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「『ストーカー』は何を考えているか」小早川明子著 ”加害者とも面談しカウンセリングを行う”

2017-09-17 12:33:55 | 本の紹介
私は、被害者であったという怒りからこの仕事を始めました。しかし、仕事の中で加害者と会い、話をするうちに怒りは薄れ、考えが大きく変わったのです。
著者は被害者だけでなく、加害者にも面談し、加害者のカウセリングも行うようにした。

・加害者の特徴
1)確固たる心理的動機があり、正当性を妄想的に信じ込んでいる。
2)相手を一方的に追いつめ、迷惑をかけて苦しめていることを自覚しながらも、相手に好意を持たれる望みをかけている。
3)その望みが断たれた時、心のバランスは憎しみに反転し、自殺または相手を殺害することもある。

・ストーカーしている加害者に提案
1)メールは5回/1日以内
2)メールを出した相手から3日待っても返事がなければ好かれていないと理解する。

・「自分を嫌いか、好きか」で、この選択に中立はありません。自分を好きではない人は不幸製造機のようなものです。

・ストーカーは自分の不幸を失恋のせいにしますが、そうではなくて、相手を追い求めているから不幸なのだ、と考えてみることです。

・女性の場合、「過去を美化する」ことが分かれる力を底上げします。「こんな結果になったけど、付き合っている時は確かに愛し合っていた」ことを関係者全員で認めるようにします。

・諸澤英道氏(犯罪被害者学)によるストーキングとは
 「正当な理由なく故意に悪意をもって繰り返し相手をつけまわし、待ち伏せや監視などによって意思を伝達しようとすることで、相手に不安や恐怖を与える行為」(社会的に正当な業務を除く)

・「破恋型」の場合
 半年ぐらいも経つと次第に、暴言を吐く、物に当たる、人前でバカにする、勝手にメールを見る、社交を制限する、親の悪口を言う、常に優位に立ちたがる、馬鹿にされるのを極端に嫌う、猜疑心が強く何でも人のせいにする、ほめていないと機嫌が悪くなる、期限が悪くなると物にあたる、といったことが顕われてきます。

・ヒトの脳には二つの中枢がある
 第一信号系;「防御」「摂食」「生殖」という次世代を作るための“本能行動”と“適応行動”をつかさどる。
 第二信号系;中枢神経で“思考”の場で、他の動物にはない。

・国立病院機構/下総精神医療センター 平井慎二医師
 「依存は治る」と言明
 「私は薬物(アルコール)はやれない」と言いながら胸に手を空当てた後、親指を外にして拳をつくり、次は中にして拳をつくるなど、本人には特別でも他人は気づかない簡単な動作を、約二週間で200回以上反復します。すると、「抑えきれなかった行動を止める負の刺激」を意図的に持つことができるようになります。
「欲求とは、第一信号系の反射連鎖と第二信号系の反射網の摩擦」
「ストーキングは生殖という本能行動が基盤になっている」
「ストーカーの第一信号系を相手に接近して生殖行動を行う方向に進んでいるのに、第二信号系の反射系の反射網は相手の拒否を把握する。二つの信号系の間に起きるこの摩擦は当人にとっては非常に苦しいもので、怒りにしばしば結びつく。すると初めは好意を持っていた相手を標的として、今度は理不尽な攻撃に転じるのです。

・異常な攻撃を行う人には
1)生物学的レベル
2)認知レベル
3)行動レベル
 の三つのレベルにおいて問題あると指摘し、その連関が攻撃行動につながると説明しています。

・「警告」をする際には、彼らの言い分を聞き、心理的状態をよく見極めてストーカー行為に変わる解決の道筋を示す必要がある。頭ごなしに説諭しても意味がありません。

・精神科医 福井裕輝医師
 ストーカー病と名付けている。
 “執着型”、“一方型”、“求愛型”、“破壊型”の四つのパターン(「ストーカー病」著書)

・加害者の内面の危険度の見方
 1)リスク(risk)⇒2)デインジャー(danger)⇒3)ポイズン(poison)の三つの段階
  加害者が「やり直したい」、という時点なら1)のリスク対応でほぼ対処できます。
  電話やメールの文言が「責任を取れ」「誠意を見せろ」「消えてほしい」「死んでやる」など切迫してきたら、加害者の心理は2)の段階に進んでいて、被害者が対応しても効果はなくむしろ危険です。私のような第三者が早急に面談するか、あるいは弁護士が代理人になるなど、両者の直接的な接触を避けて話し合いを始めます。と同時に、家族、会社、学校など、身近で大切な関係者に報告しておきます。何かあった時は直ちに対応できる態勢を作ってもらうのです。そして、できれば緊急時に身を隠す場所のめどをつけておきます。いつでも警察や弁護士、時には相手の身内に介入をお願いできるようにこれまでの記録も用意します。
  さらに文言が「呪ってやる」「殺してやる」「火をつける」「人生を破壊する」などの恐怖になれば、3)の段階に達している。もはや警察力によるしかありません。

・警察は告訴(告訴状)を受理したら捜査に着手する義務が生じますから、傷害や暴行などは親告罪でなくても告訴するように私はアドバイスしています。

・一度出した被害届や告訴はできる限り取り下げないことです。

・加害者に向き合う手順
 1)ストーキングは違法行為であることを教える
 2)どんな時でも、常識を伝え、言い放つ。
 3)被害者の気持ちを伝える。多くは接触を止めてほしいということ。理由も伝える。
 4)被害者に伝えたいこと、聞きたいことがあれば私を通すように依頼する。
 5)直接の連絡はつきまといになること、止めなければ警察に通報すること伝える。
 6)双方の債権債務の整理をする。
 7)こだわる細部をともに検討し、答えである「鍵」を見つける。
 8)感情は、所有者である自分自身に処理する責任があることを徹底理解させる。相手に感情処理の責任を持たせようとする立場から降りるのを待つ。
 9)相手に依存する心理、もとからあるコンプレックスや孤独を受け入れるサポートをする。
 10)解放の「扉」の先=未来に風景について話を聞く。

・「カウンセリングにあたっては彼女の話だけでは分からないので、あなたのお話もお聞きしたいのです。また、あなたも実は苦しいのではないかとも想像します。よければ、お会いして話を伺いたいのですが・・・」

・痛みを理解されてようやく、傷みに立ち向かう力が自分の中にあることに気づく。受け容れ不可能に見えていた現実が受け入れ可能になる。

・助言者として知っておくべきこと
 1)何が起きたのか、時系列の話と背景となる人間関係を聞き出す。
 2)何が一番問題なのか?
 3)どうしたいのか?を聞く。
 そのうえで、要望に応じてアドバイスとサポートをします。

・2012年 ストーカー規制法
 1)明文規定がなかったしつこいメールを「つきまとい行為」と規定した。
 2)被害者の住所だけでなく、加害者の地元および加害行為の起きた警察署でも警告を出せるようにした。
 3)警察が警告をしない場合、その理由を被害者に文書で通知することを義務づけた。
 4)ストーカー行為の被害者に対する支援先として、婦人相談所を加える。

・「被害者等通知制度」を申請すれば、被害者は加害者の保護観察中の状況も分かり、「特別遵守事項」の存在も知りえた。制度のことを知り、きちんとアドバイスする。

感想
ストーカーが良くないとは当然ですが、ストーカーも苦しんでいることを知りました。
被害者の支援だけでなく、加害者にも会って加害者のカウンセリングをすることで、ストーカー行為を止めさせることをされていました。
著者もストーカーの被害者でしたが、自分にも問題があったことを、加害者に会い、知ったそうです。
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