渡辺竜王・王将が、棋王位も奪取し三冠となった。
どこからか「早く集計しろ」という声が聞こえてきたので、少し早めに、渡辺vs羽生編をアップします。
もともと、このお二人だけのトップ争いなので、年度終了し全棋士の勝数が確定するのを待つまでもなかったので、この三冠王対決は早めにアップするつもりでした。
なお、前年度まで失冠時は0点でしたが、予選不参加による勝ち数獲得の機会減少救済措置点を設定しました。(詳しくはここ)
タイトル戦(時系列に沿って)
名人(渡辺…昨期2位、(昨期なので)0点) 羽生…挑戦失敗、0点
棋聖 渡辺…2回戦敗退、0点 羽生…防衛、15点
王位 渡辺…挑戦者決定戦敗退、0点 羽生…防衛、15点
王座 渡辺…失冠、3点 羽生…奪取、20点
竜王 渡辺…防衛、20点 羽生…1組4位決定戦敗退、0点
王将 渡辺…奪取、20点 羽生…挑戦リーグ4位(残留)、0点
棋王 渡辺…奪取、20点 羽生…挑戦者決定戦敗退、0点
名人 渡辺…A級4位、残留5点 羽生…挑戦権獲得、15点
タイトル戦関連では、渡辺68点、羽生65点とわずかに渡辺3点のリード。両者とも挑戦者決定戦敗退が1回。挑戦権圏外は、渡辺は棋聖戦、羽生は竜王戦ぐらいと、両者とも、ほぼまんべんなく活躍。
今年から設けたタイトル失冠ポイントによる3点差というのは皮肉である。タイトルの価値点など、私の主観なので、適正な基準とは言えないが、三冠対三冠(竜王がタイトルの重みがあるが、羽生は名人挑戦を決めている)、ほぼ互角と考えていいのではないだろうか。
一般棋戦(時系列に沿って)
銀河戦 渡辺…Hブロック敗退、0点 羽生…優勝、10点
大和証券杯 渡辺…2回戦敗退、0点 羽生…準決勝敗退、0点
日本シリーズ 渡辺…2回戦(初戦)敗退、0点 羽生…準優勝、4点
朝日杯 渡辺…優勝、10点 羽生…準決勝敗退、0点
NHK杯 渡辺…優勝、10点 羽生…準優勝、6点
一般棋戦では、渡辺20点、羽生20点と全くの互角。内容は渡辺優勝2、羽生優勝1準優勝2とほぼ互角。ただ、羽生は得点に及ばなかった棋戦も準決勝まで進んでおり、やや優勢と言うか、惜しかったというか、効率が悪いというか、準優勝2を含めてここ一番に弱かったというか……
新人王、加古川青流戦はともに参加資格なし、達人戦(非公式戦)は羽生が優勝(0点)、渡辺は参加資格がなかった。
さて、ここまで、渡辺88点、羽生85点。
あとは………年間勝数だが……
3月24日現在、渡辺44勝(16敗)羽生51勝(17敗)。
両者の今期の残り対局は、26日に行われる王位戦リーグ渡辺-佐々木慎六段戦のみ。1勝=1点なので、渡辺132~133点、羽生136点。
羽生、2012年度棋士活躍度ランキング、1位決定!
となりました。
しかし、将棋大賞(最優秀棋士賞)は…う~ん…………
将棋大賞の最優秀棋士の選考は、時期的なものを考慮するのはおかしいが、渡辺竜王の下半期の驀進ぶりが強烈過ぎる。
二人の直接対決はどうであろうか?
