映画と湘南、ひとりごと

映画が好きです。スクリーンで見た感想を書き込んでいきます。映画の感想には基本的にはネタばれはありません。

GOEMON 見ました

2009-05-06 17:40:49 | Weblog
映画名   GOEMON
監督名   紀里谷和明(CASSHERN:2004
脚本家   紀里谷和明(CASSHERN:2004
出演者   江口洋介(少林少女:2008 アンフェアー:2007) 大沢たかお
       ゴリ(歌魂:2008) 広末涼子()
       要潤(CASSHERN:2004) 奥田瑛二()

満足度   4.0点 
       5点=文句なしです 4点=満足しました 3点=微妙です 2点=いまいち 1点=時間の無駄
お薦め度  4.3点
       5点=ぜひ見てください 4点=見てください 3点=お勧めします 2点=暇つぶしにどうぞ 1点=やめときます

プロローグ
 史実とは少し異なった世界のできごと。

 1852年
 天下布武を目指し、 天下統一を目前にしていた織田信長が
 本能寺で家臣の明智光秀に討たれた。

 信長が討たれたことを知った豊臣秀吉はすぐさま光秀を倒し、
 信長の後継者として天下統一を図った。

 秀吉の居城は多くの花火で照らされ、異様な姿を夜空に浮かび上がっていた。

 戦がなくなり生活は安定してきたが民衆の中では格差が広がりつつあった。

 秀吉の奉行である石田三成が多くの部下を連れて商家に押しかけ、
 光秀が残した品物を差し出すようにせまっていた。

 光秀のことは知らないという番頭を切り商家に押し入った一行は
 泥棒に荒らされた蔵を見つけた。

 蔵の中に『五』と書かれた札が残されていた。

 広場には花火を見上げながら歓声を上げる多くの民衆が集まっていた。
 
 そんな時、空からお宝が降ってきた。

 天下の大泥棒、石川五右衛門が大きな建物の屋根から
 盗んできたばかりの品物をまき始めたのだ。

 五右衛門は盗んできた物の中にあった藍色の箱を捨てた。

 光秀ゆかりの品物とは五右衛門が捨てた藍色の箱のことであり、
 この時が物語の始まりだった。

感想
 見る人を意識した作りで、とても楽しめる映画になっています。

 高すぎる建物の屋根や無数の人の集まる大きな広場などあり得ないことも、
 演出と割り切れればスケールの大きな映画と楽しめることができます。

 PVやCMの映像クリエータとして十分な実績を上げてきた紀里谷監督としては思い通りの出来ではないでしょうか。

 動の映像だけでなく、静の場面でも観客を楽しませるための工夫が生かされています。

 衣装や建物は日本の安土桃山時代のものではありませんが、別世界のできごとと割り切れるぐらい誇張されたものになっています。

 五右衛門(江口洋介)と才蔵(大沢たかお)が戦う草むらの映像さえ特殊撮影で合成するほどのこだわりで出来ています。

 五右衛門が高く跳びあがるシーンはCASSHERNの作り直しなのかと思うくらい現実味がありませんが、
 一貫した映像つくりの姿勢が感じられるため許容することができます。

 黒沢明の映画に刺激され『STAR WARS』が出来たように、 ハリウッド映画を目指して妥協しない映画作りができていると思います。

 ストーリーもどこか『STAR WARS』のエピソード4にそっくりな感じがします。

 未解決のナゾも残っているので、シーズン2があるかもしれません。

 日本のアニメクリエータにハリウッド並みのお金と、スタッフが与え思い切り映画を作らせたら、
 世界水準の良い映画が出来るのではないでしょうか。
 
 
<script type="text/javascript" src="http://www.goemonmovie.com/bp/GOEMONBP.js">

おっぱいバレー 見ました

2009-04-26 17:35:19 | Weblog
映画名   おっぱいバレー
監督名   羽住栄一郎(海猿:2004/2006 銀色のシーズン:2008)
脚本家   岡田惠和
出演者   綾瀬はるか(僕の彼女はサイボーグ:2008 ザ・マジックアワー:2008 ハッピーフライト:2009) 
       青木崇高(海猿:2004/2006 銀色のシーズン:2008)
       中村トオル(K-20怪人二十面相伝:2008 海猿:2006 少林少女:2008)
満足度   3.5点 
       5点=文句なしです 4点=満足しました 3点=微妙です 2点=いまいち 1点=時間の無駄
お薦め度  2.8点
       5点=ぜひ見てください 4点=見てください 3点=お勧めします 2点=暇つぶしにどうぞ 1点=やめときます

