本日、無事に入稿して参りました。
本のタイトルは「遠い日の追想曲」で、
内容は前回日記通り八雲一家関連のお話となってます。
紫と藍が出会った経緯を描いた、
20ページほどの短編ですね。
自分の中でも比較的お気に入りとなった作品なので、
是非楽しんでいただければなあ、と思う次第。
詳細はまた後日に掲載しますが、
以下、少しだけ本文を置いておきます。
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ふとした切っ掛けで語られるのは遠い昔の物語。
「もし理解できないなら、そんな愚かな式は必要ないわ。
藍、貴女の全てを解放してあげるから、どこへなりとも行きなさい」
「紫様……っ!」
八雲紫がその地で出会ったのは、白面金毛九尾の狐。
彼女との関係が全ての始まりだった。
「……人の子供を弄ぶなよ境界の主。
子が欲しければ貴様も作ればよいだろう?」
「あら、簡単に言わないで。私と貴女じゃ事情が違うわ。
それに、私はこう見えて身持ちが堅いの。
恥ずかしいからあまりそういうことを言わないで頂戴」
彼女たちの間柄は友と呼んで差し支え無く。
緩やかに続いた時間は、しかし突然に終わりを告げる。
ぶつかりあうのは極限の力。
『さあ――貴様の太極を見せてみろ。
天上の老子を超える力を示せば、或いは私も膝をつくかもしれぬ!』
「八雲の姓と共に継いだこの力に負けは無い。
必ず貴女を止めてみせる!」
そして全てが終わった後に、
八雲紫は静かに告げる。
「八雲『藍』、それが今日から貴女の名前。
いつか己が目指した強さを得て、そして己の弱さと向き合い、
許せるようになるその時まで、八雲の姓を名乗りなさいな――」
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……とまあ、こんなお話です。
かいつまみ過ぎたので色々とさっぱりとは思いますが、
少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。
それではまた後日に。
書いた人:椎名








