という意味になります。 “get dental” は “get dental insurance” の略だと思われます。アメリカでは、歯科治療の保険が追加特別プランとして別料金になっている場合があるため、歯科の医療保険も3ヵ月後から適応されるというニュアンスでしょうか。


“You wanna do the honors?” “do the honors” は「(パーティなどでホストとして)乾杯の音頭をとったり、肉などを切り分けたりする役を務める」という決まり文句です。ここでは、乾杯の音頭をとるという意味でしょう。

“I feel like I should make a toast or something.” “feel like doing /A ” は「~したい気がする」という決まり文句ですが、今回のようにthat節を伴って “I feel like (あるいはas if)” になり「~であるような気がする、気分だ」という用法もあります。ここでは後者の用法で、「乾杯か何かをしたい気分だね」となります。そのほうが “or something” 「~かなにか、~のようなもの」という表現も活きると思います。

“Eric Hoffer” エリック・ホッファー(1902-1983)はドイツ系移民のアメリカ人ですが、働きながら独学で様々な学問を学び、大学教授にまでなります。ただ若年時代に勤めていた船関連などの肉体労働をけっしてやめずに、「沖中仕の哲学者」と呼ばれていました。 “We feel free when we escape, even if it be but from the frying pan into the fire.” この格言は、「フライパンという囲いから飛び出して、その下で燃える炎におちることになっても、脱出することは自由を感じるものだ」という意味で、より厳しい状況になるとしても、自由を得るほうが良いということでしょうか。

“I should make a toast or something” “make a toast” は「乾杯をする」という決まり文句です。 “toast” はもちろん「焼いたパン」という意味がありますが、OEDの定義ではこのようになっています。 “A slice or piece of bread browned at the fire: often put in wine, water, or other beverage. Now rare or obsolete.”(炎でこんがり焼いたパンの一切れや塊:しばしばワイン、水、そのほかの飲み物に入れられた。現在では稀もしくは廃れている) “toast” はOEDによれば1400年代から英語で使われ始めており、 1430年の用例も掲載されています。かつては、飲み物の風味付けとして焼いたパンを入れていたのです。有名な用例(OED掲載)としてシェイクスピアの『ウィンザーの陽気な女房たち』の3幕では、 “Go, fetch me a quart of Sacke, put a tost in’t.” (ほら、ワイン(sack)を2パイントと取ってこい、トーストを入れてな)という台詞があるように、お酒にトーストを一欠けら入れていました。そのため、「乾杯」というような誰かを祝福するときの言葉として使われるようになったようです。
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