羽生が王座を渡辺から奪取、名人挑戦権を獲得した順位戦では渡辺を破っている。
渡辺は、棋王位挑戦者決定戦で羽生を降し、王将リーグでも羽生を降し、それぞれタイトルを獲得している。
また、NHK杯は決勝で、朝日杯は準決勝で羽生を撃破して優勝を飾っている。
今年度のふたりの対戦成績は、渡辺6勝羽生5勝。
まんべんなく勝っている羽生だが、印象的にはわずかに分が悪いような……………………
どこからか「早く集計しろ」という声が聞こえてきたので、少し早めに、渡辺vs羽生編をアップします。
もともと、このお二人だけのトップ争いなので、年度終了し全棋士の勝数が確定するのを待つまでもなかったので、この三冠王対決は早めにアップするつもりでした。
なお、前年度まで失冠時は0点でしたが、予選不参加による勝ち数獲得の機会減少救済措置点を設定しました。(詳しくはここ)
タイトル戦(時系列に沿って)
名人(渡辺…昨期2位、(昨期なので)0点) 羽生…挑戦失敗、0点
棋聖 渡辺…2回戦敗退、0点 羽生…防衛、15点
王位 渡辺…挑戦者決定戦敗退、0点 羽生…防衛、15点
王座 渡辺…失冠、3点 羽生…奪取、20点
竜王 渡辺…防衛、20点 羽生…1組4位決定戦敗退、0点
王将 渡辺…奪取、20点 羽生…挑戦リーグ4位(残留)、0点
棋王 渡辺…奪取、20点 羽生…挑戦者決定戦敗退、0点
名人 渡辺…A級4位、残留5点 羽生…挑戦権獲得、15点
タイトル戦関連では、渡辺68点、羽生65点とわずかに渡辺3点のリード。両者とも挑戦者決定戦敗退が1回。挑戦権圏外は、渡辺は棋聖戦、羽生は竜王戦ぐらいと、両者とも、ほぼまんべんなく活躍。
今年から設けたタイトル失冠ポイントによる3点差というのは皮肉である。タイトルの価値点など、私の主観なので、適正な基準とは言えないが、三冠対三冠(竜王がタイトルの重みがあるが、羽生は名人挑戦を決めている)、ほぼ互角と考えていいのではないだろうか。
一般棋戦(時系列に沿って)
銀河戦 渡辺…Hブロック敗退、0点 羽生…優勝、10点
大和証券杯 渡辺…2回戦敗退、0点 羽生…準決勝敗退、0点
日本シリーズ 渡辺…2回戦(初戦)敗退、0点 羽生…準優勝、4点
朝日杯 渡辺…優勝、10点 羽生…準決勝敗退、0点
NHK杯 渡辺…優勝、10点 羽生…準優勝、6点
一般棋戦では、渡辺20点、羽生20点と全くの互角。内容は渡辺優勝2、羽生優勝1準優勝2とほぼ互角。ただ、羽生は得点に及ばなかった棋戦も準決勝まで進んでおり、やや優勢と言うか、惜しかったというか、効率が悪いというか、準優勝2を含めてここ一番に弱かったというか……
新人王、加古川青流戦はともに参加資格なし、達人戦(非公式戦)は羽生が優勝(0点)、渡辺は参加資格がなかった。
さて、ここまで、渡辺88点、羽生85点。
あとは………年間勝数だが……
3月24日現在、渡辺44勝(16敗)羽生51勝(17敗)。
両者の今期の残り対局は、26日に行われる王位戦リーグ渡辺-佐々木慎六段戦のみ。1勝=1点なので、渡辺132~133点、羽生136点。
羽生、2012年度棋士活躍度ランキング、1位決定!
となりました。
しかし、将棋大賞(最優秀棋士賞)は…う~ん…………
将棋大賞の最優秀棋士の選考は、時期的なものを考慮するのはおかしいが、渡辺竜王の下半期の驀進ぶりが強烈過ぎる。
二人の直接対決はどうであろうか?
羽生が王座を渡辺から奪取、名人挑戦権を獲得した順位戦では渡辺を破っている。
渡辺は、棋王位挑戦者決定戦で羽生を降し、王将リーグでも羽生を降し、それぞれタイトルを獲得している。
また、NHK杯は決勝で、朝日杯は準決勝で羽生を撃破して優勝を飾っている。
今年度のふたりの対戦成績は、渡辺6勝羽生5勝。
まんべんなく勝っている羽生だが、印象的にはわずかに分が悪いような……………………
私は将棋大賞の評価基準をまったく知らないのですが、羽生渡辺の直接対決について、低級の私が言うのは非常におこがましいと承知しつつ、しかし将棋の内容、特に負けた将棋の内容を比較したとき、この一年は渡辺優位の印象が強いように感じました。あまり自信はありませんけども。
(あれ?まだ終わっていませんか?)
こうして客観的に数字で示されると、ぐうの音も出ません。
(昔と変わっていなければ)九段昇段の規定では、A級優勝もタイトル1期に相当しますし、
英さんの集計はほぼ妥当だと感じます。
当たり前ですが、王座失陥が痛かった。
しかも、羽生さんに取り返されてのものですから。
将棋大賞は、贔屓目かもしれませんが、自信あります。
タイトル戦に関しては、同じ三冠、
竜王の方がちょっと格が上という点でも、英さんと同じ見解です。
個人的には、朝日杯とNHK杯の優勝が大きいという見方です。
それにしても、これだけ活躍したのに、まだ上がいるなんて・・・。
来期の目標は、英さんの「活躍度ランキング」で1位を取ることです!
・・・・・・しかし、方やいきなり名人挑戦ですか・・・。
まずは、王位戦。
二日制に強いあきら竜王と、御大羽生三冠(その頃は名人?)との、
二日制七番勝負を是非!