プロローグ
 1979年、
 
中学生の五人組が自転車に乗り、
手のひらで風を受けて走っていた。

まだスピードが足りないと、
急な坂道を特製の自転車で下ることにした。

時速80kmを超えると
おっぱいを触っている感じが得られるはずだと言うのだ。

中学生の男の子にとって一番の興味は
異性のこと。

自転車のスピードが最高に上がった時に
両手をあげ
思い切り手のひらに風を受けたが
おっぱいの感触が得られたかは、
本人を含め誰もわからない。

ある日の朝礼のとき
新任の先生が紹介された。

若くてきれいな女性の先生、
寺島美香子(綾瀬はるか)が朝礼台の上に立った。

寺島先生は新任のあいさつのため、
自分の感動した高村光太郎の
『道程』
という本の紹介を始めた。

『ドウテイ』という言葉の響きが
多感な中学生の男子にとって刺激的だったのか、
生徒がざわつき始めた。

学校中の生徒からダメ部と呼ばれている
男子バレー部の部室には
自転車で手のひらを風に受けていた
五人組が集まっていた。

五人では試合もできず、
練習もまともにしていない
男子バレー部の顧問を引き受けた寺島先生は
生徒たちのとんでもないお願いを
引き受けることになってしまった。

試合で一勝したらおっぱいを見せてほしいというのだ。

感想)
映画の出来はともかく好きな映画です。

映画のタイトルや物語の設定は
興味を引くものになっています。

主人公の寺島先生に
綾瀬はるかをキャスチングしたことで
映画製作者の狙いは成功したと言えるでしょう。

それだけにもう少し工夫をしていればと、
残念に思います。

観客のターゲットを広げすぎたせいか
映画の面白さが中途半端になっています。

思い切って、中高年の男性をターゲットに絞ったほうが
映画が面白くなったのではないでしょうか。

初めの朝礼シーンはしつこ過ぎて下品になってしまい、
一方、中学生のエロさは描き足りない。

雨の日の室内トレーニングのシーンのような
中学生らしい純粋なエロさを表現してもらえれは
後半の盛り上がりにつながるのにと
残念に思います。

綾瀬はるかも
もう少し演技を練習したほうが
よいのではないでしょうか。

この映画は、綾瀬はるかが主人公で成り立つ映画です。

いやらしすぎず、
でもちょっと期待させる。

筋立ても、セリフも予想通りで工夫がなく、
映画タイトルの突飛さだけが際立った感じです。

日本の映画でなければ表現できないところが、
この映画にはあります。

好きなタイプの映画なので頑張ってほしいと思います。

トワイライト 見ました

2009-04-12 19:28:18 | Weblog
映画名    トワイライト
監督名    キャサリン・ハードヴィック
脚本家    メリッサ・ローゼンバーグ
出演者    クリステン・スチュワート(パニックルーム:2002、ザスーラ:2005)ロバート・パティンソン(ハリーポッターと炎のゴブレット:2005)ビリー・バーク(ブラックサイト:2008)ピーター・ファシネリ(インビジブル2:2006、スコーピオンキング:2002)アシュリー・グリーン(カリフォルニア・トレジャー:2007)

満足度   3.0点 5点=文句なしです 4点=満足しました 3点=微妙です 2点=いまいち 1点=時間の無駄
お薦め度  2.5点 5点=ぜひ見てください 4点=見てください 3点=お勧めします 2点=暇つぶしにどうぞ 1点=やめときます

