ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

怪物はささやく

2017-06-09 23:54:18 | か行

「パンズ・ラビリンス」製作陣による
ダーク・ファンタジー。


「怪物はささやく」69点★★★★


*****************************


コナリー少年(ルイス・マクドゥーガル)は
病気の母(フェリシティ・ジョーンズ)と暮らしている。

母の母、祖母(シガニー・ウィバー)が母の世話をしにくるが
厳しい祖母とコナリーはそりが合わない。

そんなある夜。

コナリーが窓の外を見ていると
恐ろしい地響きとともに
イチイの木が動き出し、怪物の姿になったのだ――!

すべては
夢のなかの出来事だと思っていたコナリーだったが――?!


*****************************


「永遠のこどもたち」(07年)(いまだに残る映画!)の
J.A.バヨナ監督作品。

スペインのアカデミー賞「ゴヤ賞」を最多9部門受賞した話題作です。

病に冒された母と暮らす少年の前に
“怪物”が現れる、という話で

映像はとても雰囲気があり、

主人公の少年が普段いる現実世界と、ファンタジーとが
うまくつながれていて、冷めることがない。

合間にはさまるアニメーションも
絵画技法“スパッタリング”を使った
大人向けの質感で、なかなか魅力的。

それに重要出演者である怪物の動きと声は
リーアム・ニーソン兄さんですよう(笑)。


味わいがビターな点も
「バンズ~」の雰囲気を踏襲はしているけれど

ただ、あの歴史を背負った
「バンズ~」の世界を予想していると
そこまで残酷さなどもなく、ちょっと拍子抜けかもしれない。


ある家族の物語であり
そして結局は
「看護や死という現実と、少年が向き合う」という話なんで
いまの世の中には
これがリアルに重くのしかかってきました。

ラストのオチもなかなか好き。


★6/9(金)から全国出公開中。

「怪物はささやく」公式サイト
『映画・DVD』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 残像 | トップ | おとなの恋の測り方 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

か行」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL