フリーターが語る渡り奉公人事情

ターミネイターにならないために--フリーターの本当の姿を知ってください!

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反革命ばんざい!

2005-10-20 20:17:43 | イベント/ミーティング
 革命の大嫌いなわたしにとって、うれしい集会のお知らせがあった。

↓ 心の東京「反革命」のお知らせ
http://www.iya-ten.net/pinch/

フランス俗語でconは「ばか、まぬけ」の意味があるとか。ネオコンなら、「新しいバカ」の意味になる。

 ネオコン勢力は、革命や(構造)改革を掛け声に、格差の拡大を図ったり、経営者好みの古い価値観を新しい包み紙でおおって提出してきた。郵政の民営化、青少年排斥運動のごとき排外主義の雰囲気づくり、障害者自立法案という形の障害者切捨て法案もそうだった。
 その「心の革命」に反対する勢力がいるとは、頼もしいことだ。

 実は、その昔、革命を叫ぶ若者隔離・収容団体に間違って接触してしまい、気色の悪い嫌がらせに恐怖をおぼえたことがあった。
 東京と大阪にそれぞれ本部のあるその団体は、朝日新聞に、フリーターの労働組合を作るという集会の記事として載っていた。興味をもって連絡をしてみた。電話や送っていただいた資料に目を通すかぎり、その団体は、革命とセクトをめざしていた。そのために、フリーターを働けない精神の病気、あるいはそれに類するものとして分類していた。フリーターとニートとオタクと引きこもりをすべてごっちゃまぜにしたような「いまどきの若者」を救済するために、ある種の出家のようなことをしなければならないようだった。
 そこの方針では、今やっているアルバイト、職探し、資格取得や専門学校に通うこと、文章を書いたり楽器を弾いたりすること、近所の老人ホームのバザーのボランティアに行くこと、教育や平和のNGOの会合に出席すること、はては親同伴ではなく一人で旅行をしたり外を散歩したりすることなどすべてが「病状」として医療的に認識されていた。
そのほか、専業主婦が引きこもりとかフリーターとかを作るという説も会報に掲載されていた。HPを見ると、アトピー治療が引きこもり「治療」につながるのなら、ステロイドを第一選択としてもいい、と医師でも薬剤師でもない人間の書いた記事があった。ステロイドは副作用の強い薬で、わたしは以前服用して内臓が溶けそうな苦しみを味わった。その後、ステロイドをほんの少ししか用いず、普段は非ステロイドや抗アレルギー剤とか抗ヒスタミン剤などを使ってかゆみを抑える医者をさがしあてて、今ではほとんどステロイドは使っていない。(1)
 手紙のやりとりをした相手によると、それらの行為は、そう報告することも含めて「拒絶的な態度が強すぎる」「攻撃性が強すぎる」「敵意・悪意があってやっていること」らしい。そのほか、「わたしたちの活動に対する中傷」との文言さえあった。よく考えて、何かひっかかる。何のことはない、反省なき進歩主義、医療や科学への思考停止の崇拝にすぎない。
 ややこしいことに、その団体は、表面では脱学校とか脱病院を唱えていた。しかし、その団体の勉強会に呼ばれる講師を調べてみると、かつてデータ偽造の疑いが浮上したり、人をだまして強制入院をさせたり、いたずらに社会不安をあおったことで混乱を招いたと批判されている人だった。あるいは、その人の弟子で、同じようにデータ偽造の疑いを持たれ、特定の集団に対する差別的偏見を宣伝していることで有名な別の医師だった。前者は児童青年精神科医やフリースクーラーらから、後者は、同業の児童青年精神科医からジャーナリスト、社会学者、自助グループのリーダーらから批判されている。
 そこのリーダーは、若者は「革命」・「セクト」を唱えさえすれば、いいなりになると信じて疑わない様子だった。
 たまたまわたしは昔登校拒否をしていた。なので、その間、自由な読書の経験があった。反進歩主義、反ユートピアなどの情報にアクセスしていた。本、脱原発運動によるシンポジウムによって技術文明への批判を吸収していたのだ。
 なので、その革命セクトの人に、こういう内容の手紙を送った。反革命宣言である。
 
「革命はイヤだ。あなたが革命を唱えるかぎり、信用はできない。自分は歴史や伝統のいい面は残すべきだと考えている。わたしの出身は、田舎の保守のコミュニティだ。『アカなら死のほうがマシ』だと思ってもいる。あなたの組織がわたしを愛さなくても、わたしを愛してくれる人はいくらでもいる。あなたの団体の寮に入らなくてもいい。だいたい、バイトしないと生活できないのだし、琴と三味線は日本とアジアの伝統として守るべきだと思う。これは、たとえ金にならなくてもやるものだと師匠から学んでいる。革命は人を殺す。セクトは殺人を犯す。フランス革命は、ギロチンと暗殺と毒殺とはてしない派閥抗争を生んだ。ロシア革命については、たとえばドストエフスキーを見よ。わたしは学校教育を受けていないので、安直なフランス革命賛美論者ではない。革命懐疑論者なのだ。だいたい、フランス革命がなければ人を閉じ込める会社も学校も病院もなかったのではないか。」