プロローグ
 離婚した母親と暮らしていたベラ・スワン(クリステン・スチュワート)はマイナーリーグの野球選手と再婚する母親と別れ父親のもとに移り住むことになった。
明るく天気の良いアリゾナと比べワシントン州のフォークスは雨が多く晴れた日の少ないへ町だった。
ベラの父親のチャーリー(ビリー・バーク)は警察官として忙しく業務をこなし、娘に干渉することはあまりなかった。
ベラは学校の食堂で不思議な一団を見かけた。
町の外科医カレン家の子どもとその仲間たちだ。
他の学生たちと違った雰囲気を持ち、どことなく透明感のある5人組だった。
次の生物の授業のとき、ベラはカレン家の一員であるエドワード(ロバート・パティンソン)と同じ机に座ることになった。
ベラが隣に座ったとたんエドワードは顔を押え教室から飛び出してしまった。

チャーリーには保護区に住むネイティブアメリカンの友人がいた。
ベラは幼友達であるインディアンのジェイコブ・ブラックから古くから伝わる伝説を聞かされた。
異形の一族と監視されるものの取り決めの話だった。

やがてエドワードにひかれていくベラの周りではいろいろな不思議な出来事が起きはじめる。

感想
 宣伝や広告で言っているような純粋な恋愛のストーリーとは言い難く、
期待が大きいと裏切られるのではないでしょうか。

主人公の男女の容姿についてもあまり共感できず、
なぜ二人が引きつけられたのか理解できないため物語の進行に追いつけず置いてきぼりの感じです。

原作がベストセラーの小説であるため決められた順序で物語が淡々と進行しているだけで、
映画や映像でなけれ表現することができないことが全然ありません。

ネイティブアメリカンの伝説を登場させたところは物語を膨らませるチャンスだったのですが、
説明だけで終わらせてしまい消化不良のままでした。

バンパイヤを主人公にして不思議な雰囲気を恋愛に取り込もうといましたが、
この分野については日本の監督のほうが上手なのではないでしょうか。

欧米人に受け入れてもらえるかわかりませんが、
シャッターを撮った落合正幸監督ならもっとうまく撮れたのではないかと思います。

良いところもあります。
登場人物をきれいに撮ろうと工夫の跡は評価できると思います。
成功したかどうかは映画を見て評価してみてください。

ジェネラル・ルージュの凱旋 見ました

2009-04-04 21:55:26 | Weblog
映画名   ジェネラル・ルージュの凱旋
監督名   中村義洋(チームバチスタの栄光(2008)、アヒルと鴨のコインロッカー(2007))
脚本家   中村義洋、斉藤ひろし
出演者   竹内結子(黄泉がえり、いま、会いに行きます、チームバチスタの栄光)、阿部寛(隠し砦の三悪人、トリック、大帝の剣、HERO)、堺雅人(アフタースクール、クライマーズハイ)、山本太郎(252生存者あり、おろち、バトルロワイヤル)、羽田美智子(感染、卒業写真)、野際陽子(チームバチスタの栄光、トリック)、貫地谷しほり(三丁目の夕日、スイングガールズ、夜のピクニック)
満足度   4.0点 5点=文句なしです 4点=満足しました 3点=微妙です 2点=いまいち 1点=時間の無駄
お薦め度  4.2点 5点=ぜひ見てください 4点=見てください 3点=お勧めします 2点=暇つぶしにどうぞ 1点=やめときます

プロフィール
 東城大学付属病院で発生したのバチスタチームのスキャンダル事件を解決した不定愁訴外来の医師:田口公子(竹内結子)は、倫理委員会の委員長となり院内の諸問題に対応する会議に参加していた。
委員会の実権は副委員長である沼田利博準教授に預け、会議では落書きをして議事には全く興味がなかった。
ある日、田口の院内ポストに緊急外来センター長の速水(堺雅人)が業者と癒着して、看護士長(羽田美智子)が共犯だという告発文が届いた。
速水はジェネラルルージュと呼ばれ病院内でも強引な手法に関しては反発があり、敵も多いことがわかった。
病院長と相談し調査を開始した田口は緊急外来に運び込まれる意外な患者を見つけた。
バチスタチーム事件を一緒に解決した厚生労働省の白鳥圭輔(阿部寛)が自転車と衝突して骨折をしたのだ。
同じ時期に速水と癒着していると指摘された医療メーカの営業担当が屋上から転落して死亡した。
白鳥と田口医師は再びチームを組んで事件解決に乗り出した。

