前作「ヴァチカン美術館」以上に
芸術との距離がより近い感じで
おもしろい。
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「フィレンツェ,メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館」71点★★★★
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3D・4Kで、至福の美を体験しようシリーズ(注・ワシが勝手に命名)、
今回はトスカーナのフィレンチェへ。
かのメディチ家の
ロレンツォ・メディチ(1449~1492年)に扮する役者が
進行役として登場し、
メディチ家のコレクションを紹介していくスタイルです。
冒頭、
「なぜ森から始まるの?」と思ったけど
メディチ家を主人公にしつつ、
実は
フィレンツェの都を丸ごと“芸術”とし、
敬意を捧げる映画なんだとわかってくる。
そして登場するのは
教科書にも出てくるような有名絵画ばかりで
親しみやすい。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」の構図の秘密、
カラヴァッジョの「メデューサ」の狂気
ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」の配置の意味・・・・・・などを
リアル3D映像で見ながら、
解説してもらえるおもしろさ。
さらに
例えば、ミケランジェロの彫刻・ダヴィデ像の
筋肉や血管の描写を
陰影をつけて立体的に見せることで
美術を、さらにもう一歩掘り下げて見せてくれるんです。
美と知識を楽しめる
お得な一本だと思います。
★7/9(土)からシネスイッチ銀座ほか全国順次公開。
「フィレンツェ,メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館」公式サイト