 その後、当時一日5~7件ほどの面接にまわっていたわたしに対して、何度か会報や手紙が郵送された。
 「悪意・敵意が強すぎる。、攻撃性が強く、拒絶的な態度が強すぎる。文章読解力が低すぎ、誤解をしてばかりいる。勇気を出してお母さんと一緒に外に出ろ」といった内容の文書だった。ちなみに、わたしは一人暮らしである。
 それは、彼自身の欠点を他人に投影しているとしか思えなかった。7~8回ほど、やめてくれと電話したり、ファックスしたりした。けれど、やめなかった。そのつど、似たような情報が送信される。それも、ほとんど毎日のように。しつこすぎる。ストーカーみたいで気持ちが悪い。
 知り合いの警察官や弁護士に相談する、これからは内容証明郵便で連絡を頼むと伝えた。さらに、以前、講演会でお名刺いただいた労働経済ジャーナリストがいる、その人にもこのことを伝えるとも言っておいた。そうしたら、さすがに自分のしていることの危なさに感づいたのか、それ以上のいやがらせ情報送付はやんだ。

 この手の、フリーターを、大学生の不登校(何ソレ)を、病気でも障害でも犯罪でもない引きこもりの人々を予防拘禁したい人たちによるファシズム革命を、許してはならない。こういう人たちが、経済的な問題、あるいは政治や軍事の問題をすべて個人の心の問題とか自己責任にしているのだから。合理的・科学的なみせかけのもと、因果関係も時系列も無視した自己責任をおしつけ、本道の自由主義に反する福祉の切捨てを礼賛するのもこの勢力だ。
 
 フリーターの一人として、市場原理主義革命派が選挙で圧勝したあとの、反革命のイベントに敬意を表したい。自由と民主のために。

関連サイトリンク
http://blog.goo.ne.jp/search/search.php?status=select&tg=all&st=time&dc=10&dp=all&da=all&ts=all&MT=%C8%BF%B3%D7%CC%BF

(トラックバック用URL)http://kiyotani.at.webry.info/200510/article_37.html


(10月30日、記事を一部訂正しました。趣旨に変わりはありません。)

<11/3付記>

(1)近藤 誠 清水 とよ子 「医療ミスーー被害者から学ぶ解決策」
講談社 2003:20-28 に、ステロイド過剰投与によって股間接の軟骨が溶けてなくなってしまった医療過誤の例が出ています。それほどステロイドは危険性の高い薬だということです。<11/3付記>
 
 
 
 


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革命と反革命、進歩と反進歩 (ワタリ@管理人)
2005-10-30 19:24:33
今回、反革命の立場からこちらのエントリーを書きました。だからといって、反革命も無垢なわけではありません。反革命側も人を殺しています。ただし、それは革命後の恐怖政治と混乱を沈めるための「必要悪」だったのかもしれません。何人も、不当に監視されたり、殺されたり、国外追放されたりせずにすむ権利はあるからです。



なお、進歩と反進歩について。このエントリーは、革命・セクトを唱える、自称・労働組合の準備会への反論を紹介したものです。

時間の流れに沿って改善されることもあれば、悪化することもありえる、つまり万物は流転するというのが自分の時間観です。決して、単純な進歩主義をひっくり返しただけの歴史観を支持しているわけではありません。





引きこもりについて (ワタリ@管理人)
2005-10-30 20:14:13
引きこもりについての自分の立場を記しておきます。



昔から引きこもりはあった、というのが自分の立場です。日本最古のひきこもりはアマテラスだったとの説を、精神科医の高岡健は、冗談半分、本気半分で唱えています。(笑)

統合失調症によるひきこもり、登校拒否・不登校に付随するひきこもり、恋愛によるひきこもり、犯罪や自然災害のショックによるひきこもり、家事手伝いや自宅浪人によるひきこもりなど、ひきこもりにはさまざまな形態があり、そもそもひきこもりを独立した概念として抽出するのが無理であることを物語っています。実際、「社会的引きこもり」を提唱した精神科医の斎藤環は、学会において「意味や意図がわかりにくい」との疑いを持たれています。

定義やイメージにもよりますが、もし引きこもりが問題になるのなら、病気やケガではなく、本人が家の外に出たいか出る必要があるにもかかわらず出られない状態に限定するべきでしょう。支援は、医療のみならず教育・福祉など多方面からの支援があっていい。ただし、もし本当に本人にとって必要ならば、という限定つきです。

そもそも、なぜひきこもりを独立した問題として扱うのか、それ自体が奇妙な振る舞いだと言わざるをえません。





Unknown (Bach)
2005-11-08 09:51:05
先日はコメントを有り難うございました。

世の中には、奇妙な人、理解に苦しむ人、話しがどうしてもかみ合わない人っているものですね。表現はまずいかも知れませんが”人種が違う”と感じる時が確かにあります。しかし、さらにつっこんで観察していると、どうやらそれを”故意に”社会の中にばらまいている組織があることに気付きますね。ただ人を洗脳し、社会を混乱されることが目的としか考えられないような集団が。誰も監視している様子がない!この日本ってどうなっていくんでしょうか?

所で今も引き籠もっておいでなのですか?
はじめまして (ワタリ@管理人)
2005-11-09 18:50:57
Bachさん、いらっしゃいませ。



たまたま「フリーターの組合結成準備会」のふれこみでわたしが出くわした組織は、新・新宗教と人格改造セミナーとマルチまがい商法を足して3で割ったような奇妙なNPOでした。

半ばストーカーのようなしつこい勧誘はおかしいと感じました。以前、営業の仕事をしたことがあります。そのときに、しつこく勧誘をするとトラブルになるなど営業効率が悪くなるので、適当なところで引き上げ、別のターゲットに営業をかける、という不文律がありました。

お金と信念・信仰が複合すると、とんでもない独善が生まれます。おそらく、主観的には善意や誠意の塊です。だけど、客観的にはたいへんな迷惑になっている。困ったことです。



>今も引き籠もっておいでなのですか?



そのような質問をここでされる意味や意図が分かりません。



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