感想
 ストーリーの作りといい、出演者の演技と言い、期待通りの映画で楽しめました。
前作のチームバチスタの栄光が成功したこともあるのでしょうが、出演者のキャスティングは監督の思い通りだったのではないでしょうか。
緊急外来を舞台にじっくり見せる場面は俳優が演技して、金をかける場面もチープにならない程度な規模で映像を作る。
布石も生きていて原作がいいのか、脚本がいいのかよくできたストーリーに仕上がっています。
堺雅人は大人になれない天才医師をチュッパチャプスを小道具として用いて演技しますますが、どの役でもキャラクターに溶け込む演技力があります。
はじめはちょっと違和感があっても、最後は堺でなければできない役だったと思わせる力強さがあります。
竹内結子はようやく結婚前の輝きが戻ってきたように思います。
ここのところ役に恵まれていることもありますが、今後の活躍に期待したいと思います。

ワルキューレ 見ました

2009-03-22 10:27:58 | Weblog
映画名   ブライアン・シンガー(スーパーマンリターンズ、X-MEN2、メネシス)
脚本家   クリストファー・マッカリー()、ネイサン・アレキサンダー()
出演者   トム・クルーズ(大いなる陰謀、宇宙戦争、MI-Ⅲ)、ビル・ナイ(パイレーツ・オブ・カリビアン、ラブ・アクチュアリー、ナイロビの蜂)、ケネス・ブラナー()、トム・ウィルキンソン(フィクサー)、トーマス・クレッチマン(ウォンテッド、NEXT、キング・コング)

満足度   4.0点 5点=文句なしです 4点=満足しました 3点=微妙です 2点=いまいち 1点=時間の無駄
お薦め度  3.5点 5点=ぜひ見てください 4点=見てください 3点=お勧めします 2点=暇つぶしにどうぞ 1点=やめときます

シュタウフェンベルク大佐、オルブリヒト将軍、トレスコウ少将、フロム将軍、レーマー少佐

プロローグ
 ヒトラーのナチス党に支配されたドイツは戦線をロシアから地中海まで広げ全ヨーロッパと闘っていた。
ヨーロッパでの死者は非戦闘員を含め百万人に達し、ドイツ軍部の中にもこの戦いが正しいものなのか疑問を抱くものが多くいた。
軍上部の方針に反発をして前線に配置替えさせられたシュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は赴任草々敵の攻撃を受け重傷を負った。
左の手首から先、右手の指2本、左目を失ったシュタウフェンベルク大佐は予備役作戦参謀に赴任することになった。
ヒトラーに反発するグループにいるオルブリヒト将軍(ビル・ナイ)に抜擢されたのだ。
体制を変えるためヒトラーの暗殺を計画するオルブリヒト将軍のグループはプラスチック爆薬を用いた時限爆弾で暗殺を計画するが未遂に終わってしまう。
しかし、シュタウフェンベルク大佐はヒトラーを暗殺した後の政権把握まで見込みをたてないといけないと主張し、グループの中で浮き上がってします。
ドイツの独裁者になり、40回を超える暗殺計画を生き延びてきたヒトラーは総統大本営にこもり表に出ることがなくなっていた。
ヒトラーの暗殺はどのように実施されるのか。

感想
 映画のオープニングで出てくる戦闘シーンは丁寧に作ってあり、時代考証も(多分)しっかりできていて楽しめました。
当時のドイツの生活がわかり歴史的興味も満たされました。
日本の太平洋戦争時と違い、豊かな生活がヨーロッパらしいのかなと感じられました。
トムクルーズは真面目な一本気の役がよく似合います。
目を見開き、きょとんとした仕草が演技でなく、彼の天然なのでしょう。