(挑戦者になれるか、ちょっと黄信号状態。)
え?竜王戦ですか?
いや、あれは、その・・・・・・・・。
い、いつでも、かかって来なさい(震え声)。
私のランキングは、その名の通り活躍度を数値化したものですが、数値化の基準が私の主観ですから、私の自己満足と思ってください。
>私は将棋大賞の評価基準をまったく知らないのですが
各棋戦の主催者の代表(記者)が選考委員となり、それぞれが推す棋士の名を挙げて、その理由を述べます。
それぞれの意見を聞いたのち、もう一度採決するのが大方の流れです。
なので、一応、下半期の活躍が重視されるわけではありませんが、結局、選考委員の主観が入るので、やはり、印象度からすると、渡辺竜王が最有力です。
ただ、誰かが「史上最多タイトルを重視すべきだ」と述べ、議論の流れが変わる可能性もあります。
私としては、最多タイトルは「特別賞」などの別の賞で評価すべきだと思います。
以前、二上さんが棋聖を米長、中原クラス(具体的に誰だったか忘れました)を連破した(当時は棋聖戦は年二回)ということが評価されて、最優秀棋士に選ばれたことがあります。
確か、本命は米長さんだったと思いますが(確証なし)、「じゃあ、自分だけは二上さんに票を入れよう」とみんな思ったらしくて、二上さんに票が集中し選ばれてしまった経緯があります。(私の印象です)
最優秀棋士賞は、両者甲乙つけがたい成績で2名選出でもいいような気がします。
現在、三冠対三冠ですが、まずは名人位を奪取するのが何を於いても最優先事項です。その上で、棋聖戦、王位戦で渡辺竜王が挑戦してくれると、最高ですね。
今度の名人戦でもし敗れたら、今年こそ発狂するでしょう。
>各棋戦の主催者の代表(記者)が選考委員となり、それぞれが推す棋士の名を挙げて、その理由を述べます。
ずっと羽生3冠が獲っていた賞ですが、今年は微妙ですね。
直接対決では、王座戦は羽生3冠ですが、朝日、NHKと最近の連勝がインパクト大きいです。
勝数関係は羽生3冠が良いので、そこらへんがどう扱われるか。
渡辺3冠が選ばれると、ひとつの時代を感じずにはいられませんです。
先週は、Kが居なかったのに
「将棋の一番長い日」を全部じゃないけど観ちゃいました。もちろん内容はわからないので、橋本棋士はおすしを頼んだとか、変な所に注目しちゃいました(笑)
羽生さんは、やっぱり羽生さん、
いつまでも追いかけられる人であって欲しい~
>直接対決では、王座戦は羽生3冠ですが、朝日、NHKと最近の連勝がインパクト大きいです
ですよねぇ。イメージ的には少し分が悪いです。
>勝数関係は羽生3冠が良いので、そこらへんがどう扱われるか
タイトルや棋戦優勝という戦績以外の、数値では3月26日現在、勝数は羽生三冠51勝(1位)渡辺三冠45勝(2位)、勝率は羽生三冠が.750(6位)、渡辺三冠.738(8位)と羽生三冠がリードしていますが、決定的事象ではないですね。
あと、羽生推薦派の記者で弁の立つ人や力を持っている人がいるとか……
選考委員のどなたか、私の記事読んでくれないかなあ。
>内容はわからないので、橋本棋士はおすしを頼んだとか、変な所に注目しちゃいました(笑)
出勤(登場)の風景や、食事のメニューなど、個性が出て面白いですね。
アナウンサーの方が、対局中に注文を取りに来て、財布からお札を取り出す現金払いの様子に、驚いていました。
係りの人も大変です。せめて、ツケにしておけばいいのに。
>羽生さんは、やっぱり羽生さん、
いつまでも追いかけられる人であって欲しい~
そうですね。
羽生さんも衰える日が来るはずですが、今のところ想像できません。想像したくありませんし。
私が、こうしてブログを書いている間は、衰えないでほしいです。
逆に羽生三冠は良いところで負け過ぎましたので印象が悪いと・・・。
30歳手前の正に指し盛りを迎えている渡辺竜王の勢いは、更なる若手が出てこない限り当分続きそうです。
>将棋大賞の場合、印象度がありますので、後半の怒涛の活躍を観る限りでは、渡辺新三冠だと思います
ええ、そう思います。
しかし、時期的なもので決定するのはおかしいというのが、私の主張です。
>羽生三冠は良いところで負け過ぎましたので印象が悪いと・・
「負け過ぎ」というほど負けたとは思っていません。
NHK杯決勝と棋王戦挑戦者決定戦と王将リーグと朝日杯準決勝で負けただけです(笑)