英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season14 第6話「はつ恋」

2015-11-26 21:32:41 | ドラマ・映画
「はつ恋」というタイトル。
なぜ「初恋」としなかったのでしょうか?


 「はつ恋」で検索してみたところ、2012年5月~7月にNHK『ドラマ10』(全8回)で放送されたそうだ。しかも、今年の3月30日~4月7日に再放送(深夜)されたらしい。出演は木村佳乃、井原剛志他。
 この他、福原雅治さんの楽曲や田中麗奈主演の青春ドラマ(2000年)が検索に上がった。
 で、今話を観て、「はつ恋」とひらがなを混ぜた意図を考えたみた。結論は文末に。

テーマ(初恋の淡い想い出、おぞましい思い出……そして、それに囚われるふたりの男女)は、面白かったが、事件の設定や捜査手法、事件当事者の心の動きや行動に不可解な点が多かった。
①(心中しようとする心理は尋常ではないと思われるので、問題視すべきじゃないのかもしれないが)同居していたのならともかく、施設に預けていた娘を道連れにして無理心中を図るのは、理解し難い。
②刺された山本(芸術家・玲奈の夫)が、自ら柵を乗り越えビルから飛び降りたのが真相だったが、その痕跡が残るはず。偽装する余裕もなかったので、右京でなくても、現場検証の段階で、米沢さんが気づくはず。
③玲奈の為に殺人を犯し、疑いが彼女に向かわないよう、凶器の彫刻刀を死体と共に置いたり、父親が生きていると思わせる偽装の為に苺を施設に送るほどの“できた”少年だった山本が、玲奈のヒモ状態となっていた。
 これは、玲奈の父親を刺してしまったというトラウマによるものと考えることもできるがアートディレクターの由紀との諍い(いさかい)があったとはいえ、暴力をふるうとは考えられない

些細な突っ込み
④12歳の少年が、苺(リンゴだったかも)を送るのは、周囲が疑問を持つのでは?
⑤壊れた作品(青い鳥)を完成品を見たこともない右京が復元した。驚異の修復能力だ。
⑥脚立にシーツを掛けて、作品の代わりにしたが、あまりにも“綱渡り”
⑦“青い鳥”の残骸の写真を見せられた時、玲奈はとぼけたが、その理由は?

山本将人
 自分と一緒にいる限り、玲奈は過去の罪に縛られ続け幸せになれないと、玲奈の前から姿を消そう。由紀に敢えて自分を刺させることで、玲奈の幸せの障害となる由紀を排除しようとした(←by右京)
 将人にとって、玲奈は最後まで初恋の相手のままだった
(←by冠城)

星野玲奈
 将人に罪を犯させてしまった罪悪感に縛られ、将人尽くす
 しかし、坂上に惹かれていった。


「初恋は実らない方が幸せなのかもしれない。
 所詮、幼い時の恋。心変わりしない方が奇跡である」
(by冠城)


 ほとんどの初恋は実ったとしても、心変わりして過去のものになってしまう。
 「初めての恋だった」→「初恋」と言葉に変換することで、過去のモノとして決別するのである。
 しかし、将人はまだ恋に落ちた時の心を持ち続けていた。進行形なのである。
 「過去のモノ=初恋」と変換できないでいる………
         ………………………………………というのが、私の結論です。


【ストーリー】番組サイトより
 倉庫ビルの敷地で、転落死したと見られる男性の遺体が発見された。死亡していたのは、山本(内浦純一)という気鋭のジャンクアーティストで、腹部には刺された傷が残っていた。
 右京(水谷豊)は、かねてから注目していた芸術家の不審死ということもあって、亘(反町隆史)と共に捜査に乗り出す。早速、山本のアトリエを調べた右京は、そこで不自然に壊された作品を見つけ、何らかの手掛かりになるのではと復元を試みる。
 一方、捜査一課が山本の内縁の妻・玲奈(笛木優子)から事情を聞いたところ、山本のDVが発覚。一課は玲奈に疑いの目を向ける。そんな中、右京と亘は、山本を支援していたアートディレクターの由紀(中原果南)から話を聞く。彼女によると、山本と玲奈は初恋同士で結ばれたというのだが、右京は玲奈本人が言っていたことと、その由紀の証言が微妙に食い違っていることに気づく。

気鋭の芸術家の不可解な死と美しい恋人に向けられた疑惑。
右京がこだわる“壊されたアート作品”の謎とは?
初恋を巡る儚い真実が、時を超えて解き明かされる!

ゲスト:笛木優子

脚本:谷口純一郎
監督:和泉聖治

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