映画のタイトルとなったワルキューレとはヒトラー暗殺後の体制把握のためにシュタウフェンベルク大佐が利用しようとしたドイツの作戦司令書のことである。
ワーグナーの歌曲の名前からとった予備役兵を用いた治安維持を目的とした極秘作戦司令書である。
アメリカが参戦してノルマンディー上陸作戦が行われるまでヒトラーの暗殺が成功しなかったことは歴史が証明していが、成功してほしいと気持ちがこもる。
ヒトラーを暗殺して体制を変えるということは命をかけることで、どうやって仲間を募ったのかは十分説明できていないが十分楽しめる映画作りです。

オープニングにドイツ語のナレーションから英語がかぶさり以降ドラマは英語で進行する。
邦画ではできない方法でドイツの物語が英語を話す俳優で演じられる。
ヨーロッパの人がどのように感じるかはわかりませんが、ハリウッドらしいと言えるのではないでしょうか。

ヤッターマン 見ました

2009-03-14 14:38:06 | Weblog
映画名   ヤッターマン
監督名   三池崇史(神様のパズル、クローズZERO、スキヤキ・ウエスタンジャンゴ)
脚本家   十川誠志(少林少女)
出演者   櫻井翔(黄色い涙、木更津キャットアイ、ハチミツとクローバー)、福田沙紀(櫻の園)、深田恭子(下妻物語)、生瀬勝久(隠し砦の三悪人、20世紀少年)、ケンドーコバヤシ()、岡本杏理(砂時計)

満足度   3.3点 5点=文句なしです 4点=満足しました 3点=微妙です 2点=いまいち 1点=時間の無駄
お薦め度  2.8点 5点=ぜひ見てください 4点=見てください 3点=お勧めします 2点=暇つぶしにどうぞ 1点=やめときます

プロローグ
 高田玩具店のひとり息子・高田ガン(櫻井翔)は巨大ロボット・ヤッターワンを作り、上成愛(福田沙紀)とともにヤーーターマン1号、2号として泥棒・ドロンジョ(深田恭子)一味と戦いをしていた。ドロンジョは泥棒の神様ドクロベエの手先となりボヤッキー(生瀬勝久)、トンズラー(ケンドーコバヤシ)と一緒にドクロストーンを探していた。ドクロストーンは4つにわかれたドクロの形をした石で、全ての石を集めると願いが叶うと言われている。
一方、ガンちゃんのもとには海江田翔子(岡本杏理)が考古学所の父・海江田博士を捜してほしいと訪ねてきた。海江田博士はドクロストーンを一つ、翔子に預け行方が分からなくなっていた。

感想
 櫻井翔と深田恭子が出演するアイドル映画として考えると素晴らしい映画です。
しかし、ここまでお金と手間をかけるなら、もっとまじめに映画として完成させたほうがよかったのではないでしょうか。
衣装やSFXに手抜きがなく真面目に作られていただけに、もっとリアリティーを追及してもよかったのではないかと思います。
漫画チックなセットや訳の分からない踊りは時間の無駄にしか思えず、アニメに習った小ネタには興味がなく共感できませんでした。
オープニングにある渋山でのヤッターマンとドロンジョグループとの戦いの味付けで全編組み立ててあったら、超お勧め映画になっていたと思います。

深田恭子のコスチュームが評判になっていますが、ちょっと持ち上げ過ぎではないでしょうか。
映画の中に出てくる数々のサービスカットを認めて演技した深田恭子の勇気をほめたいという感じ。
むしろ福田沙紀の衣装のほうがイメージとデザインがピッタリとしていてよかったのではないでしょうか。

放送禁止 劇場版 ~密着68日 復讐執行人~ 見ました 

2008-11-09 18:30:12 | Weblog
映画名   放送禁止 劇場版 ~密着68日 復讐執行人~
監督名   長江俊和(エコエコアザラク、本当は怖い童話)
脚本家   長江俊和
出演者   
 
満足度   2.8点 5点=文句なしです 4点=満足しました 3点=微妙です 2点=いまいち 1点=時間の無駄
お薦め度  2.4点 5点=ぜひ見てください 4点=見てください 3点=お勧めします 2点=暇つぶしにどうぞ 1点=やめときます

プロローグ
 放送局の保管庫には多くのビデオテープがある。
番組を作るために録画されたの素材テープのほとんどは消され残っていないが、何らかの理由で放送されることなく保管されるお蔵入りと呼ばれるテープがある。
なぜお蔵入りになったか理由が記載されているものもあるが、担当しかわからず詳細が分からなくなってしまったものも多くある。
その中で関係者の許可を得て編集しなおしたのが、この放送禁止である。

 インターネットにはびこる闇サイト。
そんな中に『シエロ』という復讐サイトのサイト管理者七川ノラムに取材スタッフは接触した。
隠し撮りをしながらビルの一室に案内される番組スタッフに、白い仮面で顔を隠したノラムが現れた。
ノラムは番組スタッフに人が復讐されるところが見たくないかといった。
ノラムに密着取材を始める番組スタッフの男性は深みへと入っていく。

物語の最後に映し出されるメッセージ。
”あなたは真実を見つけられましたか”
この物語に隠されている真実とは何なのか。

感想
 テレビシリーズの劇場版ということですが、映画にする必要があったのでしょうか。
インターネットの闇サイトの潜入取材というシチュエーションに初めは興味をひかれます。
そうして正体不明の闇サイト管理人が若い女性ということもあり展開の早さにに期待が膨らみます。
しかし、意外とストレートであまりひねりのないストーリーで少々期待外れ。
謎解きに関してもどこかで見たことのあるネタで途中からばればれ。
ところどころ期待させる展開があるのですが、もう一つの完成度が足りません。
有名な俳優が出てこないので自然な感じで好感が持てるリアリティーはあります。
思ったほど展開も広がらずこじんまりとまとまって、二時間ドラマの出来。
最近の金のかかったつまらない映画よりはましな気がしますが映画にするほどのストーリーではありません。
時間があって暇つぶしには最適かも知れませんが。

イキガミ 見ました

2008-11-02 15:34:43 | Weblog
映画名   イキガミ
監督名   瀧本智行(犯人に告ぐ)
脚本家   八津弘幸()、佐々木章光()、瀧本智行()
出演者   松田翔太(花より男子 ファイナル、ワルボロ)、塚本高史(タイヨウのうた、木更津キャッツアイ)、山田孝之(電車男、クローズZERO)、金井勇太(L CHange The World)、風吹ジュン(タッチ)、成海璃子(妖怪大戦争、神童)

満足度   3.0点 5点=文句なしです 4点=満足しました 3点=微妙です 2点=いまいち 1点=時間の無駄
お薦め度  2.0点 5点=ぜひ見てください 4点=見てください 3点=お勧めします 2点=暇つぶしにどうぞ 1点=やめときます

藤本賢吾、森尾秀和、飯塚さとし、田辺翼、滝沢和子、飯塚さくら

プロローグ
 ”イキガミ”とは国家が発行する死亡予告書。
小学校入学前接種した特殊ナノカプセルが体内で破裂し、24時間以内に死亡することを通達するのがこのイキガミの役割。
国民に死を意識させ、生きていることの価値を考えさせるために制定された国家繁栄維持法によりるもので、18歳から24歳までの若者の1000人に一人が予め決められた日時に命が絶たれるのである。
24歳を過ぎイキガミの対象から外れた藤本賢吾(松田翔太)は厚生保険省の役人としてイキガミを配達する仕事に就いた。
厚生保険省で国家繁栄維持法とイキガミの価値について説明を黙って受ける多くの若者に交じり、藤本の隣で座る男が異議を唱える立ち上がった。
男は職員によって連れ去られるが藤本は大きな衝撃を受けた。

イキガミを配達する仕事に就いた藤本は、歌手を目指す田辺翼(金井勇太)、目の見えない妹(成海璃子)を持つチンピラの飯塚さとし(山田孝之)、引きこもり少年にイキガミを渡す。
藤本は上司よりイキガミを渡す対象に深くかかわるなと注意を受けるが、どうしても割り切れない。
やがて藤本は・・・

感想
 なんだかすっきりしない映画で、人にはあまり勧められません。
それなりに涙のストーリーを演出していますが、感動も爽快感もありません。
ヒロインの成海璃子も存在感がなくただ役を演じているだけで、深い感情を表すことができていません。
3つのショートストーリーをただ並べただけで一貫性やつながりもなく、ただ人が無意味に死んでいくだけの映画です。
企画の立て方が悪いのか、脚本が悪いのかちょっと考えてもらいたいものです。
終わり方も気になりました。
続きがありそうな終わり方をするのですが、だったらこの映画は何なのか。
そっちをメインに映画を作れよとカチンと来ました。
映画でしかできないものを表現しようとか、テレビとは違うのだというこだわりが感じません。
2時間ドラマか単発の一時間もので十分なストーリーです。
松田翔太の眉毛は監督の指示なのでしょうか。
あれだけアップで使われると気になるのですが、俳優のメイクや衣装など監督は気にしないものなのでしょうか。
細かいディテールまで監督の作品としてこだわって作ってもらいたいものです。

ガリレオ 容疑者Xの献身

2008-10-11 13:33:20 | Weblog
監督名   西谷弘(県庁の星)
脚本家   福田靖(HERO、20世紀少年、海猿)
出演者   福山雅治、柴咲コウ(少林少女、どろろ)、堤真一(クライマーズハイ、三丁目の夕日)、松雪泰子(デトロイトメタルシティー、フラガール)、北村一輝(あずみ)、金澤美穂

満足度   4.5点 5点=文句なしです 4点=満足しました 3点=微妙です 2点=いまいち 1点=時間の無駄
お薦め度  4.3点 5点=ぜひ見てください 4点=見てください 3点=お勧めします 2点=暇つぶしにどうぞ 1点=やめときます

湯川学、内海薫、石神哲哉、花岡靖子、草薙俊平、花岡美里

プロローグ
 帝都大学准教授の湯川学(福山雅治)は貝塚北署の刑事内海薫(柴咲コウ)の持ち込む不可解な事件を物理学の現象から解析して犯人の検挙を手助けしていた。
しかし、湯川にとって興味があるのは犯人逮捕ではなく、不可能と思われる現象を理論的に解明し実証することであった。
今日も帝都大学の実験場では東京湾で起きた事件の再現のため大規模な実験装置が炎上していた。
事故と思われていた東京湾上で発生したクルーザーの炎上事件を解決するための実験だった。
実験結果に満足した湯川は理論で証明されないものはないと内海に言った。
刑事の内海は湯川に対し、愛は物理学では証明できないと言い返したが、湯川は円の面積が 半径×半径×愛 だったら、三角形の面積が 底辺×高さ÷愛 だったとしたら 解けるかと内海に聞いた。
証明できないことを議論しても仕方ないと内海に言った。

石神哲哉(堤真一)は高校で数学を教える教師である。
アパートの隣に住む花岡靖子(松雪泰子)が朝早く部屋を出る音で目を覚ます生活をしていた。
石神は毎朝、花岡のお弁当屋さんで昼食を買って出勤するのが習慣になっていた。
ある夜、花岡の部屋で事件が起きた。
花岡の別れた夫が部屋を訪ねたのだ。

感想
 得点はちょっと甘いかもしれませんが面白い映画です。
東野圭吾が直木賞をとった小説が原作になっているためか、物語がしっかりしています。
エンディングのシチュエーションに向かって一つづつエピソードを重ね、見ている人の気持ちを石神のものに近づけていきます。
時間をかけた割のいまいち効果が疑問なシーンはありましたが、松雪泰子と堤真一の演技が物語を盛り上げていました。

テレビ版のガリレオを見ていない人には福山雅治がなぜガリレオと呼ばれ、警察が解決できない事件を解決するのかよくわからないでしょう。
一方、テレビ版のように湯川学が活躍を期待していた人にとっては、少々物足りないかもしれません。
はっきりいってこの映画は石神哲哉と花岡靖子の物語です。
推理小説ファンやミステリー好きには、どこかで見たようなストーリーで途中でトリックが解ってしまうかもしれません。
しかし、トリックが解ってしまうだけに、いつ真相が明らかにされるかが気になり物語に引き込まれます。
最後に泣いてしまったのは私だけだったのでしょうか。

しかし、なぜフジテレビの映画は空撮を多用するのでしょうか。
もっと効果的なお金の使い方があるのではなかったのでしょうか。
映画的な効果やテレビ版を見て来た人のためにも初めの事件をもう少し掘り下げてもよかったのではないでしょうか。
何かにアイデアを得て、ところ構わず計算式を書き出す。
せっかくフジテレビが確立したガリレオのイメージを強調したほうが観客の満足度も上がったことでしょう。
雪山のシーンを少々削ってもそのほうが良かったのではないかと思います。
特に今回の事件は湯川準教授にとって苦手の分野であるため、前半にもう少しサービスをしてほしかったと思います。
ハリウッド映画のように、これでもかというくらいのシーンは必要ないと思いますが、2、3つの盛り上がりは必要なのではないでしょうか。

アイアンマン 見ました(10/11)

2008-10-04 19:22:03 | Weblog
映画名   アイアンマン
監督名   ジョン・ファヴロー(ザスーラ)
出演者   ロバート・ダウニーJR(ゾディアック、チャーリー) ジェフ・ブリッジ(サンダーボルト、スターマン) テレンス・ハワード(レイ、ブレイブワン) グウィネス・パルトロー(セブン、恋に落ちたシェイクスピア)

トニースターク オバディアステイン ローディ ペッパーボッツ

満足度   4.0点 5点=文句なしです 4点=満足しました 3点=微妙です 2点=いまいち 1点=時間の無駄
お薦め度  4.2点   5点=ぜひ見てください 4点=見てください 3点=お勧めします 2点=暇つぶしにどうぞ 1点=やめときます

プロローグ
 アフガニスタンの荒野の道に米軍の車列が疾走していた。
突然前を走るトラックが爆破され、車列は銃弾の飛び交う音に包まれた。

父の創業した兵器会社の社長を務めるトニースターク(ロバート・ダウニーJR)は兵器開発の天才でもあった。
幼くしてMITを卒業した彼は優秀なエンジニアであり、次々と新しい兵器を開発し会社の売り上げを伸ばしていった。
今日も兵器開発の業績を認められて政府から表彰を受けることになっていたが会場には彼の姿は見当たらない。
彼の代わりに表彰を受けるのは、父の代から会社に勤めている優秀な経営パートナーであるオバディアステイン(ジェフ・ブリッジ)だ。
彼の気転により表彰式は無事に終了した。
トニーは仕事とおなじくらい遊ぶことが好きで、今日も表彰式には参加せずギャンブル場にいたのだ。

トニーは新しい兵器のデモンストレーションのためアフガニスタンにやってきた。
飛び出す一基のミサイルが空中で分裂して多くの弾頭が付近に散らばり付近は爆風に包まれた。
トニーは言った。
”強力な抑止力は圧倒的な力の差ではなく、一気に相手を殲滅してしまうことだ”
と。

感想
 またまたマーベルが強力なキャラクターを出してきました。
それほどかっこが良くなく、圧倒的な体力はありません。
Xメンのように超能力があるわけでもなく、宇宙から来た不死身の男でもありません。
金持ちで、女好きで、どちらかというと鼻もちならない中年男が今回のヒーローです。
兵器作りのエキスパートが強力な兵器を作りだしました。
中世ヨーロッパの鎧をイメージした鉄仮面のモビルスーツです。
しかしこれが良い。
キャラクターもトランスフォーマのように手を抜いた物ではありません。
関節部分にねじを止め、スムーズに動くか試す所なんかは納得です。
あんなメカスーツを着てスムーズに動く分けないなんて考える必要はありません。
メカニカルスーツをどうやって着るかはお楽しみです。

しかしこれだけ強力なキャラクターを作ってしまうと次の敵はなかなか出てこないかもしれません。
次はロシアか中国の国家プロジェクトか、日本の秘密プロジェクトが強力な敵を開発して暴れるのではないでしょうか。

何と言っても楽しめる映画です。
アイアンマンとなったトニーに気持ちを込められるかは別として、ロボットアニメ好きの日本人としては十分満足でした。